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参院選によせて

投票日の翌朝、友だちが「朝刊を買ってきて子どもと読み比べてわかったことがいろいろ」と投稿していたので、わたしも真似して買ってみました。

まず思ったのは、あーー、紙の新聞がまだ残っててよかったな、と。情報量がやっぱり違う。レイアウト、言葉遣い、厚み、量…いろんなものからわかることがあります。

結果が出たからこそあらためて明らかになる争点。
地域ごとの傾向。
見立てとの相違。
今後に向けての党首の談。

この新聞は、わたしがこの選挙期間中に見てきた事象、開票がはじまってからの夜8時から午前1時を回るまでの状況をこう解釈し、読み手をこう持っていきたいのかーとわかります。
一紙一紙違っている。
それを手触りやインクの匂いと共に実感する。
今手の中にある物質によって。

新聞社のウェブページをPCやスマホのモニターで見ているのとは違う感じ。

愛読誌である毎日小学生新聞もここ数日ずっと特集。
投票日翌日は、まさかのワークシート形式でした!


低い投票率の中でも起きたインパクト。これがもしもっと投票に行く人が増えたら?投票に行かないとしたら、行けないとしたら、何が阻害しているのか、あれこれ考えている。

「有権者」とは誰なんだろう。
どんなライフスタイルを持っていて、
ここまでどんな人生を歩んできて、今どんな価値観を軸に生きているのか。
それをさらに地域ごとにどう違うのか。

物理的に解決できること。
構造でかえられること。
影響でかえられること。
いろいろ考えられる。

twitterでわたしが一つの仮説のようなもの、「自分とも社会とも未来ともつながれていないのではないか」をつぶやいたら、「行かない人は現在や過去と甘えという形でのみつながっているのでは」というリプライが来て、ああ、と思った。
そこにはしかし、
①それまでの人生における社会に対する絶望がありすぎるのかもしれないし、
②「政治」というものを大きく漠然としたものとしてとらえているのかも
なぁとも思う。


もうちょっと書いてみると、

②政治というものを大きく漠然としたものとしてとらえているのかも、に関して。
その大きくて漠然とした感じは、たとえばそれは「芸術って難しそう」「家事が苦手」「趣味らしい趣味はない」とちょっと似ているところがあるかも。

政治に関心?どうもっていいかわからない、大きすぎてよく見えない、何をとっかかりにすればいいかわからない…。間違った知識や情報に揺るがされているとかもあるかもしれないし、要素(ロジカルに説明できるところと、エモーショナルなところ)と、段階と、いろいろありそう。

特に選挙戦に入ってくると、勝つための戦略としての本音と建前が多くなってくるし、「ああいう特徴があって、これまでこんなことをしてきた党・候補者」があって、「ああいってるけど実はこう企んでる」みたいなことが読み取れない、独特の言い回しや遠回りで何が言いたいのかわからんとか、演説を聞いていてもなんのことやら、となってくると、算数がわからない、授業についていけない感じ…とかにもなるのかなぁ、とか。

もちろん普段から、「予習復習していればわかることですよ」みたいなのは正論すぎて、それが全員できるわけでもない。



それまでの人生における社会に対する絶望がありすぎるのかもしれないし、に関して、

もしかすると、
シンプルで答えやすい問いが置かれていて、
聴いてもらえたら、気持ちが話せたら、また違っていくのかな。
自分の中にもだんだん問いが立っていく。未来とつながりだす。
そこから、実はそれも政治の範疇なんですよ、と橋をかけてくれる人がいたら、「そうなんだ、じゃあ渡ってみようかな!」ってなるかな?どうかな?

わたしも40歳過ぎても未だに基本的なことがよくわかんないから(そうそう、こんな感じで恥だと思ってるのよね...この気持ちが曲者かも)、こども向けのものを読んだり(毎小ありがとう♡)、詳しい人に教えてもらったり、影勉してます。

でもわかると楽しい。つながるとおもしろい。
わたしのしんどさの根っこはここにあったのか!や、
わたしの個人的な違和感だと思っていたら、他の人もそうで、それは仕組み(法や制度や慣習)がそうなっているからだったのか!がわかると少し軽くなる。


細分化されて、扱いやすくなっていく。
要素分けと細分化と、全体性の俯瞰。


いろんな人が、その人なりの言葉でいろんな関心と切り口で説明したり語っているといいよなー。

教えてもらうほうの人は、「気が合う!」「わかりやすーい!」と思う人の話をまずよく聞いてみる。その中でおもしろかった話やわからなかったことがあれば、また別の人に話題として出して聞いてみる。そこからまた別の人に同じ話題で聞いてみる。めっちゃ素朴で些細なことがわかんなくても、バカにしたり怒ったりしない人は必ずいるので、そういう人にたくさん出会っていくといいな。

わたしたちの世代も、若い皆さんも。

そしてわたしもそういう「やさしい」人の一人になりたい。
そしてそれが難しいから、日々仕事をして、場をつくって、修行してます。

困難も多い時代だけれど、よくなっていることもたくさんあると思っています。今までは声をあげられなかった人たちが、なかったことにされてきたことを明らかにしている。それだけ。
よい実感の話をこつこつと、ぱらぱらと、していけたらと思います。


この本よかったです。わかりやすい。


また書きまーす。


*追記(2019.7.23)
③「行きたくても行けない」という人の存在がある。つまり《物理的に》阻害してるものはなんなのか、っていうのも、もうちょっと知りたい。

きのう大学生(20代)の友人と話していて、「実家から住民票を移していない学生にとっては、不在者投票の手続きがめんどくさすぎる。ネットで手続きできる自治体もあるけど、郵送のとこは相当ハードル高い。そもそも住民票を移してない理由が手続きが"めんどくさい"だから、選挙のためにやるかというと疑問」と聞き、ああ、あるかもなー…と思った。

めんどくさいよね。うん。。わたしも紙の郵送手続きめんどくさい。。
それでくじけたこと多々あるわ。大事だし人生に関係あるけど。あるある。

「選挙なんだからそれぐらいやれ!」ていうのは、ちょっと難しいかなと思う。

物理的に投票用紙を受け取れないとか、投票所に行けないという人がきっといる。だいたい投票所ってどこまで設置されているんだろう?投票所は足りているのか?ネット投票の必要性は?
「投票が困難な人にどういう配慮があるか」も関心がある。

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虹立つも消ゆるも音を立てずして 波津女
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鑑賞対話ファシリテーター、場づくりコンサルタント、感想パフォーマー。関係性、対話、表現。温故知新。鑑賞の力を生きる力に。作り手・届け手と受け手とのあいだに橋を架け、一人ひとりの豊かな鑑賞体験を促進する場をデザインします。https://seikofunanokawa.com/
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