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【第3話】サウナリーマン日記「天然水の衝撃〜ロスコ~(駒込)」


「こんにちはぁー」
カウンターの優しい女性スタッフの声。

下駄箱の鍵に手をかけたとき、響き渡った。

数々のサウナを訪れて、「いらっしゃいませ」
と言われることは数多くあれど、
「こんにちは」なんて言ってもらえるなんて。

いきなりハートウォーミングな気持ちに
させられた。
清潔感とノスタルジーな雰囲気の残る、
フロントも素敵だ。
今回は駒込にある、ロスコさんにお邪魔した。

カプセルホテル&サウナ ロスコ
https://rosco.tokyo/index.html

サウナ・スパ健康アドバイザーの資格証を
を提示し、3Fのサウナ室に向かう。
300円の値引きはありがたい。

おっと1階でしかタオルは手に入らないようだ。
忘れないようにしなくては。

ロッカーも昔ながらの風情が残っていて
居心地がいい。

ロスコのサウナの特長は
横になれることだ。
今までソロサウナtuneでないと、
横になった体験はしてこなかったから
楽しみである。

サウナ室はほぼ人でいっぱいで、残っていた
1席に腰掛ける。
都心から少し離れたところにあるせいか
地元の人が多いようだ。

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当然のように、お喋りを始めるような
若者の集団もいない。
テレビの音だけが聞こえてくる。

身体は自然と熱くなっていく。
余計な思考がシャットダウンされていく感覚。

横になることで、全身に伝わる熱のプロセスも
違う気がする。これはここでしか味わえない。

やや欲張って長居してしまったせいで、
身体がすっかり火照ってしまった。

水風呂に直行しよう。
行くと、びっくり。

なんと、せ、せまい。

大人二人が入ればいっぱいいっぱいの
程度の広さである。
すでに先客が出てくるのを待つしかない。

流行る気持ちで汗を流し、水風呂に
身体を沈めてみる。

な、なんか軽い。
今までの水風呂と違う。
一気に熱を奪われ、自分が
どんどん透明になっていく感覚。


「もう何も考えなくていい」
全身がそういっているようだ。

無の境地になった身体を連れて、
露天風呂の外気浴へ。
この透明感はいったい何なんだ。

この1週間での「あーでもない、こーでもない」と
頭の中の仕事の雑念。
ここに来るまでの山手線の車内も頭がいっぱいだったのに、
今は空っぽだ。空っぽになっている。

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後で知ったが、ロスコさんでは地下数百メートルから湧き出る天然高品質のミネラルウォーターを直接汲み上げたものを全館で使用しているとのこと。

さらに諸薬石・電磁・電解により、品質をぐっと高めているそうだ。

素晴らしい。
これがあの水風呂の透明感の正体だったのか。

いつもサウナだけで頭の中をリセット
した感覚になるのに、
今日はさらに水風呂で
ひたすら空っぽの境地へ。

サウナ⇒水風呂⇒外気浴の3セットを繰り返し、
すっかり高品質ミネラルウォーターの虜に。

その後は、館内のレストランへ。

私が勝手にサウナの師匠と呼ばせていただいているヒャダインさんが
「サウナめしも愛でたい」で座っていたポジションに陣取り。
師匠と同じ目線でありがたくサ飯を頂きました。



サウナは日頃の疲れを癒やすために
いくという人は多いだろう。

ただ特に男性に多いと思うが、
「逃避のサウナ」もあっていい
思うのだ。

上司に厳しく叱責された。
仕事で大きなミスをした。
懸念している家庭問題。

常に24時間悩み続けなければ
いけないわけではない。
一回頭の中を本当に空っぽにする。

そのことでふと解決策が
見えてくることもあるかもしれない。

一度困難から距離を置く、
逃げのサウナもあっていい。

そんなときは、この天然水の水風呂が
あなたの道標になってくれるかもしれない。

本日のサウナポイント
極上の天然水水風呂で無我の境地へ
逃げのサウナもあっていい


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そして今日も私はサウナへ行きます。

※写真の一部は施設の公式ホームページより
 引用させていただいております。

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