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『#KuToo石川優実「最終」講演に行ってみた』2023-03-27

 この3月24日、東京都江戸川区の船堀まで足を運び、「#KuToo運動から考えるジェンダーバイアス」の講演を聞きに行ってみた。

略史:石川優実

 石川優実氏といえば、2017年頃に未だに何の証拠もないらしい芸能界での#MeToo(根拠のない性被害告発)をして話題になった。

https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/gravia/1126882/

 ...…正直、もう少し同情できる被害に遭って欲しいものだったと今見返しても思わざるを得ない。お前のキャンギャルの報酬は木村拓哉のギャラ何人分なんだよ?

 で、それはともかく、こちらにも書かれている通り2019年の1月から始まったハッシュタグ「#KuToo」の代表者的存在となり、あれよあれよと日本の【第4波フェミニズム】界隈の一世を風靡した人物となってしまった。
 もちろん【ツイフェミ】の一体として、数々の炎上事件にもフェミ擁護側として参戦。ツイフェミとしてもあまりに支離滅裂な発言を繰り返し、その矛盾の余りの多さから炎上芸人的な扱いを【アンチフェミニスト】達から得る。それを逆恨みし、自分を批判するツイート(ですらないものも含めて)を改竄しまくりながら晒し上げるという珍本『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』を上梓。
 同年11月にはネット論客の青識亜論と「これからのフェミニズムを考える白熱討論会」で対談した。そのとき「青識さんが配慮してくれたから話し合いができた、また炎上の度にそれを機会に討論ができたらいいと思う」と締めくくり、満足度の高い対談イベントとなったが、解散後のその夜「上から目線で評価された!あいつらはクソ!」とネットで手のひら返しを敢行。人々は「ああ、今までこの人に『告発』された人たちってみんなこうだったのかもな」との想いを強くした。
 このようにフェミニズム界隈で当時は高い存在感を誇ってはいたのだが、その存在感の源泉は、発言のあまりのツッコミどころの多さで炎上芸人になっていたことだった。おそらくそれを自分の力と勘違いしていた彼女は、反論に嫌気がさしてツイッターから退出したことにより、急速に求心力を失っていった。
 その後も【ONLINE SAFETY FOR SISTERS】なる女性への誹謗中傷対策組織を他のフェミと立ち上げたものの、ほぼ誰も守ろうとしないままフェードアウト。近年の話題としてはインスラグラムで「家父長制を浄化するバスソルト」などという馬鹿げたものを宣伝していたことが分かり笑いを取ったことぐらいが話題であった。

 筆者としては2020年3月くらいにはツイッターをブロックされてしまっていたのだが、時々珍発言をしているとの評判が最初はしょっちゅうだったものの、だんだん聞こえなくなって話題がなくなっていったことに一抹の寂しさを感じていたのだった。

 そこに彼女の講演情報が流れてきており、また参加無料で行ける距離でもあったので、その後の彼女がどうなったのか見てみることにしたのである。

講演の地へ

 この講座、最初はリアルで行うはずだったのだが、私が申し込んでからしばらくして運営から電話がかかって来て「石川氏側の都合で、オンラインでの開催に変更する。会場に来てもいいが、オンラインで上映する画面越しの登壇となる」とのことであった。
 自宅で視聴することももちろんできたのだが、あえて船堀まで出向いてみることにした。

 会議室は「あれ?」と思う程狭く、座席も少なかった。これフェミのような大ホールを期待していたわけではないが、数十名くらい分のパイプ椅子が置いてある広めの会議室くらいは想像していたのだ(先般赴いた【太田啓子】氏の講演がそうだったので)。
 なんと、椅子2つの長机が2×3列ほど並んでいるだけだ。しかも、私を含めて5人くらいしか聴衆がいないので、2人で掛けている机は一つもない。私も悠々と長机を一つ占有することができた。
 もちろんこれは現場に来ている人が少ないだけで、オンラインでの聴衆は多いのかもしれない。
 ……と思ったが、いざ講演が始まると、上映されているパソコン画面に映るZOOMの参加者数は「23人(一時24人に増えたが、またすぐ減った)」。石川氏本人やモニタリングしているスタッフもこの中には含まれているだろう。
 私と同じく批判的立場から参加した人もそれなりにいただろうに、意外なほど参加者が少なかった。

 まあ、それはともかく。
 まず講演がオンラインメインになった理由は、ツイッター上で石川氏に対する嫌がらせリプライなどが数多く寄せられたので、スタッフの方に配慮してもらってこういうことになったという。(ツイッターはとっくに引退しているはずなのだが...…)
 自己紹介がてら石川氏がまず話したのは、自分がもうこういった講演をする講師としてはこれが最後になる、講師としては引退するということだった。受講者との上下関係を作りたくないという殊勝なことを自分では言っていた。
 また自分がすでに全てのSNSからは引退しているとも言っていた(それなのにそんなに嫌がらせや誹謗中傷が来てるのだろうか)。

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