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父の最後の言葉を贈ります

 父の遺品整理をしていたところ、手書きの「10の心得」という紙が出て来ました。父の信条をまとめたもののようです。
 会社の専用のレポート用紙らしく、欄外に聞きなれぬ会社名が印刷されていました。
 しばらくして、ようやく思い出しました。定年で子会社の経営者へと天下りした時の会社名でした。その会社は倒産状態で、その整理と始末のために父は行かされたのです。
 父の髪が真っ白くなったのはこの時でした。
 様々な難局を乗り越えたころに、この「10の心得」を書いたようです。
 せっかくなので、お伝えしたいと思います。

 「10の心得」

一、人と世のため奉仕の心

二、「ありがとう」と云う感謝の心

三、「ハイ」と「イイエ」を言い切る心

四、苦労はお互い譲りの心

五、備えあれば憂いなし明るい心

六、まずは兎にかくトライの心

七、為せば成る為さねば成らぬ工夫の心

八、迷えば苦労をとる心

九、成るまでやり抜く粘りの心

十、何事もまるくおさまる「誠」の心

 作家の言葉のように新しさがあるわけではありません。でも父はこの言葉を実践しきった人生でした。
 とりあえず私はコピーして家族に配り、自分の机の前の壁に貼ってあります。

下記に最近の作品のリンクを貼ります。たいして親孝行ができなかった息子の自己研鑽の到達点です。あの世の父も笑ってくれたら、嬉しいです。


 


 

 




 




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