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村上春樹に挑んでみた話【下】

こんばんは。

昨日は村上春樹さんの「羊をめぐる冒険」をはじめて読み切ったよというお話をしました。

今日はその続き、というか派生して思い出したことを残したいと思います。


実は読み切った後に気付いたのですが、これがはじめて読んだ村上春樹作品じゃなかったんです。

恐ろしい。
嘘はつきたくなかったので、はじめて読み切ったと濁しました。ごめんなさい。


ふと思い出したのは、東京時代の友人の顔。

短大を卒業してすぐ入社した会社の同期で、2歳年上。
東京に友達も知り合いもいなかった私の心の拠り所でした。

横浜に遊びに行ったりお泊まり会したり、配属の現場まで一緒だったものだから、お弁当の作り合いっこもしてました。


その子が、この本面白いよって貸してくれた本。それが、

「海辺のカフカ」

すっかり忘れていたけれど、村上春樹さんの作品です。

当時の仕事は忙しかったのでとてもじゃないけれど小説を読む時間はなく、そのまま東京を離れることになった私。
そんな私に「読み終わったらまた返しに来てよ」と本を持たせてくれたあの子。

20歳の頃から5回くらい引越ししているのですが、ずーっと一緒です。
つまり、ずーっと読んでないのです。


いや、読めよ。ってツッコミも聞こえてきそうですが。

ちゃんと読み始めました。
上巻の途中までは読んでいたみたいで、ほんのり覚えているところもちらほら。


この夏、東京に行った時にその友人に久しぶりに会ったのですが、まだ読み切れてないことを話すと「じゃあ次だね」って笑ってくれました。

この本を持っている限り、また次に会う約束ができる。

これって結構素敵なことじゃないですか。

もし、遠く離れてしまうけれど絶対にまた会いたいと思う人がいたら本を貸すのもいいなあ。
借りるのも素敵だ。


もちろん信頼関係があったうえでの話だけど。

余談ですが、その子が村上春樹作品のことを「読むの疲れるもんね」ってさらりと言ってて面白かった。

確かに疲れる。
でも軽く読めないからこそ、魅力があるってことかもしれない、、読む度に深みが増すような。


そんなわけで、最近の寝る前の読書本は「海辺のカフカ」です。


なんだかタイトルとズレてるお話になっちゃってごめんなさいという気持ち。

9月も半分まで来たけれど、後半も楽しんでいきましょう。(お茶を濁す)


たまたま通りかかったそこのあなたへ。
おすすめの村上春樹さんの本があればコメントで教えてください。

それでは、おやすみなさい。

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