ハタをラクにする
『はた(傍)を楽にするために働く。』
祖母の言葉をおもいだす。
この街の何千、何万、何十万人が今日もはたらいている。
・・・ときどき、はたらくってなんだろう
何のためにはたらいているのか、分からなくなる。
◆表と裏
企業のホームページを見ると、素晴らしい理念や経営方針なるものが書いてある。
並べられた言葉は宝石箱を開けたようにとても美しい。
これは素晴らしい!と目を輝かせて心躍る。
ぜひわたしもここで働かせていただきたい。と思う。
入社してみるとほど遠い現実がある。
美しく、大きく、みえるのはタテマエ。
大きく、美しく、みせるためのタテマエ。
あの日不覚にも心躍った自分をドロップアウトさせたくなることもある。
◆だれのため
社会のためにも
会社のためにも
自分のためにもならないことをしているひとを見かける。
と、とても不思議な気持ちになる。
何のために働くんだろう。働くってなんだろう。
◆赤ちゃんもはたらく
ハタをラクにする。
赤ちゃんもはたらいている。
みんなを癒す大役を果たしている。
小学生もはたらいている。
洗濯物を取り込んだり、食器を下げたり、洗ったり、お手伝いをしている。
学生もお年寄りも。
家族のために食事を作ったり、友だちの悩みをきいたり、おじいちゃんやおばあちゃんから知恵を教えてもらったり。
自分のハタ(まわり)のだれかを楽にする。
企業に属する人だけが、お金を稼ぐだけが、『はたらく』じゃないと思う。
◆返ってくる
理念だ。熱意だ。決意だ。利益だ。
ご立派な理論はたくさんあるが、
はたのひとを 楽にしたい
はたのひとを 楽しませたい
と、思って『はたらいた』ことは返ってくる。
パパやママの笑顔だったり、友だちのありがとうだったり、お客様の満足だったり、会社の繁栄だったり。
ハタ(傍)をラクにしたことは、かならず返ってくる。
と、わたしは思っている。
じつに簡単で、じつに単純な、思いから『はたらく』は始まるんじゃないかなあ。
さあ、
今日はどんなふうにハタラコウカ。
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