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【せかいめいさくアニメえほん】

 河出書房出版社による童話シリーズ。
 表紙に上北ふたご氏による、いわゆる「萌え絵」を採用している。2018年頃に「萌え絵化する絵本」の代表的存在としてバッシングを受け、日本テレビ系『スッキリ』(2018年10月30日放送回)などメディアにも取り上げられた。

このような現象に対し、「絵本や児童書にはふさわしくないように思う」「男性向けアニメにも似た絵を子どもに見せるのはいかがなものか」と抵抗を示す大人がいる一方、「子どもに人気なら問題ない」とする大人もおり、絵本や児童書の萌え絵化に対する議論が巻き起こっている

絵本・児童書の“萌え絵”論争――「子どもに悪影響」の声に、児童文学評論家が反論

 彼ら「萌え絵ヘイター」達は、公共のポスターなどの萌え絵をバッシングする際には「【萌え絵自体が悪いわけじゃない】!!【公共の場にふさわしくない】と言ってるだけ!!」「【TPO】を弁えろと言ってるだけだ!!」とお決まりのように言い訳する。
 が、御覧の通りこうした民間作品を叩く際には平気で手の平を返すのである。

 ちなみにストーリー内容はもちろん、普通の【白雪姫】や『シンデレラ』と同じものである。

河出書房新社ツイートより

 こうした偏見的な対応は、出版社にとっても迷惑な話であるようで、版元の河出書房はTwitter上でコメントを発信している。

 ちなみに実際のところ、少なくとも『スッキリ』にかんするかぎり、一方的に「萌え絵絵本」を批判していたわけではない。
 番組中アナウンサーの高橋真麻は「抵抗があったが、父親からさらに昔の絵本もまた違っていたと聞き、反省した」と述べ、日本文学研究者ロバート・キャンベル教授もそのエピソードに同意し、「萌えという言葉が先行していて、萌えと言った瞬間にセクシャルなものを大人が想像するに過ぎない」(いずれも要旨)と分析した。
 ただしTwitterでは、たまたま街頭インタビューを受け、擁護意見を開陳したら全カットになったと明かした人もいた。

 また児童文学評論家の赤木かん子氏も、Cyzowoman記事でこうした問題は単に大人たちのビジュアルセンスの劣化にあるとした。

 しかし例によって「萌え絵」そのものを蛇蝎の如く敵視する、いわゆる【更年期のしわわ】世代のフェミニスト達は、萌えはオタクを連想させ、オタクは性犯罪者を連想させるという偏見のもとで育っている。
 彼女らにとって、萌えという名前で示されればそれは性的なのである。

https://twitter.com/Cc80Hl/status/1538260861948571654?s=20&t=_PQaTH6aL1zD9pzKNzg4Tg

 ちなみに同シリーズのイラストを担当した上北ふたご氏は、女児向けアニメの代表格『プリキュア』シリーズの漫画版を描いていることでも知られている。
 プリキュアといえば「性的さが排除されている!オタク向けの”萌え絵”とは違う!」と、男性オタク向け(と彼らが見なした)作品をフェミニストが叩く際には決まって当て馬に利用されるシリーズだ。

フェミニストによる「萌え叩き・プリキュア上げ」系記事

 しかし、実際にはそれと同作者の絵本に対してさえフェミのバッシングは及ぶ。
 彼らの無定見ぶりはこんなところにも現れているのだ。

参考リンク・資料:

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