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マーケが「最短で3ヶ月かかります」と言うもっともな理由

なぜマーケティングでは「成果まで最短3ヶ月かかる」とか言われるのか?
「なる早で成果を出してくれ」というクライアントにどう伝えればいい!?

文章で成果を出すサービス・ホギコト代表責任者、Webマーケター・コピーライターの日野成美です。

前回の記事はこちら💁‍♀️


100フォロワー突破&月1000PV獲得、感謝!本格再開1ヶ月目にしてまことにありがたいです!

「今あるカードで勝負する、笑っちゃうほどシンプルなマーケのnote」としてこれからも更新してまいります🙇‍♀️


今日はなぜマーケでは時間がかかるのか?という話。

マーケ畑を泳いでいると、よく見かけるのがこんな甘いことば
「即月成果!」
「1週間で売上改善!」

いいねえ景気いい感じするね!


しかし実際の現場ですべて即月成果がでるかというと
無理無理無理無理ムリ寄りのムリ!!


あらためて、なぜ3ヶ月もかかるのか?
冷静に検証してみることにしました。

ホギコトのnoteは広告・PRを含みます

前提。成果が即月出る場合ももちろんある

さて、事前に例外事項をつぶしておきましょう。

売り出したいターゲットとニーズのイメージが固まっており、既に媒体が動いている場合には。

軽微な修正で即月成果につながる場合ともちろんあります。


〜一例〜

  • リスティング広告の改善

  • ECサイトのLPO

  • オウンドメディアの記事リライト

  • リードジェネレーションの活用

導線設計が完成していて、コンテンツが出来上がってる場合ですね。この場合、改善すればすぐに反応率が上がることも多い。

しかし!!

プロが見て問題な部分をクライアントが「いや、ここは正常です」と言い張るなどしたら進むものも進まないし、
マーケットが変化してターゲットニーズがまるっと変わってるパターンだとゼロからほぼやり直し!!


「ゼロからやるとどれくらいかかる?」
「3ヶ月っすかねぇ……」

しかも3ヶ月というのは、なんの問題も起こらずに進んだ場合に限る。

書けるライターがいない、合うデザイナーが不在、プランナーが産休、マーケターが検査入院、いろんな事情で遅れる要素は入ってくる。


それでも仕方ない!
みんなみんな生きているんだ!

「もういいわかった。なんでそんなにかかるんだ!
ちょっとLP作って広告打てば大丈夫なはずだろう!」


よし、言ったな?今一番言っちゃダメなこと言ったな?

だったら今から3ヶ月、この工程を1人でやってみなされ!!

1ヶ月目 壁打ち〜戦略立案&LP制作

初月はまず作戦練り練りフェーズです。

3C分析や4P・4C分析なんかを使って事業分析と市場分析を行い、マーケットでどう自社製品・サービスを売ればよいかの仮説を立てます。この時点でやり慣れてないと詰む。


要するに「どこでお客様に出会えるか」の青写真を引くのが第一フェーズのお仕事です。

PMF(プロダクト・マーケット・フィット)という考え方に基づき、どのような場面で自社製品がお役に立つかを考えます。

「このサービスはどこでどう役に立ち、競合他社とどう違うのか」だれもが読んでわかる資料にする。慣れていないと、かなり苦戦する。


たとえば人材エージェントの新規事業で「リクルートがいるから当社は無意味」「フリーランスもレバテックやクラウドテックがいる」などと逃げたらそもそも話がはじまらないから、勇気を出して事業分析するんや!


「そんなもん立てなくても、とりあえず広告とか打ってればなんとかなるんでは?」
アホが!広告やLP制作でもライターやデザイナーに詳細伝達するにあたって自社がどんな強みを持っているかの資料は確実に必要になる。

チームワークで仕事するための地図を作るような仕事なんや!仮説検証がマーケの命綱!ロードマップもなしに適当こいたら予算使い尽くして死ぬぞ?


マーケターやプランナー、PMあたりの経験者に頼むとスピーディーな仕事です。あ、ホギコトも戦略立案〜クリエイティブ制作まで一気通貫で可能です!爆速事業分析が得意!(宣伝)

LP制作するって言っても頼んですぐ出てくると思うなよ


さて、地図ができた。やったー疲れた俺頑張った。

仮説ができたら検証のため、公開するクリエイティブ制作に取り掛かります。

まったくの新規事業の場合、次はLP(ランディングページ)制作に着手するのが一般的です。

LPとは購買目的の製品紹介ページのこと。
お問い合わせボタンをクリックさせる目的のページなので、ホームページやプレスリリースとは作り方がまったく違います。


ここでコピーライター・デザイナー等のクリエイティブチームへディレクションするのが重要な仕事となります。が。


クライアントは「自社のすごさを芯まで知ってる、専門的なこともわかるクリエイターに頼みたい」と言うだろう。わかるよ!


だいたいのクリエイターは、閲覧ユーザーの側に立ってお問い合わせとれるページ作るんや!
もちろん必要なら業界知識も勉強してインプットするけど、クリエイターに何もかも求めるな!!

エンドユーザーにもっとも近いからこそ、お問い合わせがとれる。彼らクリエイターはお客様目線にもっとも近い立場として、プロジェクトのキーマンということを忘れてはなりません。

あと、LPや広告の類が!
なんとなくヒョイと出てくると思うな!!!

クリエイターは脳みそ振り絞って、読まれる・見られるコンテンツを制作しとる。ホギコトのコピーライティングでは相手にあたえる印象を計算して、助動詞やひらがな・カタカナ・漢字まで配慮しとるわ!

うちらのような専門家でない即席ディレクターや臨時マーケターの着手したコンテンツといったら、もう、ただ書いてあるだけで読まれるわけがないと何度言ったらええねん!!

SEOで引っかかるようにことばひとつにも気を遣ってコピーライターは書いとる。そんなプロに向かってマイクロマネジメントはダメ絶対!

デザイナーさんもそう!!
色の与えるイメージや余白が与える印象、認知不可などデザイン上の工夫をめちゃくちゃ凝らしてくれてLPは完成するんです。デザイナーさん愛してる!!


ひとりでやれるのはせいぜい事業分析と戦略立案まで。
LPや広告クリエイティブ制作はどうあがいてもプロの力を借りないといけない。

だからマーケはチーム戦だと言ったのです。カンタンそうに見える作業もめちゃくちゃ専門知識駆使してるよ!

WordPressでLPの場合はコーディング作業も必要。バグがないかみんなでチェックしたり、必要に応じて修正や会議をしたりするため、LP制作だけでも2週間〜1ヶ月かかると見込んだ方が安心でしょう。

2ヶ月目 リスティング広告 or リードジェネレーションの開始

念願のLPがローンチ。おめでとうございます。

SEOキーワードもガッツリ固めたところで、なかなかアクセス数がのびないのがこの初期というもの。

広告予算50万円〜が見込めるなら、リスティング広告を。

もし広告予算が厳しいなら掲載型リードジェネレーションの活用をおすすめします。

リスティング広告というのは、課金でアクセス数を稼ぐことができるマーケティングチャネルです。
出稿したいキーワードに入札するオークション形式で価格が決まる、という初心者にはピンとこないやり方なんですが、

たとえば「マーケティング 代行」「ライター 安い 大量に」といったキーワード検索するユーザーにピンポイントで広告を出すことができます。

広告クリックするとLPに飛ぶ形にすれば、あらふしぎ温度感の高いユーザーが資料請求ボタンを押すではありませんか。

リスティング広告はそこそこ予算がかかるので、最低でも月20万円広告費が確保できる場合のみおすすめ。


BtoBでも安価にリード獲得できるのが、掲載型リードジェネレーション。
BOXILやITreview、リスクル、モノタロウなんかですね。

リサーチ中の温度感高い層が資料請求してくれるため、おどろくほどコスパがよいです。成果報酬タイプのところがほとんどで、お財布にもやさしい。

さらにプレスリリースも打ち出しましょう。


これは私が過去に担当した案件であったんですが、プレスリリースもなんならHPすらなく何やってる会社なのかわからなくて失注するパターンはつらい!

プレスリリースを定期的に発信することで、企業としての信頼性をアピールすることができます。広告に使うエビデンスもプレスリリースで出せばOK!広告が審査落ちしないためにも広報とマーケ積極的に連携していこ!

3ヶ月目 オウンドメディアやSNS等、コンテンツマーケティングを軌道に乗せる

露出や親密度を高めるという目線で、いよいよSNS・SEOの本格着手のお時間です。

やみくもに数を打てばいいというわけではありませんが、数は大事。


オウンドメディア× X(旧Twitter)で拡散力を上げます。
お役立ちコンテンツを提供して、ついでに自社の宣伝もしちゃいましょう。

SEOはいろんな考え方がありますが、1位をとるのは意外とカンタンです。
ユーザーのほしい情報を出せば、わりとすぐ記事自体の順位は上がります(あとタグ付けとかWordPressの設定とかいろいろある)。

検索1位を取り続けるのはアルゴリズムの仕組み上ほぼ不可能。
なので「検索1〜5位の記事が複数本ある」ことで、ネット上における自社の存在感を高めることが可能です。


そのためには数が大事!
どんな記事がウケる?
どういった内容だとCVする?


やってみなくちゃわからない、大科学実験でね!(NHK)

ここで役に立つのが、1ヶ月目に作成した事業分析シートです。
これを参考にペルソナ(想定読者像)資料を作成することで、確実に読まれるメディア作りが可能になります。

SNSやオウンドメディア工程はやみくもにやっても意味がない。見込み顧客のニーズを充足させるために予備情報を与えてアプローチするのがメディア運用の目的意識です。

たとえば「営業代行の導入費用はどれくらい?受注獲得までにかかる時間の目安も解説」みたいな記事があるとお客様も事前に知りたい内容がわかるからうれしいし、ポチッとついでに資料請求発生しやすい。

受注チャンスを増やすのが、オウンドメディアやSNSの役割です。

ライターやSNSマーケターに外注して任せるにしても、商品・サービス詳細とペルソナ資料は必須!

読まれるコンテンツを安定して提供できるようになるまでも時間がかかる。SNSも最初は定期的な投稿のほかに、フォロー爆撃やいいね回りで認知度を高めるという地道な運用が主です。

でも、1つ1つのいいねや50に満たないインプレッションがケタを増やしていく喜びを味わうことができます。

ファンができるかどうかは、発信の質次第。
まあだいたいここまでやっておけば、マーケティングが軌道に乗ったと判断できるでしょう。

やることが!やることが多い!!


はい!お疲れ様でした!


軌道に乗せるまでの最短コースでこれです。


SEOの設定がないとかいうツッコミはやめてあげて、書くとすさまじい分量になるからやめたんや!!WordPress側の設定とか山ほどやることあるけど省いた、コーダーさんごめん!愛してるよ!


もうね、最短で3ヶ月って言った意味わかった?
やることこんだけ多いねん!!!


試しにひとりでやってみ?心折れるから!どんなに本気出しても追いつかないから!

ホギコトは、マーケの現場でよく口にすることがあります。
「今あるカードで勝負するしかない。」

ないものねだりをしていても、マーケは失敗します。
今ある手数で着実に基本をやるところから、売れ筋ははじまるのです。


優先順位つけて1つ1つやるしかない。
1,000字を超えるコンテンツを検索ユーザーに読まれるように書くことすら、訓練を積んでないとできない(たまにいる天才は除外)。

専門性が異なる領域の人が何人も集まって、はじめてマーケはうまくいく。

しかしチームワークが花開き実を結んだとき。
お客様から愛される・安心と信頼の企業として自然と選ばれる日がくる。

あなたの会社の商品・サービスの良さを味わってよろこぶお客様がきっと、大きなファンになってくれる。


どうか、そのためにあきらめないで3ヶ月ねばってほしいんです。
売れるために・お問い合わせUPのために、失敗を恐れない。

それこそ、マーケティングのプロフェッショナルができる仕事です。


BtoBマーケティング戦略〜コンテンツ制作まで一気通貫でご支援。
マーケティングコンサルティングも含めたサポートで、安定したリード獲得体制へと貢献します。3ヶ月以上の参画プロジェクトでのCV改善率90%、可及的速やかな成果を出したい企業様、ぜひホギコトへご相談ください。

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