#301 選択する方が辛いというあなたへ
こんにちはパプアニューギニア海産の武藤北斗です。
選択できることは良い事だと無条件に思うタイプの私ですが、フリースケジュールや嫌い表の記事の感想で『決められてた方が楽でいい』『選択する方がしんどい』という意見があり驚いたことがあります。
自分で決めるよりも人に決められた方が良いなんて、本当にそんなことはあるのだろうか?
例えば家で小説を読むか、マンガを読むか、映画をみるか、ヨガをするか、寝るか、とにかく仕事ではない自由な時間に何をするかは当然ながら自分で選びたいのに、仕事だけは決められていた方が楽なんてあるのだろうか、驚いたというより正直に言えば納得できなかったのです。
そこで私は一つの仮説をたててみました。
もしかすると現状の選択は『自由に選べていない』ものが多いのではないかと。
選んでいいよと言われるけれど、そこに付随する人間関係や効率や進捗状況など考えることが山ほどあって、もうそれは選んでるというより考える作業(という仕事の一部)になってやしないかと。もしくはほどほどにな、みたいな無言の圧力があったり。
例えば休憩時間は自由にしてくださいと言われたとします。今までは何となくみんな決まった位置で食べていたけれど、自由でいいならと別の場所で食べたら、何だか冷ややかな目で見られる。それを感じて翌日は元の位置に戻ったら浮いた存在になってしまった。何だよどっちを選べばいいんだよ、みたいな感じでしょうか。
うちのフリースケジュールが連絡禁止なのはまさにこの選択の自由を守るためなのです。
もしも『好きに休んでください、でも連絡は必ずしてください』と言われたらどうなるでしょうか。しかも電話を受ける人があからさまに不機嫌な対応をする人だったら。一気に休みにくくなるでしょうし、せっかくの休みなのに朝から気が重くなることは間違いありません。
しかしルール上では確かに毎日選べることになっているわけで、会社は多いに宣伝するでしょう、うちは出勤するか欠勤するかを毎日自由に選べますと。でも実情は電話連絡が苦痛で自由になんか選べていないし、逆に休む度にこの嫌な思いをしなくてはならない。こんなことになるならシフトに戻してほしい(選択するのが嫌だ)、そんなことを考えても不思議ではありません。
でもこれって『選ぶのがつらい』のではなく『電話するのがつらい』ということであり、『休憩を自由に選べぶのがつらい』のではなく『人間関係に疲れるのが辛い』なのです。
だから私達はハッキリ意識しておく必要があると思うのです。
選択できることは個人にとって大事な事なんだと。会社や組織は自由に気兼ねなく選択できる仕組みやルールを整える必要があるのだということを。でないとブラック企業や悪だくみを考える人の思うつぼになってしまいます。『選択肢などない方がいい』なんて言ってる人がいたら格好の餌食にされます。
これって選挙の投票率が低いことにも通じる問題な気がします。1人1人が投票という自分の意思を示さない(投票率が低い)地域は私利私欲にまみれた権力者の思うつぼです。噂の金と組織票で自分達の思い通りの形を作り上げるでしょう。だから投票というのは結果だけではなく、自分達は選択する大切さを分かっている地域なんだという意思を示すものでもあると私は思っています。
話を戻します。
そもそも会社という組織の中で選択できることの具体的なメリットは何なのか。それは自分で選ぶことで『納得して働くことができる』ことではないでしょうか。
うちで言えば、今日出勤するか休むか、今月はどの作業をやらないと決めたか、自分の生活や体調を優先できればストレスは減りますし、働くことへの満足度は上がるはずです。自分がそんな状態で働いていることを想像してみてください。きっと周りの人のあら捜しをしたり、比較して貶めあっている姿は想像しにくいのではないでしょうか。
人の幸せを喜べる時って自分が幸せを感じている時な気がします。自分がどん底の時に人の幸せを喜べるほど私はできた人間ではありません。そこを否定するよりも、そんな自分だからこそ、人の幸せを喜べる自分になれるような組織にしたいなと思っています。それが私にとっては選択肢を増やすということなのです。
もしもあなたが選択することが辛いと考えているのであれば、本当に自由に選べているのか、まずはそこを確認してみてほしいと思っています。
パプアニューギニア海産
代表取締役工場長 武藤北斗
・1回方式の働き方アドバイザー始めました
・人気NO1のオリジナル ブツ切りエビフライ
・人気No2 お家で豪華にエビフライ!!
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