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デュエル勝負の重要性:最速マッチレビュー 川崎フロンターレ対コンサドーレ札幌(5月16日)

今日は等々力で川崎フロンターレ対コンサドーレ札幌戦を観戦。

今日は試合前のイベントとして「川崎ものづくりフェアin等々力」というのがあった。

先週は整理券販売開始時間の11時に行ったのにほとんど完売してしまったので今日は10時半に等々力へ(キックオフは15時)。そしたら小雨模様の天気もあってか、今日はそれほど混んでいなかった。うーん。本当に読みにくい。

あと今日は13時キックオフでラグビーの準決勝、クボタスピアーズ対サントリーサンゴリアスが。試合前はスタンドとかでNHKプラスでラグビー見ていた(笑)。

去年の対戦は?

さて本題のコンサドーレ戦。いろいろな意味で話題性のある試合だった。まずはフロンターレがリーグ戦無敗記録を「22」としてJリーグの新記録を作れるか。

そしてコンサドーレは去年リーグ戦で12連勝を止めた相手。「因縁の対決」といってもいいような巡り合わせ。

さらに、水曜日のベガルタ仙台戦がタイムアップ寸前に同点に追い付かれる展開だったことから、この試合でも勝てないとイヤな雰囲気が残ってしまうという意味でも大事な試合だった。

去年の等々力での対戦では0-2でコンサドーレが勝利。

攻め込むときには前線に5人。当然守備は手薄になるがボールを奪われたら敵陣にいるうちにプロフェッショナルファウルで潰す。

また、左サイドに偏りがちなフロンターレの攻撃を利用し、左サイドでボールを奪取すると素早く(フロンターレから見た)右サイドに展開してカウンター。三笘に対しては突破されることを前提にゴール前のスペースを埋めてしまうという対処だった。

パチンコのようにボールが行き交う面白い試合

最終スコアは2-0(前半0-0)。

両者コンパクトな陣形を崩さず、狭いスペースをパチンコのようにボールが行き交った。レフェリーがかなりボディコンタクトを流したのもあって、ほんの少しの時間で局面が変わる、たいへん面白い試合だった。

フロンターレはいつもの4-1-2-3。ただし田中碧はベンチで小塚和季が先発。コンサドーレは3-4-3。といっても守るときは5-2-3、攻め込んだときは3-2-5という形。去年同様、5人が前線にいるという局面がしばしば見られた。

狙われたのはシミッチ脇のスペース

コンサドーレの狙いは去年同様のサイドチェンジとアンカーシミッチの脇のスペース。

単純にボールを入れることもあり、あるいはシミッチに対応させてから動いたあとのスペースを突くという形、あるいはそこを埋めてきたらサイドからという形で攻め込んできた。

そういう形でサイドバックが押し下げられるので、普段より山根のポジショニングが深かった。そういうときは田中碧か脇坂が最終ラインに入ってサイドバックを押し上げることがあるが、今日は二人ともスタメンではなかった(脇坂はベンチにも入ってない)

そこが安定したのは後半になって小塚に代わって田中碧が投入されてから。二人のインサイドハーフ、田中と旗手が連携してスペースを埋めるようになって、フロンターレの守備が安定した。そこからはコンサドーレの攻め手の中心はサイドからの攻撃になった。

デュエル勝負

去年との違いは、フロンターレがかなりリスクを取って1対1で勝負したりイーブンボールを取りに行ってたこと。

そこで裏返されるリスクはもちろんあったが、そういう状況でボールを取り、素早くトランジションすることで、去年のような、ボールが繋がらずに攻めに行けないという形にはならなかった。

前半は双方チャンスを決めきれず0-0。先制ゴールはカウンターで右サイドを崩してからのクロスをゴール左にいた三笘が決めたもの。フリーでスペースもある状況だったが、さすがのシュートの正確さだった。

そこからコンサドーレが大攻勢に出る。

フロンターレもベタ引きにはならず、デュエルで勝った方が瞬間的に優位を得るもまた次のデュエルで形勢が変わっていくエキサイティングな展開。

コンサドーレ最終ラインもハーフラインを越えるほど、フロンターレが押し込まれる局面もあったが、なんとか失点を許さず、アディショナルタイムにカウンターから小林悠が決めて2-0の勝利。

ただ、1-1だったとしてもおかしくはない試合ではあったし、デュエルは多かったが、ダーティなものはなく、フェアなコンタクトで後味はいい試合だった。レフェリングも試合の流れを生かした素晴らしいもので、高山啓義主審に拍手を送りたい。

ラグビー準決勝の2試合とあわせて、充実した週末でした。6チームを感謝を。




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