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インタビューサイト最初の取材者ハンさん(新世界在住)のケース

すべての人を対象としたインタビューサイトと銘打って「ヒトレコ」というサイトを4月末にスタートさせました。

しかし「すべての人を対象」といっても、サイトも立ち上がってない状態で見も知らぬ人に取材することもできず、まずは無難に知り合いの人に声をかけました。

その中で、これはうってつけ!と思った一人が、ハンさんでした。

ピカスペース界隈の住人ハンさん

ハンさんとはピカスペースで知り合って、お店のイベントや「セルフ祭」なんかで顔をあわせたときにお話しするくらいの関係性で、違和感なくいつも交流しているけど、そう思うとそこまで深いつながりでもない。いま思うと。

で、昨年の11月か12月くらいにサイト立ち上げよかなあとか考え始めてて、年末にピカスペースの忘年会ので久しぶりにあったときに、

「インタビューサイト立ち上げようと考えてるんだけど、また出てください」
「うん、いいよ」

みたいな会話がって、僕もほんやるのか(サイト立ち上げるのか)わかんなかったし、ハンさんも飲みの席での適当な頼みごとなので、すぐに忘れたか、そうでなかったにしても特別気にも留めてなかったと思われる。

で、実際に動くことになって、「たぶん覚えてないと思うけど、忘年会でインタビューさせてくださいよーって言ってたの、タイミング合うときあればやらせてくださいよー」みたいなメッセージ送ったら、
インタビュー覚えているよ! 是非やろう!!」と力強いお返事がかえってきて、2月打ち合わせ&取材を行い、3月に追加取材と撮影を行ったのでした。

撮影はハンさんゆかりの新世界・西成で

写真は現在ハンさんが寝泊まりしているTHE PAX(シェアハウス的に活用)

撮影は、せっかくだったらハンさんゆかりのところでということで、新世界や新今宮駅周辺、一部西成なんかで撮影を行いました。

といってもハンさんは大阪生まれ大阪育ちとかではなく、ご出身は北海道。
でも今ではすっかり「新世界市場」のマスコット的キャラクターとして定着しています。

昔住んでいた家の前で。
今はきれいに改装されてるけど、ハンさんが借り受けたときはゴミ屋敷で、きれいにすることを条件に格安で借りることができた(オーナーさんがもともとの知り合い)。

ただ、数年前のインバウンドがすごかったときに中国資本が入ってきて物件は売却されることに。
そこでハンさんは家を出ることになり、普通に引っ越しをすればいいものを『ギリギリになると「何かあるだろう、どうにかなるだろう」って思って』
直前まで何もしなかったら結局どうにもならなくって、西成の500円の宿で暮すみたいなことになってしまったりする。

そのあたりのことは、第一話で詳しくかいているので、よかったら読んでみて下さい。
ハンさんの半生 Part1「なるようになると思ってギリギリまで何もしなかったら、どうにもならなかった、みたいな」


ピカスペースの店主ハルキ氏とピカスペース店内で

ピカスペースは、ハンさんが大阪に来てから深くかかわることになる拠点というか、お店。

というか、お店の立ち上げにもかかわってるし、なんならピカスペースの屋根裏にしばらく住んでいたりもした。
(「冬はめっちゃ寒かった」本人談)

このあたりのことは、第3話の後半から第4話で出てくるので、よかったら読んでみてください。


新世界市場を歩くハンさん。

もちろん、ピカスペースのある新世界市場でも撮影しました。
ただ、この日は新世界市場の動物園前駅出口の方の入り口手前にある肉屋さん(コロッケが有名)でのアルバイトを休んで撮影に臨んでくれたらしく、

「奥まで行きましょうよ」
「なんやったら、その肉屋さんと談笑してるところ撮りましょうよ」

とかけしかけたんだけど、変な迷信を信じこむ未開の地の原住民のように、かたくなに奥には行ってくれませんでした。

愛すべきダメキャラ

で、ハンさんの記事のハイライトが、東京で出会って一目ぼれした絵描きの女性を追いかけ、スペインに行くところ。
しかも1回じゃなく、全部で5回(笑)。

一応、ハンさんは映画を撮るために東京に出てきて、たいした成果も挙げられずに悶々としていたときに、くだんの女性と偶然出会う。
そして、「映画を撮らせてください!」とお願いする。

一応OKをもうらうが、彼女は2カ月後にはスペインに行くことが決まっていて、「その新たな第一歩を踏み出すあなたの眼差しを撮りたい」みたいなことを言って、彼女の家の近くから緯度・経度的にバルセロナに向かってただ歩くという映像を撮る。

しかし、それだけではもの足りないと思ったハンさんは、彼女が旅立つその日、富士山の頂上から彼女が乗る飛行機を撮影しようと、実際に富士山に足を運ぶ。

しかし、時間までに頂上にはたどり着けず、しかも飛行機はいっぱい飛んでるのでどれが彼女の乗ってるのかもわからず、とりあえずあれか、みたいな感じでカメラに収める。
んで、ドキュメンタリーとして頂上まで登るが、Tシャツ1枚みたいな軽装で来たため、寒さで震え上がることになるとともに、下山時には遭難し、闇の中でみつけた光向かって走っていって、登山グループの人に助けてもらう。
(その人たち怒られながら一緒に下山)

とここまででもたいがいなんだけど、これに類することがこのあとも頻発する。
詳しくは第2話第3話に書いているので、よろしければぜひ。

ハンさんの半生 Part2「憧れの東京生活・映画製作、というか好きな女性に出会ってスペインに行く話」

さいごに

無名人の普通の人の話もおもしろ!ってコンセプトでインタビューサイトを立ち上げたんだけど、その一発目がいきなりイレギュラーなというか、一派的ではない人のお話になってしまった感じで。

でも、まあ、面白かったんでよかったです。

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