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【TOEICをあきらめるな①】380点から805点までの軌跡

はじめに

「どのようにしてTOEICの点数を伸ばしたか?」

これについて自分の経験をまとめました.

勉強の手順,使った参考書,モチベーションの保ち方まで含めた6000文字以上の記事にしました.

TOEICの勉強に行き詰っている方,これから勉強する方にはぜひ読んでいただきたいです.

それでは本題に入ります.

点数の遍歴

2015年04月 380点(L:230点,R:150点)初受験
2016年03月 500点(L:300点,R:200点)
2019年05月 675点(L:410点,R:265点)
2020年09月 720点(L:380点,R:340点)
2020年12月 805点(L:435点,R:370点)現在

5年かかっていたのか...(汗)

それぞれの時期について振り返っていきます.

・2015年04月 380点(L:230点,R:150点)初受験

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「今後必要になりそうだし,とりあえず一回は受けてみよう」
という軽い気持ちで受けました.

今まで本気で英語を勉強したことがなかったのでもちろん点は低く,リスニングも何言ってるかほとんどわからないレベルでした.

・2016年03月 500点(L:230点,R:150点)

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大学への編入試験にTOEICが必要だとわかり,焦って単語や文法の勉強をしました.
なんとか500点に乗せて,無事に編入試験にも合格しました.

単語はそれなりに勉強していたので,リスニングではこんな単語言っていたなというぐらいレベルでした.

・2019年05月 675点(L:410点,R:265点)

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2017年04月から大学では英語の苦手意識を克服したいという思いから,一念発起してESS(英語研究部)に3年生から入部しました.

入部してから周りのレベルの高さと,自分のレベルの低さを痛感しました.
入部当初は特に英語が全然話すことができないと危機感を持っていました.

「多少の日常会話ぐらいはできるようになりたい」

自分の中でこの思いが強くなったので,英語研究部の活動に加えて,大学の無料の英会話レッスンへの参加や英会話の参考書を使って音読をするようになりました.

8か月ほどの入部期間でしたが,引退する頃には多少の英会話ができるようになりました.

英語研究部を引退してから再度TOEICを受けてみました.(2018年1月)
結果は550点
ここで気づきました.

「英会話やってもTOEICの点数が全然上がらない...」

多少は人と話せるようにもなって,英会話への抵抗もなくなり,少しは自信がつきました.
しかし,私が大学に入学したからやってきたのは英会話であって,TOEICではなかったです.

TOEICの点を伸ばすにはTOEICのための勉強をする必要があると気づきました.

英語研究部出身として恥ずかしくないように,大学卒業までに600点は越えたいと思い,点数が上がりやすいと言われる文法を重点的に勉強しました.
大学4年生(2018年11月)のときに615点(L:315点,R:300点)を取得し,なんとか大学卒業前に600点を超えることができました.
ちなみにこのときは,自信はないけどたぶんこんな感じの話していたよねというレベルでした.

そこからTOEICの勉強は大してしていなかったのですが,留学生と英会話しながら筋トレを1週間に一回ぐらいやっていました.
TOEICの点が上がると英語の基礎力が身に付くので,以前よりも会話もスムーズになりました.
そのアウトプットのおかげもあり,大学院に入学してすぐの2019年5月に675点(L:410点,R:265点)を取得しました.

前回以降,英会話を主にしていたので結果から分かる通り,リスニングが上がり,リーディングは下がりました

やっぱりTOEICの点を伸ばすにはTOEICの教材を使って勉強すべきと再確認しました.

・2020年09月 720点(L:380点,R:340点)

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675点を取得してからしばらくTOEICの勉強から離れていました.
必要性を感じることもなく,やる気もなかったです.
就活でもTOEICのスコアを提出することもありましたが,これぐらいで大丈夫だろうという思いもあり,勉強しませんでした.

就活も終えて少し余裕ができてから,就職前にできることはなんだろうか?と考えるようになりました.

これから終身雇用も保証されなさそうだし,英語ぐらいはできたほうがいいな」
675点まで到達したから,700点ぐらい取ってみたいな」

と思うようになり,夏休みにTOEICの勉強を再開しました.
TOEICの模試を買ってからは

1日目 本番同様に模試を解く(2時間)
2日目 リスニング復習(2時間)
3日目 リーディング復習(2時間)
4日目 一日目に戻る

このような勉強スタイルを繰り返して本番に慣れることを意識しました
復習するにあたって最初は時間かかりますが,2回目,3回目と同じ問題を解くことで慣れていき,スピードも上がりました.
模試の頻度は,最低でも1週間に1回以上は解いていました.
引き続き文法の本を使って,英文法のスピードと正答率を上げる勉強をしていた時期もありました.
一日に長時間するのは勉強が続きそうにないと思ったので2時間程度に留めて,集中することを心がけていました.

そして,720点(L:380点,R:340点)を取得しました.
やっと700点を超えた!と嬉しかったです.
このときはある程度自信を持って回答できる問題が増えてきたというレベルでした.

・2020年12月 805点(L:435点,R:370点)現在

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720点を取得後,憧れていた700点は一体どれぐらいのレベルなのか?と調べました.
公式サイトのスコア分布をみると,上位3割程度の実力であることが分かります.
出世や転職,国際系部門の仕事の条件として700点以上であることが求められることが多いことが分かりました.

つまり,自分の可能性が広がりはじめる点数であると言えます.

ただ,一つの区切りとして730点以上を求められることがあると分かったので

”就職までに730点を取得したい”
”就職後の可能性を広げたい”

と思うようになり,さらに勉強するようになりました.

文法の正答率と回答スピードを上げることと,リスニングのセクションでオーバーラッピング(音声と一緒に音読)をするようになりました.
オーバーラッピングの効果には特に驚きました.
リスニングだけでなくリーディングの力も伸びる感じがします.

一度自分がどれぐらい勉強しているか計ってみようと思い,このときは試験までの直近1か月間で53時間勉強しました.
忙しい日でも一時間程度は時間を取るようにし,英語に触れる機会を多くしました.

そして2020年12月 805点(L:435点,R:370点)を取得しました.
目標にしていた730点を超えて800点にまで到達したので,結果を見たときは思わず叫んでしまいました(笑)

現在は次の区切りである860点を目指して勉強中です.
以上が点数の遍歴となります.

勉強法について

ここからは自分自身がやってよかった,もっとこうすればよかったと思った勉強法について記述します.

私が思うに,TOEICの勉強を進めるにあたって

①単語と文法で基礎を作る
②模試で問題に慣れる

この順番で勉強するのがよいかと思います.

理由としては,単語や文法が分かっていないor分かったつもりの状態では試験が解けず,回答をみても理解ができないからです.
何を言っているかわからない,何を書いてあるかわからない状態でいきなり試験や試験ばかりやっても理解ができるわけがないです.
極端にいうと,カラスの鳴き声を聞いているのと同じです.
理解できないことを続けるのは難しく,挫折してしまいます.

最初は単語と文法を勉強して,理解できない状態から理解できる状態にします.

単語と文法が分かるようになると,模試をゆっくり解けばある程度は理解できるようになります.
知っている単語が増えていくと,復習の際につまずくことが少なくなり,ストレスなく勉強できます.

つまりTOEICの勉強の進め方として,単語や文法がある程度できてから,模試を使って回答スピードと正答率を上げていくとよいと思います.

使った参考書

・単語
金のフレーズ
オススメ対象者:全員

単語はこの一冊のみを勉強しました.
TOEICに勉強を始めだした人が最初から一気に全部覚えるのは難しいので,730点レベルまでの単語をやるとよいと思います.
500点を超えたら860点レベル,600点を超えたらすべて覚えるという段階を踏むのをオススメします.

また,abceedというアプリを使って無料で音声が聞くことができます.
単語を勉強するにあたって文字を読むだけなのは避けてください.
発音が分からず,せっかく覚えた単語が聞き取れないことになってしまいます.
最低でも音声を聞きながら勉強してください.

私が効果を実感したのは本を見て,音声を聞きながら音読する(オーバーラッピング)ことです.
この方法は一番効果がありました.
自分が口に出して言える言葉=聞き取れる言葉と思っています.
この方法でやると,読むだけで勉強していたときに比べて,目,耳,口を使って単語の意味や英語のリズムを体に覚えこませるので定着スピードが格段に上がります.

最初の頃は慣れていないので15分~30分程度でいいと思います.
一時期,1時間程度やっていましたが疲れてしまって続かなかったので,30分程度やっています.
自分に合った時間を設定して,とにかく継続&何周もすることを意識しました.

・文法

TOEIC(R) テスト600点英文法集中講義
オススメ対象者:600点以下,基礎的な文法を固めたい人

英文法の基礎を固めるにはこの本が良いと思います.
この本を2~3周すると,ある程度文法を覚えられます.

文法問題 でる1000問
オススメ対象者:文法の基礎固めが終わった人から熟練者まで

文法の基礎固めが終わったらこの本を使って数をこなすとよいと思います.
文法の勉強をしていると英語を読む力がある程度付くのでリーディング後半の読解問題(part7)も解けるようになります.
また,文法の回答スピードを上げることでpart7に使える時間が増えて正答率あがります.

つまり,文法の勉強をすることで
文法の正答率が上がる
読解問題(part7)の正答率が上がる
という恩恵が受けられるので,点数が上がりやすいです.

本の後半に本番同様の30問の文法テストが13回分収録されています.
30問を10分で解けるようになるまで何度も繰り返し解くとよいでしょう.

・模試

究極の模試600問+
対象者:600点以上,試験前

こちらの本を繰り返し解いて模試に慣れる&点数を伸ばしました.
解説が丁寧で,本の所々に問題をどのようにして解くかなども書いてあります.
例えば,リスニングのpart3,4は回答を見つけたら指で記号に手を当てて,会話が終了してからマークすることを実践しています.
こうすることで会話途中にマークしてしまうマルチタスクを避けて,リスニングに集中することができます.

模試を解いた後,答え合わせをしながら精読(意味や内容を理解)します.
その後,リスニングセクションは音声を聞きながらオーバーラッピングを繰り返します.
音声は金のフレーズ同様,abceedにあります.
(このアプリでは音声のスピードを変えることができるので,自分にあったスピードに変えることができます.)

リーディングセクションは通読を繰り返します.

私が720点から805点に伸びたのは精読後のオーバーラッピングと通読のおかげです.
特にリスニングのオーバーラッピングを繰り返すことで,英語を英語のまま理解する力が備わります.
オーバーラッピングは音声を聞きながらスクリプト見て音読をするという勉強法なので,リーディングの向上にもつながるとても効率のよい勉強法だと思います.
もっと早くやっておけばよかった...と思うぐらいオススメです.

やるべき教材は以上4つとなります.
他にも様々な教材がありますが,手を出す参考書はできるだけ少なくして,同じ教材を繰り返し勉強するのをオススメします.

参考書の内容が定着する前or定着したつもりで次の参考書に移るとつまづいたり,TOEICを解く力が中途半端にしか身についてなくて時間がかかってしまいます.

ひたすら繰り返して,なぜその回答なのか説明できるようになる,瞬発的に回答できるレベルになるまで継続することが良いと思います.

モチベーションの保ち方

TOEICの勉強を進めていくにあたって,やる気が起きない,続かないという問題に直面すると思います.
私の独断と偏見によるTOEICのモチベーションを保つ方法をリストにまとめます.

・夢中になる
・目標達成後に何をしたいかの明確化
・出来る人の行動を知る
・記録を取る

・夢中になる

モチベーションが保てない...と言っている時点で目標設定が間違っている,将来自分がどうなりたいかということがはっきりしていないと思います.

私が継続できていることの一つに筋トレがありますが,やらされている,やらないといけないなどといったネガティブな感情は一切ありません.
自分がやりたくて,夢中になって筋トレをしているのです.

つまりTOEICもこの思想を持てばよいのです.
継続するにはいかに自分が夢中になるように仕向けるかが大事だと思います

・目標達成後に何をしたいか明確化

簡単にいうと,「〇〇〇点を取得して~をする」を決めることです.

受験のため,就活のためなど,様々な理由で目標点数を決めると思います.
しかし,「~のため」と目標を決めるとTOEICの勉強が義務に感じて,捗らない人もいると思います.
私自身も二度,「~のため」と目標を決めたときの勉強は今に比べて捗っていなかったと思います.

私が730点を目指したときは,こちらの記事を見て,

・TOEICメリット①
「転職せず、仕事内容を変えられる」
・TOEICメリット②
「海外出張で海外生活を満喫できる」
・TOEICメリット③
「自分の価値を高めることができる」

漠然としていたTOEICのメリットがはっきりしました.
〇〇〇点を取得して何がしたいか?何が起きるかを明確化する.
つまり,目標達成後の世界を認知することが大事であると思います.

・出来る人の行動を知る

TOEICの勉強をしていて,何をどれぐらいやればよいか不安になるかと思います.
そんなときにはできる人や現在取り組んでいる人の行動を知って,自分の生活に取り入れてみてください.

私は,えいと / STUDY BLOG様のYoutubeを見て,TOEICを勉強する人の勉強の熱量はどれぐらいなのか?を知りました.
TOEICは生活習慣の積み重ねだと気づかされました.
そして自分も感化されて勉強時間が次第に増えていくようになりました.

何かしらのSNSを使って出来る人の行動を知り,自分が出来そうなことから取り入れるとよいでしょう.

・記録を取る

自分がどれくらいやったか?どれくらい成長したか?を自分の気分が高まるように都合よく記録してください.

単に記録するだけではなく,自分の気分が高まるように都合よく記録することが大事です

実際に私は勉強時間や点数の上昇幅を記録しました.

「○○時間やったし,もうTOEICは生活習慣の一つだな」
「○○時間で△△点も上がっているな」

このように記録を取って,自分の自信を生み出していました.

TOEICは受けるまで点数が分からず,自分の実力が結果として反映されるまでに時間がかかります.
また,自分の点数と目標点とのギャップに自信を失ってしまうこともあるかと思います.
そんな不安な状態で勉強するのは苦しく,続けるのは難しいと思います.

そこで,自分の気分が高まるように都合よく記録することで自分に自信をつけて,継続しやすいように仕向けることが大事だと思います.

まとめ

380点から805点までに至った経緯,使った参考書,モチベーションの保ち方について書きました.

TOEICの勉強を頑張っている方,これから勉強しようとしている方のモチベーションになれば嬉しい限りです.

以上,【TOEICをあきらめるな①】380点から805点までの軌跡でした!

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