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アルバイトを舐めんなよ

これは、私が昔の私に言いたい言葉。

今月の頭からアルバイトを始めた。沖縄の最低賃金の低さの中では良い方の時給を頂きながら、とあるリゾートホテルの清掃・ベッドメイクのアルバイト。

もし今までの私が、友人や仲間に「清掃のバイト始めたの」と突然報告されたとしたら、きっと私は「え?なんで?もっとマシな働き方あるんじゃない?そんな誰でもできるようなことじゃなくてもっとあなたらしい働き方あるでしょ。」と言っていたはず。これを書きながらそんな当時の私のカッチコチのバカ頭をハンマーでぶん殴ってやりたくなる衝動を抑えながら書いているけれど、以前の私は働き方というものをしっかりとまあレベル分けして見ていたようだ。

しっかり大学を出て一流企業で働いたあとでフリーランスで独立をして、“自分らしい“働き方というものを模索して模索して模索して自分なりに時間をかけて確立してきたつもりだった私は、自分のやりたいことでお金を稼ぐこと、そもそもやりたいことを妥協しないこと、誰かと同じことをしないことが働く上で何より大事だった。雇用されるより雇用する側に。仕事を与えられるより与える側にならないといけない。時給や月給という、時間の切り売りをする労働よりも、やったらやった分、売ったら売った分のリターンが頂けて、時給1000円を積み重ねるよりも一回で数百万の売り上げを作ることの方に力を注いでいたし、小さくゆっくり稼ぐより大きく一気に稼ぐ、そういった働き方の方がきっと「かっこいい」と思っていた。

でも、今年の頭に私たち夫婦は働き方革命を行った。(ここに詳細を書いてます↓)

夫婦でクリエイターとしての活動を生業にしてきた私たちは、クリエイター活動をお仕事としてやるのを辞め、思いっきりアート活動に切り替えることで、表現したいことにだけ集中するという方向転換。それと同時に収入はゼロになるので、アルバイトを始めたという流れがあるのだが、この働き方を思いっきりシフトしたことが、私の元々のプライドの塊を壊してくれたように思う。

何よりも大きかったのが“清掃員“のアルバイトが、本当に楽しいという事実!自分たちには本当に条件の良いお仕事で、本当に苦なく楽しんで働いている。

・ホテルのチェックアウト後の作業なので、一人で黙々と作業ができる
(実はたくさんの人と関わることが苦手なので、出来るだけ一人で黙々と淡々とできる仕事が好き)

・夫婦で働ける
(2人1組で清掃に入るのでいつも2人でシフトを入れて夫婦1ペアで動ける)

・チェックアウトしてから次のインまでなので10-15時というとてもちょうど良い勤務時間帯
(自分たちの表現活動も同時にやりたい私たちにとって勤務時間が短いというのはとても有難い)

・何よりも掃除が楽しすぎる
(片付けや掃除が実は趣味といってもいいくらい相当大好きな私。それをできる仕事であるというのが何よりも楽しい)

・無理のない範囲で競い甲斐がある
(時間内で何部屋清掃できるかのちょっとしたゲーム感覚になれる)

・淡々としたカラダを使う作業なのでほぼ瞑想状態
(思っていたより体力仕事だけれど、運動がてら集中して体を動かすことでものすごい瞑想状態に入れる)

と、あげるとキリがないくらい「清掃員としてのアルバイト」を楽しんでいる私がいるのである。

この仕事を始めてから、仕事は「雇用形態」が大事なのではないということをしみじみと体感した。先ほど挙げた、私が目指していた働き方とは恐ろしいくらい程遠い働き方を選んだわけだけれども、正直、今までで1番肩の力を抜いて無理なく働けていて、ストレスなく日々を過ごせている実感がある。おかげさまで早寝早起きも習慣化してきたし、身体がちゃんと疲れるからか、しっかり寝ることができて、身体も健康。いつでもなんでもできる状態よりも、しっかりやりたいことやる時間を決めれていることで、結果的に今までよりむしろやりたいことが進む進む。

この働き方を始めてから、私は相当幸せになった。この仕事を始めてから私は今までより1番私らしく生きれているよと、昔の私に言ってやりたい。

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アルバイトを始めた話はstand.fmでも話してます。よかったら↓

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