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ファンコミュニティとビジネスを考える〜MARPSイベントレポ

こんにちは。「売上の地図」の池田さんが主宰のMARPS(マープス)に参加したイベントレポートです。



ファンコミュニティの変遷

2,000年代初頭ブランドコミュニティのブームがあった。ネットの始まりもコミュニティづくりを加速させた。当初はリピートカスタマーの囲い込みがメインの目的だった。時を経て今の考え方としては、囲い込みではなくつながりを作り続け、他に行かないようにする。

ファンコミュニティを理解している企業は、なぜお客様が自社の商品(サービス)を購入しているかを抽象化、パターン化して、カスタマージャーニー設定をしている。

ファンコミュニティの誤解

  • 相性が悪い企業ほど取り組んでしまう。(7-8割はこの誤解。)エンタメ系は寛容度が高いためファンコミュニティを作っても相性がいい。一方、価格勝負の商品(食品、日用品系)は市場が大きく1商品の単価が低く消費者が自ら検索しに行きづらい(寛容度が低い)ためファンコミュニティを作っても相性が悪い。

  • ファンのお財布しか見ていない。消費者は、消費者のお財布しか見ていないなーという雰囲気が分かると熱量が冷める。

  • ファンの価値を過小評価している。熱狂的なファンの人は他の層より異常な熱狂度。こういう熱狂的なファンが商品開発のアイディアを持っていたり、カスタマージャーニーのヒントを得られたりする。

  • ファンマーケティングに投下できる予算からシミュレーションは可能。

  • 短期的な成果を求める。ヤッホー・ブルーイングの場合は、社長が直接ファンコミュニティ施策にコミットしており、売上を追うことを最優先としていない。

  • 社員自身がファンではない。社員のエンゲージメントが高くないと続かない。

  • ファンを集めるのは楽ではない。

  • ファンコミュニティは自走しない。

  • ファンは色々なニーズがある。ファン同士で繋がりたいのは、メジャーなニーズではない。

  • ファンコミュニティを作ってからSNSアカウントを作る。いいえ、SNSアカウントを作ってからファンコミュニティをつくる。

  • ファンも暇ではない。

  • アクティブ会員が固定化し、排他的な文化を形成し始める。

  • 費用対効果の検証が難しい。

ファンコミュニティに入ってみて

明言は避けますが、私がファンコミュニティに入ってみて特徴ある2つのコミュニティについて考えてみます。

  • オンラインで授業を受けられるサービスのコミュニティに入っています。SNSプラットフォームではなく、コミュニケーションツールがコミュニティの場。そもそもそのコミュニケーションツールをダウンロードしないとコミュニティに参加しづらいことと、最近では特定の人しか(何百人いるうちの10人前後?)投稿がされていない様子です。

  • Podacstを聴いてコミュニティに入りたいと思った人が集まるコミュニティは、Xのコミュニティ機能で運営されています。1,000人近く登録者がいて、Xのタイムラインのように流れていくので、特定の人が話しているというより、皆それぞれ話していて、興味ある人が反応していく…ような雰囲気です。

私としては、後者のコミュニティの方が参加しやすく気軽に発言しやすい思いました。Xにもよくログインするので、ついでにそのコミュニティも覗いてみよう~という気軽な気持ちで閲覧できるからです。

私としては、コミュニティでコミュニケーションを取る気軽さや、コミュニティの運営者と直接やり取りできる良さを出しているコミュニティが相性に合うと思いました。

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経営者側の判断と現場の雰囲気が離れていると感じているときに確認したい。

ほかSNSでも、ぜひ繋がりましょう!
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