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火から学ぶ「為すべきこと」

先日、友人に誘われてキャンプに行ってきました。
都会の喧騒から抜け出し、久しぶりに自然に触れたことでリフレッシュすることができ、とても良い時間を過ごすことができました。

日が暮れるころに焚火をし、男3人でただただ火を眺めていました。
薪を足すと火は大きくなり真っ赤に燃えるが、徐々に小さくなり最後には消える。突然の風によって急に消えてしまうこともある。人生の縮図みたいなものだなぁと思いました。

日中は暖かったものの、この時間になると冷えてきたので火の存在に有難みを感じました。火を冷えた体を温めてくれ、火を囲むことで人が集まり集会所としての役割も担ってくれる。夕飯の準備をする際にも、火の明かりがものを照らしてくれます。

一方で火は脅威にもなりえます。このまま火が燃え広がれば山火事になり、
戦場では人の命を奪うために火が使われます。

しかし火は何も考えていないはずで、火であることを全うしているだけなんだろうと思いました。殺そうとも生かそうともせず、ただ火が火であることを全うしている。
プラトンは、人のためというのは「自分自身のことを為すこと」と説きました。農家は野菜を作り、商人はものを売る。その利益を他者が互いに享受し合い、社会が成り立つ。
仮に火が火であることをやめてしまったら暖を取ることもできないし、夜に明かりを灯すことはできません。火が火であることを全うしているから自分たちはその恩恵を受けることができているのです。

自分も温かみのある明るい社会にするために、欲を出さず自分が為すべきことに全力を注げるように生きたいものです。

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