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【日本初】ドルビーシネマに行ってきた!(おまけ:これからの映画ってどうなるんだろ話)

どうも。博多に住む映画&海外テレビシリーズ大好きなただの会社員キャサリンです。映画を映画館で本格的に観始めたのはここ数年、Netflixに加入してから映画館に行く回数が増えました。かつては劇場鑑賞については数か月に1回くらいの頻度でしたが、今では月に多い時には3~4回くらい行くようになりました。

博多っていう街は映画好きにはかなりよくて。天神と博多っていう福岡市の2大繁華街があるわけですが、その地域を地元民は100円バス圏内なんて呼んだりもしてまして。天神と博多ってバスで片道15分~20分くらいで行けるんですが、どれだけ乗っても100円なんですよね。そんでもってそのエリア内に主要映画館が全部そろっているという感じです。

東京などの大都市の人にとっては「え、それって普通じゃね?」って思うかもしれませんが、地方都市ではこれってなかなか凄いこと。しかも博多の映画館の良いところ(であり、ある種ちょっとやばいところ)は、お客さんが基本少ないこと(!)よほどの大作とかじゃないと満席とかあんまりないです。つまり、席を広々と使えます。しかも初日にオンラインでチケットを買うって、東京だと私も経験ありますが好きな席が売り切れたりとか結構ありますけど、博多は結構余裕で取れます。お客さんが少ないからか、よくTwitterを賑わすマナー違反なお客さんに出会うことも少ないです(たまたま私が出会ってないだけかもしれませんが笑)。

そんな、映画好きに優しい(と個人的に思っている)街、九州は博多に、2018年末、なぜか世界で話題になっている、あの映画館が日本初上陸したんですよね。

ドルビーシネマ!!!!!!素人としては正直何かよくわからない!!!(笑)とりあえずあのビデオテープみたいなマークは見たことがある!!

っていうか、今どきの人はビデオテープってわかるのかな・・・フーフーしたりするアレ・・・

Why??? なぜ博多なのか。博多民としてはうれしい限りですけども、なんで?(笑)文化レベルも高そうな東京の皆様から供給したほうがいいんではないでしょうか?!大丈夫?博多で本当にいいの?レーザーIMAXもない、やっとスクリーンXが上陸した博多に、なぜ?

ティ・ジョイ取締役の金岡紀明氏は、「博多は興行的にも盛り上がっている地域で、T・ジョイ博多自体も数字を伸ばしている。観客に新しい映画体験を提供したいというわれわれのミッションと、ドルビーシネマのシステムが合致し、導入を決定した」(中略)「アジアからの観光客が多い地域ということも、博多にオープンしようと思った理由のひとつ」

お客さん少ないのが良いところとか言ってすいませんねホント(反省)

加えて、新しい物好き、熱しやすい市民性を兼ね備えた博多民なので、確かに良いかもしれない。ということで私もさっそく行ってきたわけです。正直、すでに「最高級の映画体験」はIMAXで済ませてますので、何が良いか、どう違うのか素人としてはよくわかりません。

所謂、シネフィルと呼ばれる映画通の皆様は、なんちゃらサウンドって感じの音質や4Kやら8Kやらの画質(比率?)とかを語る方も多く、凄いな~といつも感嘆するわけですが、私はそういう専門性がないので、どこまで伝えれるかもわかりません。一人の映画好きの意見として読んで頂ければ幸いです。

①日本初の「ドルビーシネマ」はどこにある?

博多駅の駅ビル9階にあります。どーーーん!って看板ができてました。ドルビーシネマ推しです。ドルビーシネマ対応はスクリーン9しかありませんが、全面的にドルビーシネマ推しです。Tジョイ博多にはIMAXがありません。IMAXを擁するライバル、ユナイテッドシネマさんへの対抗策かなとか素人ながらに色々妄想しちゃいますね。余談ですが、Tジョイさんは割引&値引きがあんまりないのがヘビーユーザーには辛いところですが、チケット発券はQRコードでできるのでめちゃ便利です。会員カードをいちいち出さなくていいし(というかそもそも会員カードがない)、発券機に会員番号などを入力しなくていいのでとっても簡単。しかも駅ビルの数か所に発券機が置いてあるので、わざわざ映画館内で並ばなくてもショッピング中にサクっと発券できるのもとても良いです。全部の映画館、このシステムにして欲しいところ。


②「ドルビーシネマ」は入る前にテンション上がる!

男性おトイレと同じ方向に進むとそこにあるのがシアター9ことドルビーシネマの入り口。

おぉぉぉぉ・・・暗い・・・!!とにかく暗い・・・!

足元見えないくらい暗い入り口。これでまずテンション上がりますね。演出抜群です。興奮しすぎてシアター内への入口を見失いかける仕様です。ちなみに写真左の宇宙っぽい映像は、『ファーストマン』を観たときにものです。上映作品によってここのイメージ動画?は変わります。

これは『アクアマン』の時です。この画面も結構大きくて、ずーっと観ちゃいます。一応動画も載せときますね。


③「ドルビーシネマ」の3DメガネはIMAXのそれとちょっと違う

これが3Dメガネです。IMAXのよりもしっかりしてます。特にレンズ部分が。IMAXのメガネはレンズ部分が薄いですけどもこちらは分厚い。しかも、鏡っぽい感じです。フレームの形にもよりますが、メガネonメガネも問題なかったです。ちなみに、IMAXと違って貸出式です。IMAXは持っていくの忘れると買う羽目になりますが、こちらはその心配がありません。その代わり料金は「IMAXメガネなし」よりも+400円高い設定です。2,700円。結構しますよね。そこまで2時間の映画にお金をかけるか悩むところではあります。私もチケット買うときに悩みましたね。そこまでお金をかけるべきかと・・・ということで次はいよいよクオリティについて語ります。


④違いがわかるか心配でも親切設計なデモ動画があるから大丈夫!

3,000円近くもお金かけたのに、違いが判るだろうか・・・IMAXとの違いもわからなかったら、ちょっと安いIMAXでよくね?ってなりそう・・・そう心配していましたが全く問題なかったです。IMAXにもありますが、本編始まる前ににちゃんと紹介のデモ動画があります。それがこちら。


YouTubeでは毛ほども伝わりませんが、これ実際見ると「すっすげぇぇぇぇ・・・」ってなります。

しかもデモ動画の前にも、実際の映画のティーザー動画でその違いを体感することができます。今回は公開前の『アリータ:バトルエンジェル』でその違いを知ることができました。普通の映画vsドルビーシネマみたいな比較をちゃんとしてくれるのはとてもありがたい。そもそも、言うのが遅くなりましたが、ドルビーシネマはドルビー博士が開発した、「ドルビーヴィジョン」っていう高画質技術+「ドルビーアトモス」っていう新しい音響技術で作られた映画館です。ドルビーアトモスは音の奥行きが凄くて、四方八方から音が聞こえる感じです。映画の世界の中にいる感じです。ドルビーヴィジョンは、この動画にもある通り、色のコントラストと精彩さが売り。動画の3:00あたりで「あなたが普段見ている黒はほんとの黒じゃない」っていうくだりがありますが、ここが一番びっくりするところ。本当に真っ黒です。だからか、映画開始前の映画館内はマジで真っ暗です。ちょっと怖くなるほどに真っ暗。目の前のスクリーンの枠もわからないほどに真っ暗(真っ黒?)です。3Dだとさらに奥行きが広がるので、本編よりも先にこのデモ動画でテンションがぶち上る仕様です。本編観る前に、この数分間で「あ、高いお金払ってよかったわ・・・」ってなりました私は(早)


⑤「ドルビーシネマ」はできるだけど真ん中の席で観ましょう。

東京にいたころ、TOHOシネマのエクストララージスクリーンに行ったことがありますが、そのスクリーンよりは小さいです。IMAXシアターよりもたぶん小さいんじゃないかなと。でも、IMAX並みかそれ以上の没入感が味わえるのはドルビーシネマの凄いところ。せっかく3,000円近く払うならベストな席で観たいところです。これは好みもあるので何とも言えませんが、個人的にはど真ん中で観たほうがいいです。私はいつも両隣に人がいるのが苦手&映画館にだいたいいつもギリギリにつくマンなのもあり端っこで観るんですが、ドルビーシネマに関してはど真ん中を強くお勧めします。音のバランスを考えるとIMAX同様にど真ん中がベスト。Tジョイ博多スクリーン9で言うならJ~K列の13~16あたりが私は好きです。


⑥結局IMAXとドルビーシネマどっちが良いの問題

完全に好みの問題かと思いますが、結論私はドルビーシネマの方が好きです。

そう「IMAXとは何だったのか」レベルで好きです。+400円なんて課金しちゃうしちゃう!っていうくらいの満足度です。何がそんなに違うのか、何でそんなに違うと感じたのか、体感直後はよく言語化できなかったんですが、このユーチューバーさんの解説を観て納得!

『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』を見るならIMAXとドルビーシネマどっちがいい?っていう比較解説動画です。値段やシートの快適さはアメリカでのお話なのでさておき、映像美と音響はドルビーシネマがIMAXを圧倒しているのがよくわかります。IMAXは大画面も売りなので、できるだけ大きな画面で観たい方はIMAX、音と映像の質にこだわりたい人はドルビーシネマ、という感じでしょうか。私は完全に後者なのでドルビーシネマを圧倒的に支持です。ドルビーシネマは確かにスクリーンの大きさではIMAXに負けるんですけど、映像美と包まれるような音質での没入感が半端ないです。

この比較画像とかも「盛りすぎでしょ」って思ってたんですが、ほんとにこれなんですよね。めちゃくちゃキレイです。せっかく2時間前後時間を使うと考えたときに、もし映像と音を拘りたい方はドルビーシネマが良いのではないかと思います。体験する前は「とはいえ、映画館だし」っていう感じでそんなに期待していなかった私ですが、ドルビーシネマ体験後は、大げさかもしれませんが映画に対する考え方が少し変わりました。それくらい、インパクトのある映像体験でした。4DXみたいに座席が動くこともないのに、これだけの没入感を体感できる時代になったということは、これからの映画を色々変えることになるかも・・・と素人ながらに思ったり。ということで、最後は、これからの映画について、思うことを記録しておきます。



【おまけ】これからの映画ってこんな感じになるのかも話

あくまで素人ながらに感じていることですので、ふーんくらいで思っていただければ良いです。

映画は「観る」から「体感する」時代になってる

私なんぞが考えるくらいなので、すでに専門家の方は語っていることなんだとは思いますが、なんというかテーマパークで「あのアトラクション乗った?」っていう感覚に近くなるのではないかなと思っています。もしくは舞台を見行く感覚というか。家でもNetflixやAmazonプライムビデオなんかで手軽に映画を観れちゃう今、「映画館でわざわざ観る意味」という点で「映画館で観る付加価値」って大事なんじゃないかなと。映画という情報を仕入れるっていうドライな言い方をあえてすると、別にスマホ画面でも今の時代観れちゃうわけで。ドルビーシネマを体感する以前、ドルビーアトモス搭載の映画館で『ボヘミアン・ラプソディー』(以下、ボラプ)を観てそう思ったんですよね。

今でもめちゃくちゃヒットを続けているこの映画の凄いところは、ライブ感だと思うんですよ。前向きな多幸感に包まれるストーリーの中で生まれる没入感とライブ感。『グレイテスト・ショーマン』観たときから思っているですが、ボラプで確信したというか。

一緒に歌って楽しめて、かつ、共感性が高い前向きなストーリー。これらの映画って映画館だからこそ流行ったと思うんですよね。何度も見行く人がいるくらいに流行るってあの世界にもう一度行きたいからですよね。どうしても家で観ると、いろんなノイズがあって映画に没頭する2時間を過ごすことが難しい。だからこそ閉鎖的な映画だけに集中できる空間を提供できる映画館は強いと思うんですよね。


音楽映画だけじゃなくアクション映画も然り

おトム様が文字通り体当たり&命がけで撮影し、昨年ヒットした『ミッション・インポッシブル:フォールアウト』も今の映画だなと感じる作品だったな~としみじみ思います。日本ではまだまだ配信系のテレビシリーズは流行っていませんが、今やアメリカをはじめ英語圏を中心に配信系のテレビシリーズは全盛期。映画並みのクオリティで作られるドラマはとにかく見ごたえ十分です。アクションの凄さも映画に匹敵もしくは超えていくスケールで作成されるテレビシリーズが乱立する中、映画館で観るアクション映画の行く未来をしっかり作ってくれたのがおトム様のこの映画だった気がします。ある意味、英語圏の人たちは相当な数のテレビシリーズを観ていて、かつ相当な数の上質なストーリーに触れています。びっくり展開(ツイスト)なんて普通。日本にいる私でも、正直ツイスト慣れしているところがあるので、かなりな観客が刺激的なストーリーに慣れてしまっているのではないですかね。

そんな、目の肥えた観客を映画館で満足させるには、配信系のテレビシリーズでは決して勝てない、家では決して体感することができない迫力ある映像が必要。そういう点で、アクション映画も迫力を求める方向になるのではないかなと思います。とはいえ、おトム様にはもうあまり無理はしてほしくないところでもありますが(笑)



じゃあ音楽映画、アクション映画以外は映画館で生きていけないのか

結論、そんなことはないと思っています。というか、そう言えるのは、ライブ感&没入感あるド迫力映画以外は生きていけないかも・・・と思っていた矢先に、その考えを正すきっかけの映画が最近公開されたからでもあります。

その作品がこちら。今年のアカデミー賞最有力候補、Netflixオリジナル映画『ローマ』です。私は運よく東京国際映画祭でこの映画をドルビーアトモス搭載の映画館で観ることができました。決して大きなクスリーンではなかったんですが、こだわりぬいた音響を表現するにドルビーアトモスはぴったり。『ミッション・インポッシブル』や『ボヘミアン・ラプソディー』みたいに派手なシーンはほぼないこの映画。それなのに、世界への没入感というか、私も同じ空気を吸っているような感覚に陥るようなリアルさでした。遠く空に浮かぶ飛行機の音、鳥のさえずり、子どもたちの遊び声、水の音・・・日々の生活に溢れた、普段はあまり気に留めないけれど、けれど何よりも自分がいま生きる世界とリンクするリアルな音。白黒なのにどこか感情の奥底にたどり着いたときに彩り鮮やかな情景として残りそうな、美しい映像と静かなカメラワーク。Netflix映画なので家でも見れるんですが、映画館という閉ざされた空間で集中してみるのに適した、というかそのほうが断然作品に入り込めると感じました。映画の雰囲気からするに、家での鑑賞でもよさそうだし、もちろんそれでも十分素晴らし映画であることには変わりないんですが、映画館の良さを大作映画じゃなくても感じる映画でした。


それぞれの良さがある

よく、Netflixやその他動画配信サービスは、映画館の脅威的に言われることもしばしばですが、昨年末には「案外そんなこともないよ」っていう記事も出てきました。動画配信サービスVS映画館みたいな二項対立で語る時代でもなくなっているのではないかなと思ったりしました。

すごく月並みな結論になってしまったんですけど、やっぱり家で見る映画も、映画館で観る映画もそれぞれに良さがあると私はたくさん見ていく中で日々思うんですよね。先ほどの『ローマ』を作ったアルフォンソ・キュアロン監督もインタビューの中で、「本当は映画館で観てほしい映画。でも、Netflixと組んだのは映画館がない地域の人でも気軽に観ることができるから。」的なことを言っていて、そうだな~と。私は日々映画や配信系のテレビシリーズを観る中で、「正直作品の尺の長さ以外に違いがあるだろうか」と思うほどに、映画もテレビシリーズもクオリティが高まる昨今。テレビシリーズを映画館のような大画面高画質&高音質で観てもいいんでしょうが、多分疲れると思うんですよね(笑)家で観るからこそ良いというか。一方で映画は2時間前後にギュッと詰め込まれていて、2時間でとりあえずは物語が終わるからこそ、「体感」を求めてもいいのかな~なんて思ったりもしました。

まあ、そんなこと考えてはいるものの海外テレビシリーズの今の潮流を作った『ゲーム・オブ・スローンズ』のファイナルシーズンは1話1時間半×6話あって、ハリーポッターシリーズみたいな作りだし、一方でマーベル・シネマティック・ユニバース作品なんかはケヴィン・ファイギがクリエイターを務める壮大なドラマシリーズとしてとらえてもいいかなという、映画シリーズでもあります(笑)考えれば考えるほど、白黒つけれない世界。なんにしても、観客としてはこれからもまだまだいろんな形で楽しませてもらえることは間違いないわけです。良し悪しよりも、自分に合った楽しみ方の選択肢が増える時代ってことかもですね。一人のただのファンとしてはうれしい限りです。

今後も映画&海外テレビシリーズを追っかけながら時代の変化を楽しめる、そんな一人のファンでありたいな~と思いました。2019年内には関東にも(埼玉だったかな?)、ドルビーシネマは上陸予定です。ちょっと値段は張りますけれど、それだけの価値はありますので、ぜひ足を運んでいただけたらな~と思います。もし体感したら皆様の感想やこれからの映画ってどうなるの話も聞いてみたいです。いろんな意見がまた、新しい時代を作っていくのかも~って思っていますので。では!

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