見出し画像

【イギリス】公立ローカルPrimary Schoolのクリスマス・イベントのご紹介

本記事では、私の息子(5歳)がイギリス・バーミンガムで通っているPrimary Schoolにて催される、クリスマス関連のちょっとした楽しい学内イベントについてご紹介したいと思います。

ヨーロッパでは、会社・学校等の休暇を含め、クリスマスは一年のうちでも特に大きなイベントの一つですが、息子の通う学校はカトリック教会下の学校であることもあり、キリスト生誕をお祝いするこの行事に合わせて生徒向けのイベントがいくつか実施されます。

1. クリスマス・パーティー

まずは、何といっても子どもが喜ぶ“パーティー”です!
息子は現在Year 1(小学校一年生)で、通常は2クラスに分かれて授業などが行われているのですが、それとは別に、各クラスの生徒をミックスしてそれぞれ4つの「ハウス」に分けた“ハウス制”というものが導入されています。ハリー・ポッターの魔法学校で、生徒たちがグリフィンドールやスリザリンといったハウスに組み分けられていたことをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
息子の学校の場合、United Kingdom (UK) の4大Patron Saint(4聖人)にちなみ「St Andrew」「St David」「St Patrick」「St George」の4つのハウスに別れています。

そして、パーティーの飲食物(おやつ)は生徒たちが各自持参し、生徒同士で交換し合って楽しむというコンセプトなのですが、所属するハウスによって持ち寄るものが違うものを指定される、というのがちょっと面白いところです。
例えば、St Andrew's Houseの生徒たちは飲み物(ジュース)、St David's Houseの生徒たちはスナック系のお菓子、という具合です。

学校から配布された、手作り感溢れる案内レター

持ってくるものは生徒の自主性に任せつつ、似たようなものばかりに偏らないよう上手くハウス制を利用した仕組みで、とても面白いなと感じました。(ちなみに、普段でもハウス制は稼働していて、例えば良い行いをした生徒には先生からGoodポイントが付与され、それがそのまま“ハウスポイント”としてハウス全体のポイントに加算されていきます。そして、期末時点での合計ポイントが最も高いハウスの生徒たちが表彰されます)

2. クリスマス・ランチ

クリスマス・パーティーはおやつやジュースを楽しむ会ですが、通常のランチ(給食)が、この時期に一日だけスペシャルメニューとして提供されるというのも、もう一つの楽しみです。
今年(2023年)のクリスマス・ランチメニューは以下の通りです。
Year 1/Year 2の間は学校給食は無料のため、このスペシャルランチをタダで楽しめる息子たちが羨ましいっ!

  1. メイン(一つ選択)
    - Roast Turkey
    - Honey Roast Quorn(クォーン:肉の代替食物で、Vegan/Vegetarian向けの食材)
    - Baked Fish Fillet

  2. サイド(一つ選択)
    - Yorkshire Pudding & Gravy
    - Stuffing Balls
    - Sausages wrapped in Bacon
    - Roast & Cream Potatoes
    - Selection of Festive Vegetables

  3. デザート(一つ選択)
    - Christmas Ice Cream Tubs
    - Chocolate Yule Log(クリスマス前夜に暖炉で炊く大きい薪)and Custard
    - Mince Pies

3. Favourite Jumper Day

最後に三つ目は、食べ物系のイベントではなく、身に着けているものから楽しんじゃおう、というものです。
息子の学校では、生徒たちは普段は学校指定の制服を着て登校することになっており、青がスクールカラーのため、冬場はポロシャツやカラーシャツの上に胸元に校章の入った青いトレーナーやカーディガンを着ています(※イギリスでは、スウェットのトレーナーのことをJumperと呼びます)

しかし、クリスマス前の一日だけはスペシャルデーとして、各々自分の好きなJumper(=上着)を着てきていいよ、というイベントです。サンタクロースやトナカイといったクリスマス柄のものはもちろん、ボーダーや好きなキャラクター柄のもの、あるいは全く無地のもの、さらに材質もスウェットタイプのものでもモコモコしたものでも、何でもOKということになっています。

自分の好きなものを身に着けることで、子どもたちにとって内面(ココロの内側)からクリスマスというイベントを楽しもうという気持ちが沸き上がってきやすくなることはもちろん、先生や他の生徒・友達に自分の好きなもの・ことを知ってもらう(個人のCharacteristicsを理解してもらう)良い機会にもなるのではないかと思い、個人的には素敵な取り組みだなと感じています。

最後に

以上、本記事では、「クリスマス」という欧米での一大イベントを題材に、イギリスのローカル学校で行われているちょっとしたイベントについてご紹介させていただきました。この他、聖書の一説をもとにした子どもたちによる演劇教会でのお祈り集会&聖歌歌唱(いずれも父兄参加可)といった催しもあるのですが、そういった一般的な情報とは一味違ったローカル感について少しでもイメージをお伝えできていれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?