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#312 経営者が従業員に感謝の気持ちをもち続けるには

 こんにちはパプアニューギニア海産の武藤北斗です。信濃毎日新聞さんに取材して頂いた記事がYahoo!ニュースで配信されました。多くのコメントを頂いており、その中にちょっと気になるものがありましたのでお話ししようと思います。(多くのコメントは憶測による批判なので、読む場合はご注意ください!)。


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 ではまずそのコメントを(2つ)紹介します。ちなみにこの2つのコメントは意見を頂いていると捉えています。ですから取り上げさせて頂きました。自分と異なる意見に対して冷静にコメントしてくださったこと、それに対して自分も真摯に答えることは大切だと思っています。

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人数が減れば生産力が下がる。それを当日に無断でやられても問題にならない経営が出来てるのは凄い。 しかし働く側からしたら「あなた1人居ても居なくても変わらない」となってるようなもので必要とされてない不安は無いのだろうか


突然、休まれて困らないのは やりがいの無い、誰でも出来る仕事なのかな? 俺なら、自分が休んだら困ると言われる会社で働きたいけどね。

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 これまでも何度か言われてきたことではあります。

 『いつでも休める』『嫌いな作業はしない』ことがルールだと『自分が居なくても変わらない』『必要とされていない』と感じるのではという意見です。

 では実際のところパートさんがどう考えているかというと、私には分かりません。聞いたことがないのと、そのような話をされたこともないからです。退職の理由で『自分が不必要な存在だと感じた』みたいなことを言われたこともありません。もちろん言いにくいだけかもしれませんから、これだけで『みんながそう感じていない』と断言する気はありません。

 続きましては私がパートさんのことをどう考えているかをお伝えします。

 単刀直入に言いますと、シフトを組んでいた11年前の何倍もの気持ちで『辞めないでほしい』『一緒に働き続けていきたい』と思っています(普段従業員にはこんなことは言いませんから、あえて淡々といきます)。

 一生懸命働き、そして人間関係に苦しまず自分の仕事に集中できる組織を共に作ってくれている従業員のことを私はとても大切に考えています。

 たまには私も感情的になったり、愚痴を言ったり、一人でモヤモヤしたりもします。ですが以前では考えられないくらいに、みんなが働き続けてくれているそのこと自体に感謝の気持ちがあります。きっと自分1人で会社を継続することなんてできないと、今は理解できているからだと思います。

 フリースケジュールだから今日出勤するかどうか分からない。ですが『来るか来ないかを事前に知っている』そんなのは、私からするととても小さなことなのです(予定を組むことが重要な業種もありますが、その人が働いてくれていること自体への感謝の気持ちに関しては小さなことです)。

 むしろシフトを組んでいる時の方が私は冷酷に見ていたような気がします。
 
 『来て当たり前』『絶対休むな』それは『代わりはいくらでもいる』『辞めれば他の人を雇う』そんな気持ちに繋がっていたように思います。人が入っては辞めてを繰り返しており、そんな組織というのは一人一人に感情など向けないものです。

 嫌い表だって同じです。嫌いな作業を嫌々やられるよりも、(嫌いではなない作業を)一生懸命やっている姿に私は心動かされます。それに皆さんが思うほど嫌いな作業って偏らないんです。会社や上司からの押し付けではなく自分で選べるとなると『やってみようかな』と思ったり、そもそも人は多様なんです、そんな簡単に偏りません。もし偏ったらその時は均等に割り振ればいいじゃないですか。どうすれば働きやすいかを考えることが大事なのです。

 そして最後に大切なことをお伝えします。

 シフトを組んでいると来るのが当たり前です。ですから、遅刻や欠勤に対して怒りの感情が湧き、下手をすれば有給休暇で休むことにだってストレスを感じてしまいます。そして出勤することに関しては当然と思っているので何の感情もわきません。

 それに対してフリースケジュールは誰がいつ来るかわかりません。1日が終わった時に誰が来なかったか分かりますが、その頃にはそんなことどうだってよく気になりません。そしてここが重要なのですが、来るかわからないからこそ出勤してきた時、感謝の気持ちが湧くのです。

 『来てくれた、ありがたい』と。

 特に繁忙期などは本当に輝いて見えるほどです。フリースケジュールの一番すごい効果は経営者が従業員に感謝する気持ちを持ち続けることかもしれません。

 こんな日々というのは『自分が居なくても変わらない』『必要とされていない』どころか毎日ド直球で必要とされているし『周りは関係なく自分が仕事にどう向き合うか』という、働くことの本質に気づくことができるかもしれません。

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パプアニューギニア海産
代表取締役工場長 武藤北斗


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