マガジンのカバー画像

気になるもの

87
noteで気になるもの。メモ用です。
運営しているクリエイター

#本

メルマガサービスはじめます~どこよりも早く熱量高い心刷本を届けたい~

皆さま、はじめまして。藤原印刷 東京営業部の藤原章次(あきつぐ)です。藤原兄弟の弟の方です。 印刷会社として新しい取り組みをはじめるのですが、その経緯についてここに書き残しておきたいと思います。 ■納品して終わりからの脱却ここ数年インディペンデントで熱量高い作品を印刷する機会が非常に増えています。この6年間で100冊以上の自費出版を担当しましたが、大半の方から「本を作った後の販売をどうすれば良いか?」という相談がありました。 印刷屋は作って納品した時点で仕事終了ですが、

二子玉川の本屋博はなぜ熱狂のうちに終わったのか?

1/31(金)午前、二子玉川は静かにざわめき始めていた。 日本各地に点在する書店が、大手もインディペンデントも関係なく一挙に集合し、本棚を広げる『本屋博』が始まろうとしていたからだ。 2日間に渡るイベントが終了し、感想を聞いて回ると、どうやら本が多く売れたようだ。 また、普段の商業では起こらないような読み手-書店の会話、コミュニケーションも多く生まれたようだ。 実際にイベントに訪れた自分も、それを強く感じた。 本が売れない時代と言われている。 ついこの前もジュンク堂の京都

本のフォントが気になったので、徹底的に調べてみたら、意外な事実が判明した。|後日談追記

2020.1.14.   一番下に後日談追記。 「読みたいことを、書けばいい。」という本を買った。 noteをはじめたことで、そもそも文章ってどう書くのかとか、わかりやすい文章ってどういうことなのかが気になっていたから。 学びたい欲求が出たときはすぐに行動に移すと吸収が違う。 だから買ったのに。 まず表紙からそうはさせてくれないのである。 なんだこのフォントは。 思わず読もうとする手をとめた。 まず、この「を」に注目してほしい。 タイトルの文字「読みたいこと」と

プレスマホ世代、絵本と児童書の可能性

絵本や児童書など、低年齢向けの書籍の可能性について、走り書き。 トーハンの調べによる、こんなデータがあります。 https://www.tohan.jp/news/upload_pdf/20190515asadokuyomaretahon.pdf リリースによると、次のとおり。 朝の読書推進協議会が全国の小学校・中学校・高等学校に向けて定期的に実施している「朝の読書実態調査」に寄せられた「学校図書館貸し出しベスト5」の回答をまとめたもの ここで注目したいのは小学校低学

本屋さん、出版社さんにおすすめしたい、いまTwitterで動いている書籍を知る方法

先日、携わっているプロジェクトの石堂書店さんとお話をすると、書籍を知るための情報収集の話題になりました。 出版社さん、取次さんなどから書籍情報を知る方法の他に、SNSも著者さん、出版社さん、お客さんの声がわかるから大切だよねと。 そこで、Twitterで書籍情報を知るためのひとつの方法をご紹介しましたので、共有いたします。 検索対象は、いまTwitterで動いている書籍 いまTwitterで動いている書籍を知る方法 画像赤枠のように、 Twitterの検索窓口に、

『街灯りとしての本屋』の目次

第一章 街灯りとしての本屋  えほんやなずな  クラリスブックス  敷島書房  書肆スーベニア  せんぱくBOOKBASE  ひなた文庫  双子のライオン堂  Cat's Meow Books  H.A.Bookstore  Readin' Writin'TAWARAMACHI BOOK STORE  SUNNY BOY BOOKS コラム  文庫本のなかの「投瓶通信」 仲俣暁生  記憶の劇場としての書店 山本貴光  地に足がついた本屋 松井祐輔  いちばん「居心地」のいい

「書影ったー」というwebサービスをはじめました

ひとことで説明すれば、書影ったーはtwitterに本の画像を簡単に投稿できるサービスです。会員登録も、Twitter認証も必要ありません。 しょ‐えい【書影】 書籍の姿・外観。また、その画像 - コトバンク - 書影ったーを作ろうと思った理由いちばんの理由は「入荷した本の紹介をしたいが、手間がかかる」という書店員さんの悩みを解決したいと思ったからです。書影ったーを使えば、タイトルや著者情報を手入力することも、書影を手に入れるのに出版社のサイトを探すこともなくなります。op

本屋さんのECショップ38店舗のご紹介と面白い取り組みについて

本が好き、本屋さんが好き。本屋さんのWebまわりを深めたいという気持ちから、ECショップについて調べたり考えたりしております。 今回は、実際に実店舗のある本屋さんのECショップはどんな感じなのか調べてみました。都内を中心に38店舗のサイトをご紹介します。 ちなみに、下記の本屋さんは下記の書籍からの紹介されて本屋さんがほとんどです。本屋さんを勉強するうえでとても参考になる本です。 ちなみに著者主催の本屋さん紹介サイトの下記も面白くておすすめです。 本屋さんのECショップ

『東京の本よみ』は、無断での撮影をしないと決めている

『東京の本よみ』は、ストリートスナップさながらに、本を読んでいる人に声をかけて写真を撮らせてもらい、本のタイトルと一緒に写真を掲載していくというシンプルなサイトだ。 我々は写真を撮る際に、 必ず本人に撮影(および掲載)の許可をもらうことを必須にしている。 こんなご時世だし、肖像権のことを考えたら当たり前といえば当たり前なのだが、顔が映らないように撮影すれば(=その写真から個人が特定できるものでなければ)、許可なしでも問題ないと言えばないと思う。 それに、許可取りを必須に

本を届けるときに考えたいWebまわり、8つのこと_著者と出版社の施策編

※有料ですが全文読めます。読後、参考になるようでしたらサポートしていただけると大変喜びます。 前回(下記記事)の続きです。 サイトやSNSを活用する際には、ゴールを設定すると、その後の思考や施策が具体的になるので、精度が増します、という話でした。 今回は具体的に、本を届けることについて具体案を提案していければと思います。 著者・出版社が本を届けるためにWebまわりですること著者自身が、Webまわりでできることをあげていきます。 その前に、とても参考になる記事があった

よい本の条件

本づくりに関わる仕事をしている人は、著者にしろ、編集者にしろ、デザイナーにしろ、ほぼ全員が「よい本」をつくりたいと思っているだろうし、もちろん自分もそのひとりだ。 ただ、当然この「よい本」の捉え方についてはさまざまで、好みや立場に限らず、ブックデザインを仕事とするひと同士でも意見が異なることは珍しくない、というよりもそのほうが明らかに多い。 誰でも自分にとってのよさを長い時間をかけて醸成してきているはずで、簡単にそれを定義したり枠でくくるのはナンセンスだ。 じゃあなぜこん

ぼくは本が売れない。「本を売る」ってなんだろう。

今日、大好きな編集者の方とゆっくりお話しする機会があって、いつもはあまり口に出さないことを言ったので、書いてしまえということで。 ぼくは本を売りません。売れません。 ひんぱんに古書店に出入りしているし、蔵書は多分4、5000冊を超えているだろうし、そもそも蔵書の増加のためにマンションを買ったわけで。本を売るには十分すぎる理由があります。が、売れない。 愛書家であれば、情緒的な理由で「本を手放したくない」という気持ちは理解してもらえるかと思います。ただ、それだけじゃないん

「本屋・書店」のクラウドファンディングで見つけた現在進行の6つの物語と、心動かされる101の物語

本屋を応援するクラウドファンディングを調べみたら、100プロジェクトほど見つけたので、紹介します。 開催中(記事作成現在2022/03/29)、終了済みそれぞれありますが、いずれにせよ、未来と世界と希望に満ち溢れた物語に読むだけでワクワクしますので、是非お時間あるとき御覧ください。 参考 掲載のプロジェクトを集計分析してみた記事もどうぞ。 本屋のクラウドファンディングプロジェクトを99ほど較べてみたら、「目標設定とその達成イメージ、仮説」の大事さを再認識 現在進行の6つ

本屋の効能

「何の本を買いに行くの?」 本屋に行くと告げた私に、彼は言った。 思いもよらぬ問いかけに、少しだけびっくりした。そうか、本屋に目的がないと行かない人もいるのか。 そういえば以前に「男は用がないと本屋に行かない」と言っていた人がいたのを思い出した。 私はそのとき、欲しい本があったわけじゃない。でもそこに行けば何かしら欲しい本があるのはわかっていた。久しぶりに近くに来たから寄りたいと思ったのだ。 SPBは駅から離れた場所にある。だからわざわざ私がその本屋に行くというか