7人目🇬🇧医者の卵エリート24歳イギリス人がデートに来たら「あんた誰？」だった話 by 木木

こんにちは。ハヤシです。

次にティンダーを開いたのはドイツ。
24歳医者の卵エリートイギリス人

通常like。見た目は少年系でキュートな感じ。特別光る感じこそなかったものの、まさに超標準ヨーロッパの男の子。プロフィール文でこの人と話したいと思ったのでこちらもLike

内容は
「犬と猫が大好きだから、もし街で見かけたら素通りできないよ。
たぶん、君のフランス人のおばあちゃんよりもラザニア上手に作れる。」
他の項目も”あ、この人結構共感持てるかも”と直感。
マッチ後彼からすぐにメッセージ。

🧑「こんにちは美人さん。元気？　日本のどの街出身ですか？」

うわーーー最初から”美人さん”書いてきた。(笑)　嫌いではないけど、チャラいのかなぁ。

しかし以降の会話は普通でした。
わりとすぐに返事くるし、正直にいろいろと話してくれるし好印象。

が。WhatsAppに切り替えた瞬間怒涛のメッセージラッシュ。
私が返事した１分以内に返すし、ボイスメッセージも頻繁にちりばめてくる彼。

いやいや、仲のいい女友達でもそこまでしないと思う。ってくらい

そして私がオンライン中だと瞬時に電話をかけてくる。苦笑

※オンライン中とは？（WhatsApp　: LINEのようなメッセンジャーアプリで、大きく違うのはアプリを開いてる時”オンライン中”と何かメッセージを入力しているとき”入力中”のステータスが相手にわかるのでわりと親密なアプリです）

やりすぎだああああああ！！

自分に興味を持ってくれてるのはよくわかりますが、ちょっとこれはやりすぎるかな。。　と思い。クラスメイトにも相談したところ「確かにそれは多すぎるねぇ。。君たちまだ付き合ってないでしょ？(笑)」と言われ、これは国や人種の問題ではないな、と判断。私はついに彼にこう言ってしまいました。

👩🏻「あのさ、あなったってちょっと”アグレッシブ”過ぎると思う。私ちょっと怖い」
🧑「え？完全に違うよ。そんなことしてない。どういうことを言ってる？」
👩🏻「ほら、あなたすぐにボイスメッセージ送ったり、何回も急に電話したり、私あまりこういうことに慣れてないっていうか」
🧑「ああ、そういうことね。でもそれはアグレッシブじゃないだろう？」

そのあとも少しその議論そ進め、結果彼のモチベーションを激、折りました。悪気はなかったんだけど。。ごめん
この話を、一番仲が良いクラスメイトに。チャットを見せるとすぐに

👩🏻‍🦰「ちょっとまって(笑)ハヤシなんでこんなこと書いたの？これは全然アグレッシブじゃないよ！
"とても好意がある"だけだよ！しかもアグレッシブって英語だとネガティブな意味だよ！あ～もう～あなた何言ってるの～これめちゃくちゃな展開になったじゃん」

ここで気付きました私。英語の”アグレッシブ”は日本語の意味と違うようでした(笑)やってしまった、最悪だ(笑)

👩🏻「ファ.....?!いや日本語だとそういう意味だって」

日本語で辞書を引くとアグレッシブの意味
①積極的な、精進的な　②攻撃的な　
といった感じで出てくるわけですが、私はこの最初の意味でこの単語を用いていたため、すなわち

「あなたちょっと積極的すぎる！ついていけない」
ということを伝えたつもりだったのです。ネガティブな意味はなく。それが相手にまさに攻撃するような言い方となっており、クラスメイトに注意されたところで、ようやくとんでもない言い間違いに気づきました。

👩🏻「いや私そんなつもりなかった！」

👩🏻‍🦰「バカだね。もうこれで終わってもしょうがないよ(笑)」

噓だろお～

いやそんなこんなでも諦めないのが彼のいいところ(笑)こんな言い方したのに諦めないでくれたなんてどんだけ器の大きい人なんでしょう。
お互いタイミングが合って、私たちはカフェで会うことに。

その日は豪快な雨の日。。。駅近くの本屋で待ち合わせ。

🧑「駅まで来なくていいから！暖かくて濡れない場所にいてね:)」

えぇ....何ちょっと素敵...

ドキドキのハヤシ。彼の到着を本屋の入り口で待つ。どんな人が来るのかな～この人と気が合えばもうちょっとデートして付きあ.....

ふと左サイドから聞こえる

「HEEEEEY!!」

なんかすこぶるずぶ濡れな人来たけど誰や？フードかぶってるし雨ひどいし顔がわからないけど、大学の知り合いか？まあ今みんな授業終わりの時間帯だしな

👩🏻（う、うん、えーーっと。このおデブな人、誰？？😃）

まて。顔が一致したぞ。Tinderのアイコンと。

その時恐怖を覚えました。来たのは、顔は一致するものまるで別人。Tinder の写真＋２０kg増量したであろうシルエット。そこに立っていたのはぽっちゃり系ではなく、ただのデブ。

👩🏻「こ、こんにちは。よろしく......」

あまりに動揺して私はその時言葉を失いました。
最初からハグしてこようとした彼を生理的反応でダイレクトに拒んで、無理やり握手。精一杯のパフォーマンス....

ハヤシ、２回目のTinder 詐欺。

超テンション墜落のまま、スモールトークをしてカフェに。あれは一体何年前の写真だったんだ....
席に着く時、

🧑「はい、上着もらうよ？」

と私の上着をとって椅子にかけてから、自分の上着をかけて着席。
おーなんて優しいの！ドアもあけて先に通してくれるし、これが英国紳士なの？ここでハヤシの底辺まで行ったテンションが回復。上昇気流へ。

👩🏻「それでさ、ヨーロッパで好きな国は...」

🧑「あまり緊張しないで話して。(笑)」

英語とドイツ語が混ざり緊張気味のハヤシ。しかし気遣い優しい！

👩🏻「大学の勉強はどう？」

🧑「今医学部の博士課程を始めるところだよ、君は何勉強してる？」
👩🏻「コンピュータサイエンスとか、そんな感じ。でも医学っていいよね。なくならない分野だし、人間にとって重要」
🧑「まぁいいけど、医学って古くからある分野だし、なんか新しい文化を作るとか変えるとかそういうことじゃないからね。君のやってる勉強の方が素敵だよ！ハハ」

終始こちらの様子をうかがって、よく聞いてくれて、全面的に私にリスペクトがあることを示してくれました。以前一緒にカフェに行ったどっかの誰かさんとは大違いだな....(笑)
（※過去の韓国人の話参照）

話していたら私の英語が下手でも聞いてくれるし、とてもやさしい彼。彼とお母さんとのツーショット写真を見て

あーこの人、いい人なんだなぁ。お母さんも素敵な笑顔だな。

と思いました。人間、最初の印象だけで判断するのはよくない。
その頃には会話を楽しんでいる自然な自分がいました。

カフェがもう閉店の時間なので出ることに。
お会計はさらっと、当たり前のように。

👨「あぁ僕が全部払うから、気にしないで」

おごってあげた感やかっこつけ感は全くありませんでした。店を出る時も私を先に行かせて、とことんレディーファースト対応を久々にされて内心かなり嬉しかったです(笑)

ドイツ人の男友達ともカフェによく行っていましたが、彼らはあまりこういうことしません。むしろ、「現金もってないから今回おごってくれない？」とかよくあります(笑)　

余談ですが、フランス人、ポーランド人、イタリア人はこのようなことしてくれる男性が多いです。（筆者経験上）

店を出るなり、ここからまたどこかに行きたいか聞かれました。私はもうその場でこれ以上デートを継続する意思がなかったので、クラスメイトの家に行くと伝え解散することに。駅まで送ってもらい、解散。

👩🏻（また会えたらいいなーーー友達として！）

クラスメイトにはやく報告しないと！の一心でバスに乗り込んだのでした。

家につくなり

👩「ハ、ヤ、シ！！それで！！！どうだった！！？」

彼女はかなりモテます。ヨーロッパの男性を無双しているので恋愛の先輩です(笑)

（日本の方ではないです、普段ドイツ語で話します）

👩🏻「いや実は.....写真と全然違う人が来て私一瞬ショック受けてそれで.....」

一連の流れを話す。

👩「ええ？！デブって...どのくらいの人を言ってる？本当なの？ハヤシは細いからさ、あなたからしたらほとんどの人がデブなんじゃない？例えば私はデブ」

👩🏻「いやあなたデブじゃないから(笑)細いとは言わないけどぽっちゃり系でしょ。それに女の子のぽっちゃり系は全然おｋ。ガリガリよりマシ。」 

クラスメイト、「デブ　男　写真」でGoogle検索を始める(笑)

👩「じゃあ今からハヤシに写真見せるから、今日会った彼みたいなスタイルの人が来たら教えて。じゃスタート」

👩「これは？」👩🏻「んーもっとぽっちゃり」

👩「これは？」👩🏻「これは太りすぎ」
👩「これは？」👩🏻「これも違う」

・
・
・

👩「じゃあこれは？」

👩🏻「これだーーーーー！まさに彼！！！！こんな感じ」
👩「え？あなたマジで言ってる？」
👩🏻「うん」

👩「これは..........」

👩「これはデブだよ！！！！！！」

その瞬間、我々アジア二国間でのデブ共通認識が確認された。

またまたその瞬間。彼からメッセージ。

🧑「今日楽しかった。また会えたらいいな」

👩🏻「私も楽しかった！ぜひまた会おう」

その次に、来てしまった。恐怖の質問。

🧑「僕にロマンチックな気持ちはある？」

私は人に余計な気持ちを持たせたり、キープすると、後に自分にバチがあたるだろうという考えを持っている人なので、このような時ははっきり伝えるようにしています。
（クリスマスデートの回、参照）

けど、何も初回のデートではっきりさせなくても.....よくないか

正直あともう一度くらいはデーティングしてみて、自分の気持ちが変わるかとか試したかったのですが（今日二時間しか話していないし）どうやら今日ですべてを判断しろということのようです。仕方ありません。

友達二人に英語の添削を受け、やさしく、丁寧に、礼儀をもって返信

「友達としてこれからもよろしくお願いします。」

正直とても悲しかったです。それ以来、彼からの連絡はパタリ。いい人には変わりないので、友達としてうまくやっていけると期待していました。

何度も言いますが私の恋人のタイプでないだけで、友達として本当にいいキャラクターです。

あとから分かった話、我々の大学の医学部はドイツでも最高峰とされるトップ機関で入学さえ難関。そのうえ院課程を１年で終わらせるなんあり得ない話。相当な天才、かつセンスを持ち合わせなければ不可能です。知り合いでも医学部でこんな事例は一度も聞いたことありません。

惜しいことをしましたね(笑)

後日クラスメイト談

👩「ハヤシ～残念だったね。彼が太ってなければというか、あなたが受け入れるタイプだったら、将来彼と結婚して、彼は医者だからお金持ちになれる。あなた安泰だよ。」

👩🏻「そうだよね。また彼氏できない記録更新」

👩「でももし、もし彼が痩せていたらどうなの？オッケー？」
👩🏻「もちろん。私理想高いかな？でもデブの人はどうしてもなんていうか...彼氏には思えなくて。ぽっちゃりならいいけど、彼はデブだよね？」

👩「うん。彼はデブよ。」

これを超ダイレクトにドイツ語で言い切ったった彼女を、私は忘れません。

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