優しさは誰のため?

私は時折、「優しい人だね」と言われます。私自身、自覚している部分もありますがなぜかもやっとする部分がありす。

なぜ人にやさしくするのかを突き詰めて考えると、結局自分のためなんだと思っています。自分が相手に優しく接することで相手も優しく接してくれるだろうという「保険」をかけているようなものです。つまり優しくするのは保身のためです。攻撃的な態度で人に接すると相手も攻撃的になりますよね。

平和とは優しさの連鎖だと思います。周りの環境が平和になるためにも自分から優しくすることを始め、連鎖していくことを期待しています。

自分自身の幸福度を上げるためには周囲の環境が大きく影響しているので、周りの人が幸せになることで自分の幸福度も上がります。職場などでも、周りの人が楽しく仕事をしていると自分も楽しく仕事ができ、逆に周りの人が文句を言いながら仕事をしていると自分までつらくなってしまうという経験はありませんか?それだけ自分は周りの環境の影響を受けているのです。

恋人の幸せを願うのはその人のためというのも一つですが、隣にいる恋人が幸せであることで自分が幸せになるという保身がここでも働いています。世のため人のためと思っていることでも、それは結局自分を取り巻く環境を良くしようという意識が働いているのです。

もう一つの答えとして、優しくすることで自分の欲求が満たされるのだと思います。人間の多くが、人に優しくすることで満足感を得ているのではないでしょうか。人に優しくするという行為、優しくしている自分を好きになる1種のナルシズムですが、それにより心が満たされているはずです。

以上が私の考える「人に優しくする理由」です。ひねくれた考えかもしれませんが、純粋な優しさではなく自分自身のために行っていることがあると思い言語化してみました。どんな理由であれ「優しさ」は平和構築のベースになるものなので、その輪を広げたいものです。



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