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7月の料理教室のまとめ

上田市の料理教室、Hogar Kaorita(オガールカオリタ)です。

《教室のお知らせ・お問合わせ》

https://lit.link/hogarkaorita



7月教室はベジタリアンメニュー。


焼きおにぎりの出汁茶漬けーしし唐味噌と薬味を添えてー

以前参加者さんに、やってみたいことはありますか?とアンケートを取ったら「黒こしょうのお茶漬けをやってみたい」とのお声を頂戴した。
黒こしょうのお茶漬け・・・?参加者さんに聞くとどうやら江戸時代のものだという。
が、ネットや本などで調べてみてもまったくヒットしない。
江戸時代には黒こしょうは無かった、あるいはあっても人々の手には渡らなかったのではないか。
結局、昔の「こしょう」・・・つまり南蛮(唐辛子、ピーマン)の類ではなかろうかと結論づけた。
というわけで今回は、夏によく獲れるししとうを「こしょう」として使うことにした。
ししとう、味噌、みりんなどをあわせた「しし唐味噌」を作り、それをおにぎりの中に入れて握る。
それから揚げ焼にして出汁をかけ、お茶漬け風にいただくというスタイルにした。揚げ焼いたおにぎりのコクと、優しい出汁の風味、薬味のアクセント・・・。すべてが渾然一体となる。
こちらはおかげさまで多くの方から好評をいただいたメニューとなった。


じゃがいものかば焼き(うなぎもどき)


精進料理のもどき料理のひとつである「じゃがいものかば焼き」。
土用の丑の日が近いということも有り、メニューに加えた。
じゃがいもをすりおろし、絞り、海苔に乗せて焼き、タレを絡める。
私はヤマトイモのすりおろしも加えて、ふわっとした弾力を加えた。


なすとピーマンの梅醤炒め

梅酒の梅をそのままガリガリと齧るのが大好きだ。
だが、その梅をゆっくりと煮崩して梅ジャム(梅醤)を作るのも楽しい。
とにかく煮ている間の香りがなんとも言えず良い。
幸せの香りだ。

ただ弱火にかけるだけ
余裕があればザルで濾すとなめらかに

茄子とピーマンの油炒めは定番だと思うが、この梅醤を入れると少し酸味が加わり暑い時期にぴったりの味となる。



とうもろこしのゼリー寄せ


6月の料理教室でも登場したメニュー。
よく冷やした方がより美味しいのだが、食べる数時間前に作ってももちろんOK。
使った醤油は「白たまり」。愛知県の日東醸造さんのお醤油である。
こちらは大豆が一切入っていない。
通常お醤油は大豆・小麦・塩・水から構成される。
大豆の分量が多ければ多いほど旨味が濃厚になり、色も濃くなる。これが普段よく口にする濃口しょうゆである。
一方、白たまりあるいは淡口醤油は、小麦だけか、あるいは大豆より小麦の分量のほうが多くなる。コクは少ないが色が薄いので素材の色を生かしつつ味をしっかりつけたい時におすすめだ。

とうもろこしと白たまりの相性がとてもいい。
お互いがお互いの良さを引き出しているように思う。


旬野菜の出汁ピクルス


以前、ピクルス液を作るときにローリエを入れなかったことがある。
食べてみたら、なんとなく気の抜けた味になっていた。
「縁の下の力持ち」。ローリエにはこの言葉がぴったりだ。目立たず静かに静かにピクルス全体の味を支えていたのだ。
もちろん個人の好みなのだけど、私は少しだけハーブを入れたほうが美味しいと思う。
今回はローリエでなく、以前参加者さんからいただいたハーブの寄せ植えより、タイムをセレクトした。(自宅でハーブが選び放題なんて本当にありがたい。涙)
タイムは香りが強いので量に注意。
ピクルスの中身はなんでもいいが、やはりこの時期畑でたくさん獲れる(または朝起きると玄関先に置かれている)きゅうりを筆頭に、みょうが、パプリカ、蓮根、ヤングコーンなども美味しいだろう。


にんじんとプルーンのメープルシロップ煮

今回のサプライズ枠。
少し甘いものがあるとうれしい。
私の先生のレシピからインスピレーションを受けている。メープルシロップで煮て、少しスモーキーな甘みに。
人参のグラッセにドライプルーンを加えて煮るだけ。
ドライプルーンの甘味とほのかな酸味で味がばっちり決まるお手軽メニューだ。


今月のテーブルの花

庭の日日草とサフィニア。「ちょこんとあるだけでもだいぶ違いますね」
うれしいお声もいただいた。
お花があるとたしかに和む。

まとめ

ししとうをたくさんもらってしまったけどどうしよう?
茄子の美味しい食べ方は?
など、食事のあとにみんなで意見交換をするのも楽しいひととき。
参加者さんからたくさん教えていただけてありがたい。
作って食べて話が弾んで・・・。

私の料理教室Hogar Kaorita(オガール・カオリタ)のコンセプトのひとつに、「だんらん」がある。
たとえ知らない人同士であっても、一緒に作り一緒の食卓を囲むと
最初よりも空気が丸くなり、おだやかな雰囲気になる。
これは私が料理教室に通っていていつも感じていたことだ。
一期一会であっても、その時間を一緒に過ごせたことはそれも何かの縁なのだ。
楽しみを見出したり、やすらぎを感じたり、はっとする学びがあったり・・・。
料理教室は料理をならう場所というだけでなく、人と人とが出会い、交差し、つながっていく場所でもあると思う。
少なくとも私はそんな空間にしていければと願っている。

今月もよい時間を過ごさせていただいた。

来月は何にしようかな。


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