ペーパー保健師 黒井

新卒で看護師として勤務するも挫折し、1年で地域包括支援センターの保健師へ転職。 包括は…

ペーパー保健師 黒井

新卒で看護師として勤務するも挫折し、1年で地域包括支援センターの保健師へ転職。 包括は7年勤務し退職。現在自動車設計支援職として勤務。 看護師も保健師もペーパーになりつつあるので備忘録的に徒然なるままに。

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私がペーパー保健師になった経緯

ペーパー保健師の黒井です。 頑張って取った看護師と保健師の資格を全く使わない仕事をすることに決めた私。 そんな私の経歴を少し。 某国立大の看護学部を卒業後、地元の総合病院へ就職。 ICUを希望し、希望通り配属になり大喜び。 しかし、あまりの自分の不器用さに愕然。 挫折し、1年で退職。 (この話もまたいつかの機会にできれば。) その後、地域包括支援センターの保健師として転職。 最初はコミュニケーションもままならないようなポンコツっぷり。 でも、上司に恵まれ、少しずつ包括の楽

    • 地域包括支援センター保健師が福祉用具事業所の選択について考える話

      こんにちは。ペーパー保健師黒井です。 地域包括支援センターで勤務していたころは、色々な福祉用具業者の人と関りがありました。 利用者さんやご家族からよく聞かれる質問は、「一番安いのはどこ?」 「どこも変わらない」というのが基本的な回答。 制度上、他事業所と比べて法外な価格設定はできないようになっているので、基本的には価格差は出にくい。 また、この歩行器はA社が安いけど、この車いすはB社の方が安いみたいな感じ。C社はどの商品も安い!ということはない。 複数商品を選ぶならばなお

      • 元 地域包括支援センター保健師が家族介護について考える。

        どうも。ペーパー保健師黒井です。 以前働いていた地域包括支援センターでは、色々な家族と出会う。 そんな中で思ったことは、必ずしも家族が介護を担う必要はない、ということ。 介護や医療と関係ない仕事をしている友人たちから聞かれるのは 「やっぱり、こどもとしては親の介護をしないと」という言葉。 世間的にもそう思っている人は多いのではないかと思う。 でも、包括職員としては、利用者のこどもさんや親戚関係の人が「この人とはもう関りたくないので」と言った場合、「そうですか」と納得する。

        • ペーパー保健師が2024年の保健師活動の目標について考える話

          地域包括支援センターを退職してちょうど1年経過。 つまりペーパー保健師歴1年。 今は保健師や看護師とは無関係の仕事についている黒井だが、保健師的な活動をあきらめたわけではない。 組織にいたころは、組織的なしがらみや圧力的なところで、やりたい活動もやれないもどかしさがあった。 そんな経緯もあり、退職してからの1年も、細々と保健師的な活動を続けていた。 黒井の保健師活動のモットーとしては、自分が楽しいと思うことをベースにしたい、ということ。 実は(?)、黒井自身は「ボランティ

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          1月1日に出勤する地域包括支援センター保健師の話

          あけましておめでとうございます ペーパー保健師の黒井です。 今日は1月1日に出勤したときの話。(大晦日、お正月の連日出勤) その前日、12月31日に出勤した話は下記リンクより。 https://note.com/hokenshi_kuroi/n/n912d0c2121fd?sub_rt=share_crp 出勤したときの挨拶はもちろん「あけましておめでとうございます」。 挨拶をする半分くらいの職員さんは「昨日も会いましたけどね(笑)」という言葉がつく。 年末年始出勤できる

          1月1日に出勤する地域包括支援センター保健師の話

          12月31日に出勤する地域包括支援センター保健師の話

          こんにちは、ペーパー保健師の黒井です。 黒井の前職は委託型の地域包括支援センター。 採用母体は役所ではなく、社会福祉法人。 なので、年末年始は包括としての仕事は比較的落ち着いていたとしても、施設の事務所番担当として、年末年始もどこかは出勤しないといけないというルールがあった。 (しかも、年末年始に出勤しても特別手当は皆無という悲しみ) 今日は12月31日の包括職員の1日をご紹介。 午前中、手が空いている事務系の職員たちは厨房へ行く。 (本当は別に手が空いている訳ではないのだ

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          お出かけ先でちょっと変わった楽しみ方をしている包括保健師の話

          どうも、ペーパー保健師の黒井です。 年末年始はお出かけシーズンですね。 黒井はお出かけすると、その土地の街並みを見て色々と妄想することが楽しみの一つです。 (どんな楽しみ方) たぶん、地域包括支援センターでの勤務経験による職業病。(と思っている) どんなことを妄想して楽しんでいるのかを今日はご紹介。 まず見るのは、その土地が住宅街かどうか。 住宅街の家が年代物ばかりのとき、「住民同士のつながりが強そうな地域かもなぁ。もしかすると隣同士が長年の因縁があるおうちもあるかもな」と

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          晩御飯の相談を受ける保健師の話

          こんにちは、ペーパー保健師黒井です。 地域包括支援センターの保健師として勤務していたころ、今日の晩ご飯を相談されたことがあります。 その時の様子を思い出しながらお送りしていきます。 プルルルル… 黒井「こんにちは。よつば地域包括支援センター、黒井です。」 ??「山本ですけれど、今大丈夫ですか」 おっと山本さんか…と思う黒井。 山本さんは電話相談の常連さん。 包括の担当は上司の宇藤さん。 でも、うつ病の診断もあって、誰かと話したいという要望が強い方。 なので、どの包括職員が

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          訪問時の荷物が重い保健師の話

          こんにちは、ペーパー保健師黒井です。 地域包括支援センターではいろいろな家に訪問する。 そして、訪問の時には、必要になりそうな書類などを準備して持っていく。そんな黒井の訪問時の荷物であるが、とても重い。 (黒井が勤務するよつば地域包括支援センターの中で断トツに重かった笑) 利用者さん宅に行くと 「どこに山登りに行くの~笑」とか 「これから旅行?笑」などどよく言われていた。 今日はそんな黒井の荷物をご紹介。 果たして、なぜこんなに重いのか!? ①必要申請書各種 ・介護保

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          ご長寿早押しクイズについて考える保健師の話

          こんにちは。ペーパー保健師黒井です。 元地域包括支援センターの保健師です。 「さんまのご長寿グランプリ」という番組を知っているでしょうか。 昔、「さんまのからくりTV」という番組のコーナーでご長寿早押しクイズというものがあったのです。 そのコーナーをメインにした年末特別番組が「さんまのご長寿グランプリ」。 (と思っているけれど、違ってたらすみません) 黒井は小さいころ、さんまのからくりTVのご長寿早押しクイズが大好きだった。 なので、今年の「さんまのご長寿グランプリ」も録

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          保健指導ができない保健師の話

          こんにちは、ペーパー保健師黒井です。 保健師ですが、病院嫌い、運動嫌い。 調子悪くてもできるだけ病院には行きたくない。(変な意地) 基本的に動きたくない、汗をかきたくない。(怠惰) 酒は飲むし、暴飲暴食も時々する。(いいところ、ひとつもない) 保健師といえども、お手本になるような生活習慣ではなく、むしろ反面教師。 保健指導と称して偉そうなことは言えません…。 地域包括支援センターで様々な利用者さんに出会う。 運動にも食事にも気を付けていて、元気に毎日頑張っている利用者さん

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          利用者さんから物をもらう保健師の話

          「患者さんや利用者さんから物をもらってはいけません」 看護師や保健師の学生時代にはこのようなことを言われる。 利用者さんの中には、「いつも来てくれて申し訳ない」「いつも自分に良くしてくれて本当に感謝している」といった気持ちでお菓子などをわざわざ買ってきてくれる方もいる。 こちらとしては、利用者さんの支援をすることが仕事であり、報酬としてきちんと会社から給料が出ている。 無償のボランティアではないので、利用者さんが申し訳なく思う必要は全くない。 利用者さんから物をもらうことは

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          年の瀬、利用者さんの急な体調不良に東奔西走する保健師の話

          冬になって寒くなると体の動きが悪くなる。 若い人でもそうだけれど、高齢者の方は特に気を付けなければならない。 転倒して骨折でもしたら一大事。 今日は、そんな寒い冬の日に骨折してしまった戸山さんのお話。 戸山さんは80歳の女性で、賃貸に一人暮らししている。 アパートは昔ながらの造り。 お風呂は五右衛門風呂みたいな造り。 玄関の上がり框は40㎝くらいの高さ。 台所は土間みたいな造りで、40㎝くらいの段差がある。 不便利な環境のおかげか、戸山さんは年の割に足腰丈夫だった。 しか

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          地域包括支援センター保健師の年末恒例行事

          師も走る12月。 地域包括支援センターも例外ではなく、イベントや行事が色々あり、忙しくなる。 とはいってもほとんど、包括業務ではなく施設関連業務で忙しい。 黒井は本当に包括職員なのだろうか…という気持ちになる12月。 そんな12月の包括業務をご紹介。 ①忘年会 12月上旬から中旬に毎年行う忘年会。といっても、職員のではない。 よつば地域包括支援センターが所属している社会福祉法人は特養も運営しており、特養入居者の方のための忘年会。 80名ほどいる特養入居者に加え、そのご家族

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          保健師としての”空気を読む”スキル

          地域包括支援センターの保健師として働き続けた結果得たスキルの一つに「空気を読む」というものがあるのではと最近思う。 そう思ったきっかけは黒井の夫。 黒井の夫は、理系卒で一般企業に勤めている。 彼とコミュニケーションをとる中で、会話の流れを受けての返答がちょっとずれていると感じることがよくある。 基本的に言葉の意味そのままの内容で話が進んでいく。 行間というか、ニュアンスというか、そういうものをあまり考えていない様子。 包括で働いている時には、黒井の夫の特性なのかと思っていた

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          ひたすら住宅改修の申請をする保健師の話

          介護保険で行う住宅改修。 自宅の環境が介護や介護予防のために不都合がある場合、 介護に必要な部分のみの改修に関して、補助金が出る制度。 ただし、介護保険被保険者(=本人)自身の動作に関わる部分のみ。 つまり、介護者が介護に必要な動作を楽に行えるようになるための工事は対象外。 (例:風呂場が狭くて介助しにくいので、広くする工事をしたいなどは対象外) また、住宅改修は基本的にはまずはお金を全額払い、後からお金が戻ってくる、という制度なのも注意が必要。 ちなみによつば地域包括支援セ

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