海外での値段交渉

アジア・アフリカなどに旅行に行ってお土産を買う際、多くの人が経験することがあります。値段交渉です。

日本人には定価という概念があり、ものを買う時に毎回値段を店員さんに聞いたり、ましてや値下げ交渉をするなんてことはないと思います。

海外旅行から帰ってきた日本人の話を聞くと、「お土産屋でぼったくられた!」という話を頻繁に聞きます。現地で日本人を見かけると、交渉が下手だなぁとつくづく思います。そういう人たちは、値段を下げる人 vs 値段を下げない人 の構図になっていることがほとんどです。逆の立場になって考えてみましょう。

初めて会う自分より資産を持っていそうな人がいきなり店に来て、「これをいくらに値下げしてくれ」と言われたらどう思いますか?すぐに値下げしたいとは思わないはずです。

営業職を経験した私が感じた交渉にとって大事なことは、相手の心象をよくすること。敵だと思われたらそこで終了です。「買い叩こうとする敵ではなく」、「一緒に値段を下げる仲間」という認識を持たせることが必要です。

では、どのように仲間になるか。私はいくつか策を用意します。

①現地の言葉であいさつする。日本人はわりとやっている人が多いですが、欧米人や中国・韓国人で現地語でコミュニケーションを取ろうとする人は比較的少ないです。これだけで他の客との差別化ができます。

②とにかくほめる。例えばその人が着ている服や、店構え、もっと広くその国のことでもなんでもいいです。ほめられて悪い気になる人はいません。裏技として自分が持っているお菓子をあげます。10円くらいのお菓子でも心象は変わります。

③すぐに買わない。これは交渉の基本ではありますが、気に入った商品であってもその場では買わないほうがいいです。他の店でより安く良いものがあるかもしれないということと、2回目に行くと「知っている人」として認識してくれるので交渉が楽にできます。

ここまでやると、店側も無茶な高値を言ってくることは少ないです。

あとは実際に値段交渉をするだけです。まとめて買えば安くなるので、なるべく同じ店でまとめ買いすること、お金を支払う直前に店で一番安いものくらいならお願いすればサービスしてくれることもあります。

ということで、交渉で大事なことは思いやりを持つこと。敬意は言葉が通じなくても必ず伝わります。相手への敬意をもって接することでお互いが納得する買いものができます。



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