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YAMAPのコミュニティ作り〜MARPSイベントレポート

こんにちは。マーケティング講座「MARPS(マープス)」を聞いて学んだことをnoteに書いています。今回は、登山者の現在地を知ることができるYAMAPさんが登壇された回です。


YAMAPが注目される理由

「登山で現在地を知るためなら、Google mapで良いのでは?」と思った方もいらっしゃるでしょう。しかし、このYAMAPのサービスは登山者にとても高評価を得ているようなのです。登山アプリのシェア数75%を占めます。

Google mapはどんなユーザーでも口コミで投稿できますがYAMAPは電波が届かなくても現在地が分かり、登山好きが多く登録しているので登山好き同士でつながることができるというSNSの役割も果たしているのです。

他の登山者の日記をみる→山に行きたくなる循環

元々SNSコミュニティの会社だったYAMAPは、登山地図アプリで情報が循環する仕組みをユーザージャーニーを描きながら構築していきました。

【ユーザージャーニー】
ユーザージャーニーとは、顧客が商品やサービスを知り、購入するまでの一連の体験を表したものです。具体的には、商品の認知、関心、評価、購入、利用、再購入などの過程を含みます。ユーザージャーニーを分析することで、顧客が商品やサービスを購入するまでのプロセスや、その中での課題や要望を把握することができます。

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ユーザージャーニーを描きながら、YAMAPのEC有料会員(YAMAP プレミアム)保険販売代理店(アウトドア保険)、他社タイアップを実現していきました。

YAMAPで登山好きユーザーがつながる仕組みの秘密

位置情報によって、遭難しやすい場所を特定できました。なぜそのようなことが可能なのか。投稿者は、他の登山者から参考になったと評価する仕組みを構築したことで、また役にたつ情報を提供できるモチベーションを保つことができるのです。

情報の正確性を担保するために、参考になりましたか?という質問に対する回答に"いいえ"が多く押されたり、"参考になる"というコメントや評価がされなかったものは自動的に淘汰される仕組みにしたのです。

さらに評価する/してもらうだけでなく、
・リアルタイム ライチョウモニター
・紅葉モニター
の施策も実施。登山者は野鳥観察や自然の変化を楽しむ傾向にあることから、ライチョウの生息域調査を兼ねた「ライチョウモニター」を実施しているのです。もしかしたらYAMAPユーザーは無意識に楽しんでいるかもしれませんが、自然環境保護につながること、つまりYAMAPに投稿するだけで社会貢献の一助になっていることになります。これがYAMAP内でハッピーになる連鎖を生み出しているのです。

そういえば、紅葉モニターと似たようなことを実施しているのが、天気アプリ「ウェザーニュース」です。

YAMAPと他社とのタイアップを強化

自治体との連携に関しては、登山届を自動的に自治体に提出できる機能も備えています。

観光施策へのソリューションも。

会津若松のガストロノミーに関するイベントも、YAMAPユーザーの方が多く写真をUPされていました。

ユーザー同士でつながる他社サービスとの比較

例えばスマートウォッチの「Fitbit」は、数年前までSNS機能をリリースしていましたが、突然削除することになってしまったのです。記事によると多くのユーザーから失望の声が上がっていると言います。

確かに、FitbitのSNS機能はユーザー間で競い合うことで、運動をするきっかけを作ってくれていました。ユーザーの中にはそれが運動のモチベーションになっていた方もいるでしょう。

まとめ

今回の講義を聞いて、YAMAPのコミュニティがなぜ継続されていてユーザーから評価を得られているのかがよく分かりました。
コミュニティ運営はボランティアで続けることもできますが、ビジネスに繋げるのであればマネタイズしていかなければ続きません。マネタイズできるような事業(ECや保険など)に繋げていること、YAMAPユーザー中心に高評価を得てビジネスとして成立しているのだろうと思いました。

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