催眠脳

多くの催眠愛好家が陥ってしまう現象に、世の中のあらゆるものを催眠と感じたり、催眠と結びつけてしまう、通称「催眠脳」というものがあります(私の造語です)。

催眠脳になってしまった人は、日常に催眠が溢れていると言い始めます。例えば、「テレビCMは暗示に溢れていて催眠だ」「トイレの張り紙の文言は前提が入った暗示文と同じで催眠だ」、「マインドフルネス、ヨガ、音楽ライブ、ゲームなどは、没頭していてトランスだから催眠と同じだ」などと主張します。

他にも、催眠脳になってしまった人は、対人関係に関することを催眠と結びつけます。例えば、営業の仕事、説得、恋愛、占い、カウンセリングなどと催眠を結びつけます。

催眠脳になってしまった人は、催眠が素晴らしいものだと思いたがる傾向が強くなります。そして、なんでも催眠で解決できそうな気になり、催眠に万能感を感じたり、最終的には催眠ができる自分に万能感を感じたりしてしまいます。ちょっとナルシストっぽくなります。

催眠について知れば知るほど、催眠が使える場面は限られていることがわかります。催眠がいろんなことに応用できて、劇的な効果的があるものではないことはる程度勉強すればわかるのですが、催眠脳になってしまうと、催眠について冷静に考えられなくなってしまいます。これは、私も気をつけなくてはと思っています。

もし、催眠が世の中のあらゆるものの中に存在し、とても強力で素晴らしいものならば、もっともっとさまざなところで活用されているはずです。しかし、実際はそうではありません。催眠脳になってしまった人に対しては、この反証をするのですが、人によっては、「それは世間が催眠の素晴らしさに気づいていないだけ」みたいなことを言われます。ちょっとだけ宗教っぽいです。

私も催眠脳にならないように気をつけなくてはと思っています。もし、催眠脳の人から「催眠は◯◯だ」もしくは「◯◯は催眠だ」という話をされたとき、対処としては「あなたのいう催眠とはなんですか」とツッコミむことが肝要かなと思いますが、本当のところは関わらないが一番かもしれません。

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