ほいくじん〈保育と社会をつなぐWEBマガジン〉

保育と社会をつなぐWEBマガジン『ほいくじん』です。 「保育」にまつわる「人」「出来事…

ほいくじん〈保育と社会をつなぐWEBマガジン〉

保育と社会をつなぐWEBマガジン『ほいくじん』です。 「保育」にまつわる「人」「出来事」に光を当て、保育の仕事をしている人や、保護者のみなさんだけでなく、 社会全体に「保育」の中にある視点やアイデア、 課題や取り組みを発信していくために生まれたウェブマガジンです。

最近の記事

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特集#3 その葛藤には意味があった。「ネガティブ・ケイパビリティ」に救われた保育者の話〜前篇〜

今、ものすごいスピードで世の中が変化しています。 先行きが見通せない不安定な時代だからこそ、つい答えを欲してしまう。そんな状況が加速しているのではないでしょうか。 そんな中、注目を集めている考え方があります。それが「ネガティブ・ケイパビリティ」。 もともとは精神医学の世界で提唱されたこの概念は、「簡単に答えが見つからない問題」や「先が見えない不安定な状況」において、葛藤しながらも、焦らず、向き合っていく力を意味する言葉として知られるようになってきました。 実は、このネガテ

    • 特集#3 その葛藤には意味があった。「ネガティブ・ケイパビリティ」に救われた保育者の話〜後篇〜

      先行きが見通せない時代だからこそ求められる、ネガティブ・ケイパビリティという考え方。 答えが出ない状況に耐える、葛藤しながらも焦らず向き合う……そんな姿勢は、これからの世の中を生きていく上でのひとつのキーワードでもあります。 「ネガティブ・ケイパビリティという概念に出会い、救われた」と話すのは、現役保育士の鶴瀬友理さん。前篇では、鶴瀬さんが保育の現場で感じていた葛藤、そしてネガティブ・ケイパビリティという概念に出会ったことで得た気づきについて伺いました。 後篇では、ネガテ

      • ほいくじんファイル#1 江口颯良さん

        「保育」と一口に言っても、子どもたちとの関わり方や培ってきたバックグラウンドはさまざま。保育の現場は、想像以上に多様な人・知恵・技術が交わる場所なのです。 「ほいくじんファイル」は、そんな保育の仕事の多様性を伝える連載企画。 「保育園」「幼稚園」「保育士さん」などの枠組みをはずして、保育という仕事に関わるユニークな「ほいくじん」にスポットライトを当てていきます。 第1回目のゲストは、2023年の2月までミシュラン二つ星のフレンチレストラン「ピエールガニェール」で料理人とし

        • 特集#2 保育視点から捉えなおす、「デザイン思考」の本質。〜後篇〜

          「集団を上手にまとめることに価値を置くのではなく、一人ひとりに寄り添うような『個別性』を大切にしたい」。 そう話す、くらき永田保育園園長 鈴木八朗さん。 前編では、前職(母子生活支援施設)の経験を活かした保育園づくりや、「子どもの視点」と「大人(保育者)の主観」のズレを埋めるためにデザインを活用し始めた、という経緯についてお話をお聞きしました。 後編では、実際に保育園の中でどのようにデザインが活用されているのか、そこでどんなことが起きているのか、実例を交えながら話していた

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        特集#3 その葛藤には意味があった。「ネガティブ・ケイパビリティ」に救われた保育者の話〜前篇〜

          特集#2 保育視点から捉えなおす、「デザイン思考」の本質。〜前篇〜

          みなさんは「デザイン思考」という言葉をご存じでしょうか? 「デザイン思考」とは、ビジネスの世界を中心に注目を集めている新しい手法。 サービス開発や人材育成など、さまざまな場面で生まれる課題に対して、建築物やアプリケーションをデザインするように「人間の体験」を軸に解決策を導いていく考え方です。 この「デザイン思考」を、保育の「環境」や「人間関係」のなかで実践しているキーパーソンがいます。 それが社会福祉法人 久良岐母子福祉会 くらき永田保育園の鈴木八朗園長です。 「最初か

          特集#2 保育視点から捉えなおす、「デザイン思考」の本質。〜前篇〜

          取材OKの保育者の方へ

          お話をお聞きできる「保育者」「保育に関わる仕事をしている方」を探しています。 あなたご自身や、あなたが知っている保育者の方でもOKです。 いきなり取材というとお互いに構えてしまうかもしれないので、 まずは、 「こんな人いますよ」「こんな活動をしているんですよ」 といった情報提供からでもかまいません。 下記より、お気軽にご連絡ください。

          特集#1 保育のプロって何のプロ? 「保育者」が体験している世界を紐解く。〜後篇〜

          「子どもたちを“対象”として見るのではなく、子どもたちの隣で一緒に世界を見ようとする唯一の存在、それが保育者である」。 そう話す、社会福祉法人東香会理事(6月就任予定)、上町しぜんの国保育園副園長、ののはな文京保育園アドバイザー 青山誠さん。 前篇では、保育者が子どもたちとどのように関わっているのか、そこでどんな世界を体験しているのかを語ってもらいました。 後篇では、青山さんの保育観がどのようにつくられてきたのか、保育の実践を通してどんな世界をつくりたいのか、青山さん自身

          特集#1 保育のプロって何のプロ? 「保育者」が体験している世界を紐解く。〜後篇〜

          『ほいくじん』の使命について

          こんにちは、『ほいくじん』編集長の市川です。 今日は、『ほいくじん』の使命と役割について、 考えていることを書いていきたいと思います。 「保育と社会をつなぐWEBメディア」になる それが『ほいくじん』をスタートする目的です。 保育関係者ではない私たちでも、 「保育」という仕事について、興味を持って知ることができるようにする、 そんな媒体になりたいと考えています。 しかも、子どもを通わせている「保護者」という立場の人だけでなく、 自分たちが住む社会について知識を得たいと

          はじめまして、『ほいくじん』です

          はじめまして、『ほいくじん』編集長の市川です。 『ほいくじん』は、「保育と社会をつなぐ」という目的で、 スタートするWEBメディアです。 「保育」って私に関係ある?私は保育業界の人間ではありませんし、 私自身、ちょっと前まで 「保育って子どもがいる人にしか関係ないんじゃない?」 そう思っていました。 でも、保育の世界を少しのぞいてみると、 子どもがいるいないに関わらず、 気になるテーマ、面白そうな話題がたくさんあったんです。 そして、それらのテーマは、 コロナ禍を経験

          はじめまして、『ほいくじん』です

          特集#1 保育のプロって何のプロ? 「保育者」が体験している世界を紐解く。〜前篇〜

          みなさんは、保育者の仕事にどんなイメージがありますか? 「子どもたちと一緒に遊ぶ、楽しそうな仕事」 「身体を動かしたり、ピアノを弾いたりする仕事」…… そんなイメージを持っている方も少なくないでしょう。 しかし、保育者が体験している「子どもと関わる」という仕事は、とても一筋縄ではいかないことばかり。 知性や観察眼、さらには自身の「あり方」が問われたり、深い内省を求められるものなのです。 そんなことを教えてくれたのは、日本大学芸術学部出身という異色の経歴を持つ社会福祉法人

          特集#1 保育のプロって何のプロ? 「保育者」が体験している世界を紐解く。〜前篇〜