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ブラック訪看の3つの特徴

一括りに訪看と言っても、いろいろな職場があります。

例えば、自宅から事務所に出勤せず、直接ご利用者様宅に行く、直行直帰制度を導入している事業所だったり。
ある一定の訪問件数を超えるとインセンティブが出たりと、様々です。

働きやすさや、やりがいなど何を求めるかによって、魅力的に映る制度も多いと思います。

一方で、これは労働者側に不利なルールだな。
ブラック企業と言われてもおかしくないな。というルールもあるところはあります。

今回は転職の際に、この辺りだけ確認して欲しい点は3点に絞ってご説明します。

①物品は自分で持ち出し。
最近では少しずつ減ってきましたが、いまだにあるところはあるようです。

良くあるのが、スマホです。
車は、自家用車を使うところは、その手当として自家用車手当を出しているところが多いです。
しかし、車は走行距離を重ねると痛んできますし、保険料などもスタッフ持ちになると、結構な出費となります。
事故の際の対応もスタッフ対応になることが多く、オススメは出来ません。

スマホについては、スタッフ間のやり取りや電子カルテを使ったりします。
お金の問題はあまりないのですが、個人情報の問題がとても大きいです。

仮に私用時にスマホを紛失した時どうなるのでしょうか?

ゾッとしますよね。。。

その為、物品は貸し出しが良いと思います。
うちは訪問カバンなども貸し出しです。
持ち出しは、ズボンぐらいですかね。好き好きありますので、そうなりました。

あとは看護師はステートは自分の物も使っている方が多いですね。

②移動時間が休憩時間に含まれている。
これは結構あるあるですが、注意が必要です。

訪問看護は、移動時間が多くあります。
もちろん移動時間は勤務時間となります。

例えば下記の勤務。

A様宅11:00-12:00
昼休憩
B様宅13:00-14:00

一見1時間の昼休憩にみえますが、実は移動時間がその中にあります。
A様宅とB様宅への移動時間を考慮しないといけないんですよね。

さらに、お昼は事務所に帰ってくるように指示している場合は、その事務所までの時間も業務時間になります。

その為、基本は下記のようになります。

A様宅10:40-11:40
移動11:40-12:00
昼休憩 事務所にて1時間
移動13:00-13:20
B様宅13:20-14:20

この辺りは実際訪問経験がないと分からないと思います。
入職してから「休憩時間がとれない」「移動しながらご飯を食べている」など、入ってから困ることもあると思いますので、入職前に確認しておくことをお勧めいたします。

③書類業務時間が勤務時間内に確保されていない。
訪問看護業務は、訪問業務以外に、【関係機関と情報共有】【計画書報告書の作成】【サマリーの作成】【訪問看護指示書の依頼】など病院にいるときよりも書類業務が多いのも特徴の一つです。

また事業所によっては、事務員が居ないところもあり、計画書の送付なども看護師等が送る必要があるところもあります。

しかし、意外とこの書類業務時間が確保されていないところが多いです。

結果、残業や業務後自宅に持ち帰っている業務を行っている人も少なくありません。
残業したくない方、プライベートと仕事を明確に分けたい方などはこの点確認しておくと良いと思います。

また、事業所側もこの問題を解消するために、【見込み残業】という制度を使っている事業所もあります。
残業してもしなくても、20時間の残業手当をあらかじめつけておくという制度です。
事業所としては、残業の管理をしなくて良いですし、スタッフとしても業務が20時間よりも早く終われば、余分に残業代がもらえるという制度になります。

しかし、これにも落とし穴が。。。
実は20時間以内の見込み残業でも、21時間以上残業した場合それに応じて残業代が追加になります。

しかし、見込み残業だからとスタッフも事業所も残業時間を計算していないことが多く、20時間以上残業しているケースも少なくありません。

この辺りも入職前に確認しておくと良いでしょう。
出勤時間と退勤時間、持ち帰りって仕事している方がいるか確認すればわかると思います。

以上ブラック訪看を見極める3つの特徴でした。

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