記念日は、2人だけがいい。
結婚記念日だった。付き合って13年、結婚して6年が経った。
毎年、何年目かわからなくなる。1から数えて、そんなに経ったのね〜と2人で笑い合うのがここ数年の当たり前になっている。今年の結婚記念日当日は、昼間はいつも通り夫が仕事なのもあり、お祝いは次の日の夜に外食でもしようということに。
あまり外食欲もなく、わざわざ外でお酒を飲んでも代行で帰ってくるのが面倒で(お金もかかるし)外食は月1くらいの頻度なのだけれど、今日くらいはということで、前から気になっていた古民家風の小さな洋食屋さんへお祝いディナーに。
店主さんも気さくな方で、お料理も美味しく、隣の席になった方ともお話しできたり、楽しい時間を過ごした。
せっかくの記念日には、なんだか今までとこれからの私たちについて話したくなるのは私だけかしら。今までの私たちを振り返ってみたり、それを元にこれからどんな2人でいたいか、どんな未来を作ろうか、そんなことに花を咲かせるのが毎年の記念日のお決まりなのだけれど、もちろん楽しい話だけではない。家庭のリアルな事情も混ざり合い(というかむしろ真剣な話をするとそういうトピックばかりにもなる。)、公にしずらい内容を話すことになる。
例に漏れず今年も大切なことだからと色々と真剣な話を始めていたのだけれど、食事をしながらお酒を片手に夫が「それここで話したくないな〜」と一言。「確かに。」と唸る私。というのも、小さなカウンターが並ぶだけのお店で、となりの人の話は筒抜けだし、なんなら会話が交差することもちらほら。周りに気を遣いながら話すのにも疲れ、うん、ここで話す話題じゃないなと途中で話を切り上げる。
結局、いつも通りのご飯をただ外でして帰ってきただけになった。
話し足りなかったからか、帰宅後に改めてすこーしだけワインを注ぎ、少しだけ盃を交わす。
「おうちで、よかったかもね。」と。
『お祝いなんだから外で少し贅沢しよう!』も場所を選べば大成功なのだろうけれど、そもそもおうちで自由にやれるのが楽しいと感じる私たちなのだから、あえて無理やり外での時間を確保しなくても、十分に、いや外食以上におうちの方がお祝いには向いているのかもしれないなと、再度乾杯するのだった。
↑おうちでもお祝いできるについて。
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