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格闘技という非日常

いつもとは違うタイトルで書いてみます。

私は趣味で総合格闘技を習っています。競技歴は7年で、試合にも5回ほど出た経験があります。
今回はなぜ格闘技に魅力を感じるのか、思うことを経験から考えます。

もともと私は昔から気弱なタイプでした。殴り合いの喧嘩もしたことがなく、今でも内向的な人間だと思います。
格闘技を始めたきっかけは、テレビで観たときに「なんとなく面白そうだな」と思ったことです。
それからしばらくして近所のジムに入会し、試合に出るようになりました。
試合前はいつも憂鬱で、試合直前には「殴られたくない、試合なんてしなければよかった」と後悔しています。試合が始まると、負けたくないという気持ちが生まれますが、それでも恐怖には勝てません。試合が終わると安堵感と達成感(勝つと倍増)に包まれ、幸せになります。
その後は「しばらく試合はいいや、、」という思いますが、練習をしたり仲間の試合を見ているうちに「やっぱり試合したい!!」と変わってきます。格闘技は麻薬と言われるのも納得です。

そのサイクルを経験して気が付いた、格闘技に憑りつかれる理由は「非日常」にあります。
普段の生活で、金網に囲まれて上裸で人と殴り合うことはありません。失神させられる恐怖を感じることもありませんし、腕を折られる可能性も極めて低いです。実際、試合中はアドレナリンが分泌し痛みも感じません。それだけ興奮状態にあるということですね。

旅行をして美しい景色を見たり、レストランで美味しい料理を食べると感動しますが、それが毎日続くとどうでしょう。徐々に感動は薄れ、いつか当たり前になってしまいます。つまり人間は「非日常」に幸福を感じるのです。

格闘技の競技者が格闘技を好きな理由は様々ですが、「非日常」という要素は言葉にこそされないものの、魅力の大部分を占めていると思います。

格闘技を始めることは少しハードルが高いですが、日常の中に「非日常」を取り入れることで人生がより楽しく豊かになるのではと思います。
皆さんもぜひ「非日常」を!


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