レッスンで推薦する音楽書※2024/1/4更新

「レッスンで扱う名盤 1」「レッスンで扱う名盤 2」の記事に続けてアップしようと思っていたら、遅くなってしまいました。

生徒さん向けに、普段のレッスンの中でよく紹介する本を、下記に列挙します。

※2024年1月4日、「ジャズピアノ」上下巻、「ヤクザときどきピアノ」「フリープレイ」を追加しました。

※この記事は有料300円に設定していますが、全文読んで頂けるように設定しています。もし情報価値があると判断頂ければ、ご購入頂ければ幸いです。



1.ジャズ理論


「ザ・ジャズ・セオリー」 マーク・レヴィン(著)

ジャズの理論書を一冊持っておきたいのなら、「ジャズ・セオリー」をお薦めします。持ち歩ける本ではないので、一度に読まなくても、辞典のように参照してもらうといいです。


「ザ・ジャズピアノ・ブック」 マーク・レヴィン(著)

ピアニストとしてより実践的な内容になっています。「ジャズ・セオリー」と迷っている方には「ジャズ・セオリー」をお薦めしています。



「アドリブの画期的な練習法 改訂版 ハウ・トゥ・インプロヴァイズ【2CD付】 (advance music) 」 ハル・クルック(著)

「ハウ・トゥ・コンプ (CD付)」  ハル・クルック(著)

ジャズを学習するアティテュードについての定番の2冊、「ハウ・トゥ・インプロヴァイズ」、「ハウ・トゥ・コンプ」は、ピアニストに限らず世界のジャズ学習者の定番になっています。少々値段は張りますが、余裕があったらこれはぜひ買って読んでください。


「楽典―理論と実習」

ジャズ理論の前段階として、基礎的な楽典を学びたい方に、基礎楽典の定番本。



「明解 新楽典―音楽を志す人々のために (音楽講座シリーズ 1)」


個人的には、大阪音楽大学編のこの本の方が、見やすいと思っています。


  

「エッセンシャル・ディクショナリー 楽典・楽譜の書き方」トム・ゲルー (著), リンダ・ラスク (著), 西尾 洋 (監修), 元井 夏彦 (翻訳)


記譜のハンドブックとしてお勧めしています。辞書形式です。


2.ジャズ史


「あなたの聴き方を変えるジャズ史 (村井康司著)」

今後、定番になる本だと思います。教科書のように纏まっていますので、一冊持っておいて下さい。


「ジャズピアノ:その歴史から聴き方まで(マイク・モラスキー)」上下巻

とても良いジャズピアノ史概説です。モダンジャズ以前のことが詳細に書かれており、貴重な資料です。


3.ピアノ奏法


下記の本は、よくレッスン内で紹介する本の一部です。
個人によって合う合わないがありますので、全ての人に一様にお勧めはしていませんが、下記に並べた本は私にとっては非常に学びのある本、あるいは定番の本ですので、ご参考までに。


「シャンドール ピアノ教本―身体・音・表現 」ジョルジ・シャンドール(著)


「ピアノ奏法―音楽を表現する喜び」   井上 直幸(著)


おそらく絶版ですが、ベストセラーになった本なのでレッスン内でよく紹介しています。


「若いピアニストへの手紙―技術をみがき作品を深く理解するために」 ジャン・ファシナ(著)



「エフォートレス・マスタリー ~あなたの内なる音楽を解放する~」 ケニー・ワーナー(著)


とても素晴らしい本です。緊張する、思ったパフォーマンスができないと思っている人に。


「コルトーのピアノメトード」 (アルフレッド・コルトー著)


全部できるわけがないようなエチュードですが、ピアノ演奏にどのような動きができることが必要かが明快で、読むだけでも興味深いのでよく話に出しています。


「音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門」 ペドロ・デ・アルカンタラ(著)

アレクサンダー・テクニークの書籍は沢山出版されていますが、基本的には本を読むより、専門の先生に一度レッスンを受けに行くことをお薦めします。基本的な考え方については、この本をご覧になると良いと思います。


「ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」 トーマス マーク著)


ボディ・マッピング(演奏内で、この動きをしたらどこの骨や筋肉を使っているのかを知る)のガイドブックで、見ているだけで面白いですよ。


4.その他、音楽への理解を深める読み物


「すごいジャズには理由(ワケ)がある──音楽学者とジャズ・ピアニストの対話」 フィリップ・ストレンジ、岡田暁生(著)


ジャズの聴き方が非常によくわかる名著です。


「1冊でわかる ピアノのすべて 調律師が教える歴史と音とメカニズム」青山一郎 (著)


著者である青山先生の授業を受けており、その時の教科書を読み物としてアップデートした内容。歴史、音律、機構まで、簡潔に一冊にまとまっていて読みやすいです。


「ピアノの近代史-技術革新、世界市場、日本の発展」井上 さつき (著)


日本でのピアノ普及と開発の歴史も詳細です。


「音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか」 小方厚 (著)


音律についてはこちら。昔からの超定番の本です。


「1冊でわかるポケット教養シリーズ 吉松 隆の 調性で読み解くクラシック」吉松 隆 (著)


調性や音階についての入門はこちら。


「名盤レコーディングから読み解くロックのウラ教科書」 中村 公輔 (著)


録音技術の発展とポピュラー音楽の関係について。


「感動をつくれますか?」久石 譲 (著)


ミニマルミュージック出身で商業的に成功した作曲家の考える、音楽の発信について。芸術とエンタメのバランスのとれた思考に、音楽とともに生きる生き方を考えさせられます。


「親のための新しい音楽の教科書」若尾 裕 (著)


音楽するにあたって、前提を見直す素晴らしい本です。


「サステナブル・ミュージック これからの持続可能な音楽のあり方」若尾 裕 (著) 


上記と同じ。このような視点を持つことも非常に大切だと感じています。


「ヤクザときどきピアノ」鈴木智彦著

大人からピアノを習い始めて、発表会に到達するまでのルポ。
楽器を演奏する原初的な喜びを、暴力団を専門に取材してきた著者が独特の表現で書かれており、本当に面白いです。この視点の書籍は意外となかったので、大人から始める生徒に勧めています。


「フリープレイ 人生と芸術におけるインプロヴィゼーション」スティーヴン・ナマハノヴィッチ



即興することそのものに興味があるのなら、一度読むことをお薦めします。

(2023年1月時点の内容です)




※この記事は有料300円に設定していますが、全文読んで頂けるように設定しています。もし情報価値があると判断頂ければ、ご購入頂ければ幸いです。

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