インターンわこちゃん体験記~後編~
インターンわこちゃんの体験記の後編です。
前編をまだ読んでいないよ!という方はぜひ前編からどうぞ!
“不思議がいっぱい西会津”と言いながら
「私は西会津町にインターン生として来たのかもしれない。」と、ふと思いました。
(“不思議”と定義していますが、決して、“分からない”という意味ではありません。興味深い・心惹かれると感じたことをついつい“不思議”と言ってしまう、という私の癖です。もちろん、本来の意味の不思議の場合もあります)
ひとときにインターン生として参加しましたが、数少ない滞在時間の中、顔だけでも覚えてくれた町の人たちから、それぞれの素直さ、知識、そして生き方を教わりました。
(もちろん、私の名前も覚えてくださった方もいはりましたよ!)
それぞれの方々から、「ここが好き」という思いがひしひしと伝わってきました。
「自然が嬉しい!水さん、ありがとう!」と詰まることなく言える元次さん、トキメキとワクワクの違いを伝えてくれたサエさん、圧倒的な知識の引き出しを持つケイスケさん、学び続けることに歯止めをかけないヨシコさん。
他にもジョセササイズについて熱く語ってくれた方もいたり…数え切れない多くの方と出逢いました。
皆さんの共通点は、一つのモノゴトに縛られないこと。農家だから、主婦だから…それぞれの肩書きに限定されることなく、個人である自由さを大切にされていました。
「忙しいけれど、のんびりしている」(前回のnoteより)
とカタチ作っていたのは、ひとときだけでなく、この町だったのだなと身に沁みて思いました。
また、西会津町を目的にやってくる人たちのことも、こんなにもあたたかいと感じるのは、きっと町の老若男女が入り混じる曖昧さが、ゆとりを与えているのだなと感じました。
サエさんとも話していましたが、そんなゆとりのある中、年中 今年の雪のことについて考える辺り、豪雪地帯だなぁと納得させられました(笑)
数ある心揺さぶられた経験からひとつだけ紹介したいことがあります。
ある一つの書に出逢いました。
その書は、ケイスケさんの一番弟子の方のものでした。(農家さんでありながら、茶道の先生もされています。)
本当はこの書には、3文字しか書けなかったそうですが、思わず4文字書いたらしいです。
私は、この4文字にとても魅了されました。
こんな経験は、はじめてで。
小中学生で書道を習ったけど、自分の文字はいつまでも納得のいかないものだったし、他の方の文字を見ても力強くてかっこいいなぁ〜くらいにしか思えませんでした。(それだけ私が乏しい理由なのかもしれない)
でも、この文字は本当に楽しくて楽しくて仕方ないことがよく伝わるものでした。
思わず「わぁ」と感情が溢れてしまった書。小さな閃光を見た気がする。文字が叫んでる気がした。文字が語る、なんて不思議だけど、その不思議な成り立ちをつくったのもケイスケさんであり、この西会津町の人たちなのかな。と、感動しました。
そんなこんなで、後半の5日間は、カフェ運営など実践的なコトなど、胸に抱きかかえた発見がさらに溢れてしまいそうなほどの学びが多くありました。
学び続けることで自分の器の小ささに気づく。本当にその通りだなぁと感じます。本来ならば、就活に追われる日々でした。ですが、こうして自分をもう一度見つめ直すことが出来、地元に帰ってきた今でも、誰からも左右されず、良い意味で自分なりの我儘を保てています。
“観光”のイメージも覆されるものでした。それまでは、コンテンツ重視。ここで何か楽しめるものがないとゲストさんは楽しめないと頑なに思っていました。ですが、ひとときさんに来てから、いかに「過ごしやすい」と思えるかも大切なのだと感じました。
(余談: 地元奈良で観光関係の会社でインターンをしているのですが、その会社の人と、祐子さん雄介さんがお知り合いだったそうです。そんな身近にあったご縁に驚き、「あ、私は西会津に呼ばれていたのだな」としみじみ思いました。)
最後になりますが、祐子さんと雄介さんのこと。
率直に、2人の和やかな雰囲気がとても好きです。お茶目な祐子さんとその様子を優しく見守る雄介さん。素敵だなぁ…と常々思っていました。突然始まる真剣なお話から、他愛のない話まで、2人の会話を聞くのが楽しくて、ついついじーっと聞いてしまいました。どちらかが足りない部分を補ったり、時にはありすぎるものを引き算してみたり。
お2人の、それぞれのもつ「しなやかさ」が私には新鮮で、簡単に言葉に表せないほど、かっこよかったです。
そうや、次に西会津を訪ねる時は、もっと上手くプリンを焼けるよう努力します(笑)
そして、コロナ禍で先の見えない中、こうしてあたたかく受け入れてくださったひとときの祐子さん、雄介さんのお2人には感謝の気持ちでいっぱいです。何気ないことで笑うこともあれば、真剣に色んなコトを話し合ったり、かけがえのない“ひととき”を西会津町で過ごせました。一か月もない滞在でしたが、私はこの町、西会津が大好きです。
ひとときの祐子さん、雄介さんをはじめ、地域の皆さま、ひとときに遊びに来てくださったゲストの皆さん、インターン生こはるちゃん、本当にお世話になりました。
【わこちゃんへ】
わこちゃんの文章を最初にみたとき、いろいろ胸にこみ上げてくるものがありました。学生インターンの受け入れはひとときにとっても初めての試みで、みんなの大切な時間をもらっている以上、何が返せるのか、いやちゃんと学びをつくらないとと少し気を張っていたような気がします。
だからこそ、いろいろ思いめぐらしたことを超えるような学びをわこちゃんが滞在中、自分自身で感じ、想いを巡らしてくれたことが何より有り難いなと思います。うれしすぎて、記事公開が遅れるぐらい(笑)
わこちゃんはひとときのなかで、静かにさっといろんなことに目配り気配りして、私たちやゲストさんがどうしたら居心地よくなるかなと指示せずとも動いてくれていました。これまでの生き方もきっと丁寧に積み重ねてきたからこそできる所作なのではないでしょうか。
教えることよりもわこちゃんの視点を通して、西会津の暮らしがよりキラメキをもってみることができ、教えてもらうこことのほうが多かったかな。
そしてわこちゃんが手作りしてくれたスイーツたちは実はいまひとときの定番メニューになろうとしていたり、運営のなかでもいろんな気づきを残していってくれました。
わこちゃんいろんな学びと気づきをありがとう!
感謝を短く伝えるって難しい。文字数が足りません笑
(オーナーゆうこより)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?