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幸せの数値化に意味はあるのか〜インターンにて〜

インターンの学生の
対応をしている。

てっきり、こう言う類の対応は
HR系の部署が一手に引き受けるものだと
思っていたが、現場の人間も
入ってやるのもなかなか良いことだ。
実際にやってみて分かった。

今年で2回目だが、100%オンラインの
実施で彼らと直接顔を合わせることはない。

オンラインでグループワークを
やるなんて自分の学生時代を
想像するとできたもんではないなぁ。

わずか数日でそれなりの成果物を
仕上げて発表するのだから、
大したものである。

さて私の部署はヘルスケア事業なので、
それに関わる学生の発表に触れることに
なる。

そのなかで、必ず出てくるのは
「数値化」のテーマである。

世の中のほとんどは数字で回っている。

経営も、ものの値段も、学生達が
所属している大学もいいか悪いかは
別として偏差値という数字が
与えられている。

なにもかも数値で評価してしまえば、
誰もが客観的に有無を言わさず
受け入れられ、判断材料に使われる。
だからビックデータがもてはやされる。

世の中の物事を円滑に進めることに
数値化した物差しで、価値を判断する
こと
を否定しない。
ただ数値化してはいけないサンクチュアリ
があるような気がしてきたのである。

それは幸福の数値化である。
いくつかのアセスメントを経ると、
それが客観的に数値化される。
そんなソリューションのアイディアを
学生から聞いた。

たしかにすでにそんなサーベイが
出回っているし、世界幸福度
ランキングなんていうものがあるくらいだ。

幸福は主観的なものであるといって、
調査をしてランキングをするなんて
皮肉なものだな。

40手前のおっさんである私が
世界幸福度ランキング1位のフィンランドに
行っても、今より幸福になれるか
どうかは困難を極めるだろう。

ただサウナの本場であるフィンランドに
行けるという意味では少々面白いな
とも少し思ったが今回は深掘りは
やめておこう。

幸せの尺度は、
人それぞれ相対的に決まるものだ。

もし、数値化をするなら
どんな属性•状況の人が
幸福度が高いのか。
きちんとアセスメントの中で
設計化する必要がある。

ただそこに
誰かの勝ちパターンに
乗っかった物差しで
幸福を測ることに意味があるのだろうか。

お金か。
夢か。
健康か。
人間関係か。

数値化するような根拠の
キーワードをどんなにあげつらっても、
論理的に説明する文章は私には
一生かかっても書けそうにない。

「主観」「相対」という言葉には
あがらえない。

自分の人生なんだから自分で
決めなさい。

誰でも一度は言われたことが
あるような結論に行き着く。

「六本木の最高級の
イタリアンレストランのフルコース
じゃないと私には相応しくない」

とか言っている成功者よりも、

「イタリアンもいいけど、
小汚い居酒屋でつっつく
300円のモツ煮込みも最高だよね」

そんなことが言えるオッさんでありたい。

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