【教育改革】OECD Education2030 Vol.3 ラーニングコンパス
ラーニングコンパス(学びの羅針盤)
OECD2030では次の2点の問いを立てています。
これらの問いの一つの答えとして例示されたのがラーニングコンパスです。
これは教師による決まりきった指導や指示を生徒が盲目的に従うのではなく、「未知なる環境の中を自力で歩みを進め、意味のある、また責任意識を伴う方法で、進むべき方向を見出す必要性を強調する」ものです。
ラーニング・コンパスの中心には、「知識(Knowledge)、スキル(Skills)、態度(Attitudes)と価値(Values)」の針があり、これは「より良い未来の創造に向けた変革を起こすコンピテンシー」 を表わす。そして「見通し(Anticipation)」、「行動(Action)」、「振り返り(Reflection)」の AAR サイクルによって未来の方向性を指し示していきます。
ラーニングコンパスの左下には学習者のエージェンシーを習得するべくコンパスを手にしながら将来への進路を模索する児童・生徒が描かれています。彼は孤立しているわけではありません。
仲間や教員、親、共同体による共同エージェンシー(Co-agency)の中で成長していきます。
そしてゴールは2030年のウェルビーイング。
ウェルビーイングとは経済的・物質的な豊かさだけを表すだけではなく、よく生きるためめのより広範囲なビジョンです。
2030年に社会を変革する人材を育てている僕たち教員は、このような世界的な教育改革の流れを意識しながらウェルビーイングに向かって生徒に伴走していきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?