はたらく社会人

世界27ヵ国を旅したり、在日難民の方とイベントを開催する中で、日々感じたことを主に書き…

はたらく社会人

世界27ヵ国を旅したり、在日難民の方とイベントを開催する中で、日々感じたことを主に書き残しています。趣味は柔術とコーヒー。

最近の記事

火から学ぶ「為すべきこと」

先日、友人に誘われてキャンプに行ってきました。 都会の喧騒から抜け出し、久しぶりに自然に触れたことでリフレッシュすることができ、とても良い時間を過ごすことができました。 日が暮れるころに焚火をし、男3人でただただ火を眺めていました。 薪を足すと火は大きくなり真っ赤に燃えるが、徐々に小さくなり最後には消える。突然の風によって急に消えてしまうこともある。人生の縮図みたいなものだなぁと思いました。 日中は暖かったものの、この時間になると冷えてきたので火の存在に有難みを感じました

    • 脱資本主義時代の幸せ

      前回の記事で書いたように、今は資本主義の限界を人々が感じていて世の中の価値観が大きく変わっているように感じます。 まさにそれを感じる出来事があったので紹介します。 12月にフィリピン中部を台風が襲い、現地の日常は奪われました。 私が9年前からお世話になっている方々も被災し、生活に困っていると連絡がありました。私はすぐに寄付をすることを決意し、賛同してくれた協力者の方の助けもあり、自治体に対し約20万円の寄付をすることができました。 このアクションの中で、ある賛同者の方の

      • アニミズム×量子力学の視点から考える新時代を生きる鍵

        近年の科学の発展はすさまじく、今までは「奇跡」と言われていた現象が量子力学によって科学的に説明されています。 近年まで、気や神的なものは思い込みだと思われていましたが、個々の境目がない世界「ゼロポイントフィールド」からフォトンを介在して人間に影響を与えていることがわかっています。 一昔前は「そんなわけない」と一蹴されていたことが世の真理であることがわかり、これからも証明されていくのだと思っています。 しかしその結果、神様などの「超常現象的ななにかのおかげ」という気持ちがなく

        • コロナ危機で感じる差別の本質

          年が明け、2021年になりましたが、コロナウイルスの感染拡大は止まりません。先日、ついに2度目となる非常事態宣言が発令され、事態の収束は見えなくなってしまいました。 かれこれ1年近くもコロナに関する様々な論が飛び交っている中で、 コロナ感染による差別が後を絶ちません。コロナウイルスは全人類共通の敵であるはずなのに、、 コロナという言葉が世界で広まり始めたのは昨年の1月下旬。中国で新型肺炎が流行し大変なことになっていると聞いたことを覚えています。 当時は「中国の病気」という

        火から学ぶ「為すべきこと」

          危機に強い企業とは

          誰もが予想しなかった危機というものは定期的に起こります。 バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、コロナウイルスなど100年に1度とも言われる危機は経済・災害・ウイルスなどに形を変え何度でも人類に襲い掛かってきます。 幸いにも私が勤める会社はコロナ禍でも好成績を残すことができました。 その要因について改めて考えると、このような結論にたどり着きました。 「商品のための会社ではなく、会社のための商品である」 私は過去に1度転職をしました。前職は今の会社と違い、典型的な「

          危機に強い企業とは

          コーヒーと人材育成

          私は毎朝の日課としてコーヒーを豆から挽いてドリップしています。 毎回同じように淹れるだけでは面白くないので、いろいろなことを考えながらドリップしています。最近流行りのスペシャリティコーヒーというやつです。 私の好きな豆は浅煎りのエチオピア。この豆はいつも92℃のお湯を3回に分けて注ぎ、2分20秒で抽出するようにしています。 たまに飲みたくなるのはグアテマラの中深煎りで、これは86℃のお湯を5回に分けて注ぎ2分30秒で抽出しています。 コーヒーはとても繊細でお湯の温度が1度

          コーヒーと人材育成

          格闘技という非日常

          いつもとは違うタイトルで書いてみます。 私は趣味で総合格闘技を習っています。競技歴は7年で、試合にも5回ほど出た経験があります。 今回はなぜ格闘技に魅力を感じるのか、思うことを経験から考えます。 もともと私は昔から気弱なタイプでした。殴り合いの喧嘩もしたことがなく、今でも内向的な人間だと思います。 格闘技を始めたきっかけは、テレビで観たときに「なんとなく面白そうだな」と思ったことです。 それからしばらくして近所のジムに入会し、試合に出るようになりました。 試合前はいつも憂

          格闘技という非日常

          自然と人工

          「自然」の対義語は「人工」であり、世の中のものは「自然」と「人工」の2つに分類することができます。 「自然」で辞書を引くと、、 人手を加えない、物のありのままの状態・成行き。 一方、「人工」は、、 人手を加えること。また、人手を加えて作ること。 まさに真逆の意味ですね。 当たり前ですがこの分別は人間目線でのものですね。例えば鳥が作った巣は「自然」であり、人間が作った巣(家)は人工です。 しかし、生物の1種に過ぎない人間が、自然と自然ではないものを分けるというのは少々傲慢

          優しさは誰のため?

          私は時折、「優しい人だね」と言われます。私自身、自覚している部分もありますがなぜかもやっとする部分がありす。 なぜ人にやさしくするのかを突き詰めて考えると、結局自分のためなんだと思っています。自分が相手に優しく接することで相手も優しく接してくれるだろうという「保険」をかけているようなものです。つまり優しくするのは保身のためです。攻撃的な態度で人に接すると相手も攻撃的になりますよね。 平和とは優しさの連鎖だと思います。周りの環境が平和になるためにも自分から優しくすることを始

          優しさは誰のため?

          ジェンダーギャップ指数と実情

          近年、世界中で男女平等を求める運動が活性化しています。日本も例外ではなく、女性の働き方や社会進出を求める声が上がっています。 「日本は男女不平等だ」という方たちが声を挙げる際によく用いられるものが、世界経済フォーラムが毎年発表する「ジェンダーギャップ指数」です。2019年12月に発表された最新版によると、対象国153ヵ国中、日本はなんと121位。これを見ると日本はなんて遅れている国なんだ!と誰もが思うでしょう。しかしこの指数は果たして信用してよいものなのでしょうか? 世界経

          ジェンダーギャップ指数と実情

          コロナ禍での経済と人命

          コロナウイルスもすでに爆発的なパンデミックが収束しつつあり、第2波の対策へと議題が変わっていますが、自粛期間中に考えていたことを書きます。 日本では4月7日に発令された緊急事態宣言が5月24日まで延長され、国民に多くの影響を与えました。 海外ではロックダウンと呼ばれる国による強制的な移動の制限、経済活動の停止が行われましたが、日本政府にはその決定権がありません。 これに批判する人もいましたが、第二次世界大戦がなぜあのような惨事になったのかを忘れてしまったのでしょうか? 国民

          コロナ禍での経済と人命

          隣人愛とは

           隣人愛とはキリスト教の重要な教義です。  聖書の中では、「善きサマリア人」の話で出てきます。  聞いたことはある言葉だとは思いますが、日常で意識している人は少ないのではないでしょうか?今回はこの隣人愛について考えてみたいと思います。  まずこの言葉を2つに分けると、「隣人」と「愛」になりますね。  1つずつ定義を明らかにしていきましょう。  まずは「隣人」。あなたにとっての隣人とは誰でしょうか。隣に住んでいる人?それは言葉の意味としては正しいですが、ここでの隣人とは心理

          NOと言えない日本人

           「NOと言えない日本人」という言葉をよく聞きます。 本当は断りたい頼み事でも、関係性を考慮し断れずに受けてしまうという、悪い意味で使われています。 しかしNOと言えないことは本当に悪いことなのでしょうか?  現に私は「NOと言えない日本人」の典型です。仕事やプライベートで頼まれごとをすると断れず引き受けてしまいますし、買い物で店員さんに勧められるとついつい買ってしまうことがよくあります。  もちろん断れないことのデメリットもあります。 自分が望んでいない選択をしなければ

          NOと言えない日本人

          「しあわせ」のつくりかた

          日本人は5人に1人と言われるほど鬱病患者が多い国です。欧米に比べてメンタルクリニックも普及していないことやライフワークバランスの問題などが原因として挙げられますね。 私自身は経験がないものの、周りには何人も精神の病気になってしまった人がいます。なぜそうなってしまうのか、自分の考えを綴ります。 私は周りの人たちに比べ、幸福度が高いと自負しています。その理由としては3つあると考えています。 ①ポジティブ思考、ポジティブ発言 ②些細なこことへの感謝 ③幸福の要素を分散して

          「しあわせ」のつくりかた

          戦争と現代の利便性

          「戦争に賛成か反対か」と聞かれて、賛成だと答える人は少ないと思います。戦争は悪であると義務教育で学ぶからでしょうか。 皮肉なことに私たちの生活は戦争のおかげで発達したものい囲まれています。その利便性を享受しながら、「戦争反対!」と声高に叫ぶことができるでしょうか? 例えば当たり前に飛行機に乗っていますが、戦時下の軍事競争なしに航空技術の発達はあったのでしょうか?インターネットやGPSも軍事目的で開発されたことが起源です。食料品では、缶詰もそうです。ナポレオン時代のフランス

          戦争と現代の利便性

          海外での値段交渉

          アジア・アフリカなどに旅行に行ってお土産を買う際、多くの人が経験することがあります。値段交渉です。 日本人には定価という概念があり、ものを買う時に毎回値段を店員さんに聞いたり、ましてや値下げ交渉をするなんてことはないと思います。 海外旅行から帰ってきた日本人の話を聞くと、「お土産屋でぼったくられた!」という話を頻繁に聞きます。現地で日本人を見かけると、交渉が下手だなぁとつくづく思います。そういう人たちは、値段を下げる人 vs 値段を下げない人 の構図になっていることがほと

          海外での値段交渉