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【リカレント(学び直し)】社会人10年目・個人海外留学への挑戦④

■主な構成

1. 海外留学の決意~留学エージェントへの申し込み
2. 留学手続き(大学探し~合格オファーレター取得)
3. 英語の勉強
4. 進学先決定&Pre-sessionalコースへの申し込み(←本稿)
5. 行先の最終決定~渡航・現地での住宅探し


■進学先決定

過去の記事でも、進学先はBirminghamにあるAston大学であることは既にお伝えしていましたが、改めて経緯について、Pre-sessionalコースへの申し込み手続きと合わせて書きたいと思います。

進学先をAston大学に決めた理由は主に以下の通りです。

  1. HRMコースのカリキュラムを見て、自分の学びたいことが学べそうだった

  2. 学部レベルではなくビジネススクールのレベルで見た際、ランキング上位に入っている(外部機関からの認証あり)

  3. 入学要件のIELTSスコアが高くない

  4. 学費が安い

  5. BirminghamはLondonに次ぐイギリス第二の都市で、企業のオフィスも多い(HRMを学ぶにあたり、周囲にビジネスパーソンが多い方が欲しい情報を入手しやすいと考えた)

  6. 比較的Londonにも近い(電車で80‐90分ほど)

基本的に出願の時点で各大学のカリキュラムについて熟考し、学びたいことが実現できそうな大学に絞って出願していましたので、1の理由はベースにありました。ただ、出願時からカリキュラムの内容が変更になっている可能性もありますので、このタイミングでも確認が必要となります。
2について、ランキングが高くある程度知名度がある方が、他の学生のレベルも高いことが期待できますし、再就職時にもわかりやすいアピールポイントになると考えました。なお、過去記事でもご紹介した大学ランキングですが、ほとんどのサイトは学部レベルが中心のランキングになっている点に注意が必要です。学部レベルでは歴史があり、知名度もあり、著名な教授陣を要している大学であっても、自分の進学先(私の場合はビジネススクール)のレベルも同様に高いものであるとは一概には言えません。所属している教授が異なる(ことが多い)からです。あくまで、自分の進学したいコースや学位レベル(学部・修士・博士)のレベルを確認するようにしてください。
また、イギリスの大学はいくつかのカテゴライズがあり(「旧帝大」みたいなイメージ)、その中で「ラッセル・グループ」という大学群に入っている大学は、いわゆる“一流大学”と呼ばれる大学になります。オックスフォードやケンブリッジはもちろん、私が出願したうちのBirmingham大学、Leeds大学、Exeter大学、Liverpool大学も所属しており、入学要件や学費は高くなる傾向にあります(その分、大学としての社会的地位や影響も大きい)。Aston大学は創設が比較的新しいため、このような歴史のある大学群には入っていませんが、その分入学要件や学費がリーズナブルになります。(理由3・4)
またLoughborough大学については、ラッセル・グループではないありませんが学費はそこそこ高い水準だったのですが、私がオファーレターを貰った際は、全留学生に対し無条件で学費の20%を奨学金としてディスカウントするということでした。これは素晴らしい・・!本来、奨学金制度は自ら申し込み厳しい審査があるものですが、無条件に適用されるというのは大変魅力的でした。

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【参考】

https://www.ukeducation.jp/uk-study-info/russell-group-universities/

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進学先を決める基準は人それぞれだと思いますが、特に社会人留学でマスターコースへ進学する場合は、「自分は何を学びたいのか」「学んだことを、どのように活かしたいのか」という本来の目的に敵った基準で考えるのがよいかと思います。
また私は家族同伴での留学となるため、滞在先で万が一何かがあったときのため、日本人滞在者や日本語対応の病院などもあるLondonに近い方がよいと考えました。単身留学の場合は、大学周辺の環境や学生寮など、考慮に入れてもよい基準が他にもあるかと思います。

■Pre-sessionalコース

上記のような理由からAston大学を進学先に決めたものの、恥ずかしながらそれであってもIELTSのスコアは要件を満たしていませんでした・・
(高くないはずの要件よりも低い私の実力・・)

要件をクリアして本コース(MSc Human Resource Management)に入学するための条件は、以下いずれかを満たした場合です。

  1. 本コース開始までに要件のスコアを達成する

  2. 本コース開始前に、同大学のPre-sessionalコースに通学・修了することで入学要件と同等の語学レベルを身に着ける(ただし、Pre-sessionalコースに入学するためにもIELTSスコアは必要)

1と2はそれぞれメリット・デメリットがあります。
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1の場合
メリット
・学費、生活費など必要な支出は本コース分のみ

デメリット
・本コース開始までにスコア取得できなかった場合、留学自体できなくなる
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2の場合
メリット
・IELTSスコアは低いまま、本コースへの入学を狙える
 ※Pre-sessionalコースを修了できなかった場合は、本コースには
  入学できないので注意

デメリット
・学費、生活費など、Pre-sessionalコース分も必要
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私は、金銭的リスク<留学できないリスク、と考え2の選択肢を取りました。日本で働きながら、いま以上に英語力を上げる自身が無かったためです。
Pre-sessionalコースへの入学に当たっては、本コースへの出願とは別に、改めて申し込み手続きが必要になります。なお往々にして日本以外の国で起きることですが、本コースとPre-sessionalコースでは窓口担当者が異なりました。そのため、同じことを再度聞かれたり、本コースでの選考状況(既にオファーレターを貰っているなど)の情報などは全く共有されていませんでした。。
こちらとしては、「同じ大学なのだから情報共有されているはず」と思わず、全く違う手続きとしてゼロから対応する心づもりでいる方がよいかと思います。
なお、そもそもPre-sessionalコースというものについてですが、基本的に各大学とも外国人留学生のために開設していて、本コースと同じ大学内で受講することができます。しかし提供しているコースの種類(通学期間、入学要件、申請手続き)はそれぞれ異なりますので、自分の進学先に合わせて対応が必要となります。

さて、そんなPre-sessionalコースへの申し込みを私も急いで進めたいところだったのですが・・
過去記事でも記載の通り、そのとき保有していたのがIDP主催の受験結果で、これはUKVI(UK Visas and Immigration)認証の試験結果ではありませんでした。
Pre-sessionalコースへの申し込みには、単なるIELTではなく、IELTS for UKVIのスコアが必要だったのです・・!

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※IELTS for UKVIとは、イギリスへのビザ申請に必要な英語能力証明テスト(SELT)の1つとして英国政府から正式に認可された試験であり、英国への留学や就労の際のビザ申請に使用することができるもの

※現時点で、IELTS for UKVIはIDPでは実施されていません。必ず英検主催の試験でfor UKVIへの申し込みが必要です。受験料などが若干異なりますのでご注意ください。
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本コースの出願はfor UKVIでなくてもいいのですが、Pre-sessionalコースはfor UKVIでなければいけないというトリッキーな状況・・
ということで改めてIELTS for UKVIの受験が必要となったわけですが、受験日は2022年3月中旬、結果が出るのが3月末となり、実際に申し込みをできたのは4月に入ってからでした。
その後、2022年4月中旬に何とか“Pre-sessionalコース(5 week)のオファーレター=入学許可”を取得することができました!

・・が、5 weekコースの開始は7月下旬ということで、それまでに勤務先へ退職願いを申し出、並行してビザ申請を進め(自分の分だけでなく家族分も含めて)、さらに日本から引っ越す準備も進める・・ということで時間的に余裕がない状況に追い込まれてしまいました。。
このように直前で慌ててしまうことがないよう、皆さんはぜひ予めよく調べておく(基本中の基本ですね)ということを徹底していただければと思います。

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