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つらくても、学び続けることは間違いではなかった

こんにちは。

現在このご時世のため、仕事が不安定なサラリーマンの私のキャリアを最近考えることが多く、先の見えない不安と闘っている最中です。時に夜涙が出てしまうことも。

そういう日々を送っている中、黒澤さん(@tomokikurosawa)のツイートをきっかけに今回ご紹介する本と出逢いました。


1. この本に書かれている内容

本書の構成は、各章ごとに具体的な事例を詳細に記述→各章の最後に要約を1段落で記述の構成で10章分書かれています。それぞれの章で筆者の主張は異なるように見えますが、最後読み終えると一貫して「ゼネラリスト」を目指せ、と書いてあることが理解できます。私が今まで読んできた中で斬新な構成だったので、とても印象的な本の1つとなりました。
※翻訳された本だと「主張→具体例→結論(主張を違うことばで言い換える)」の流れが一般的だと思い込んでいたので。

本の帯にも書かれている「ゼネラリスト」とは何か。

昨今では、サラリーマンでも総合職より専門職が求められるように「専門的な知識をもつ人材」が重宝される傾向にあると感じます。私も今の会社にWebの知識を持つ人材として新卒入社したこともあり、私のような若手社員でも求められていることを実感しています。

(私がメモした限り)本書の中で「ゼネラリストとは〜だ」のように明確に書かれている箇所はありませんが、私が一読して定義してみました。

【ゼネラリスト】
特定の分野の知識に固執することなく、様々な環境(=「知識の「幅」を持つ機会」)に身を置き、行動を起こし続ける人。「行動する」を本書では「実験する」と言い換えられていました。面白い。
- 筆者の定義


2. 私が印象的だったところ3点

2-1. 「成功した人たちは、ある分野で得た知識を別の分野に応用するのが上手い」

第1章で書かれていたことばを引用しました。具体例としてタイガー・ウッズの早期教育の話が挙げられていましたが、タイガー・ウッズはたまたまゴルフの才能を早く見つけることができたのであり、一方で晩年になって有名になった成功者もたくさんある、と。

後者の場合、ある分野で結果が出ないけれど様々な分野に足を突っ込んで挑戦し続けてきた結果、ある分野で結果を出したのです。


2-2. 問題の解決方法を知ることは、時間がかかること

本書ではとある音楽研究家のインタビューから考察していました。その研究家曰く、

「何が正しくて何が間違っているのか分からないし、答えは頭の中にない。やるべきなのは、問題の解決の仕方を見つけようとすることだ。そして、50年たってようやく、すべてがつながりはじめる。すごく時間がかかるんだよ。でも、そうやって学ぶことに意味があると思う」

現代はSNSを開けば、誰かが記事をシェアしてくれます。AIがあなたへおすすめの商品・サービスをおすすめしてくれます。何もしなくても情報が簡単に入る時代になりました。

だから、この情報過多の時代、そして誰とでも(ネット環境さえあれば)繋がることができる時代だからこそその人の学ぶ姿勢が露呈するように見えるのです。ただノウハウを知りたいだけなのか、本質をも含めて知りたいのか。有名人と繋がりたいだけなのか。それはその人のSNSを見れば一目瞭然かもしれません。

私の場合、SNSで多くの情報が集まりますが、SNSに書かれている情報ではなくその人がシェアしている記事、そしてその記事の原典にまで遡るようにしています。SNSでシェアされていることはその人の主観に基づいた1つの切り口に過ぎないからです。

多くの人がおすすめする本を片っ端から読む。自分の意見をアウトプットしてみる。ほかの人の反応を見る。自分が参考になったなぁと思う人(必ず複数人挙げる)が発信している情報を片っ端から見る。聴く。そうすることで、ようやく本質が見えてくることがこの1年間を通して分かったのです。

私の場合はWebデザインに関して学んでいますが、Webデザインを主の生業とする人たちの情報を片っ端からあたり、やっとマーケティングやSNSの重要性を本質から理解できるようになりました(まだ氷山の一角しか情報にたどり着けていないのですが)。点の情報が線になって繋がっていくのです。

そう気づかせてくれたのは、とある友人と話をしたきっかけがあったからです。

その上で、SNSはじめ情報発信について考えてみたり。

そして、18歳〜20代後半にかけて重大な性格の変化が起こるそうです。だから、早期に専門性を身につけてしまうことは先入観に凝り固まってしまう要因ともなり兼ねず、とても勿体ないことです。


2-3. 「まず行動、それから考える」

「自分の可能性は、実際に行動することで発見できる。(中略)新しいネットワークの構築、新しいロールモデルの発見によって、人は可能性に気づく」。実践からでは学ぶ。理論からではない。

行動したからこそ分かること。行動したから見える世界はたくさんあります。一番皆さんに馴染みのある経験は「旅行」ではないでしょうか。

海外に行って世界観が変わったり、和食って美味しいなぁ!と思ったり。東京で暮らそうと思っていたけれど、地方に出てみると思ったよりも楽しいじゃん!と思ったり。

…実は今のは私の事例なのですが、やはり行動してみて分かることがたくさんあります。たかが20数年しか生きていませんが、様々な場所へ連れて行ってくれた両親に感謝です。

仕事に当てはめて考えると、SNSの運用に関してや、Webデザインに関してなど私が「こうした方がいいのでは?」と提案しても、会社に20年近く働く先輩・上司たちにとってはリスク先行で考えてしまうようで。会社のブランドイメージを崩し兼ねないのでリスクを取るよりは、現状維持の方がいいことは理解できます。

けれど、そう上司や先輩が言っている時は、大抵会社の前例の傾向=「伝統」を踏まえた考え方で、言い訳にしか聞こえないのです。上手く説得できるようなスキルを磨いてはいるのですが…時間がかかりそうです。その時の説得材料としては、課題を明確にして様々な分野の専門家たちの「行動」を元にした資料を集めたいなと検討中です。

例えば、本書にも出ていた任天堂の事例で、故横井さんの考えが述べられていました。それをnoteで分かりやすくまとめていらっしゃる方の記事をシェアします。

本書の第11章で詳しく述べられていたNASAの話もとっても参考になりました。会社の前例の傾向=「伝統」について書かれています。


3. 知識の「幅」とは、自分の可能性を広げること

経験を多くすることで、問題が発生しても「あの経験が使えるかもしれない」とひらめくことがあるかもしれません。ひらめく機会が多くなれば解決策にたどり着くチャンスも増えます。経験が増えれば失敗経験も増えるけれど、成功にたどり着く可能性は増えます。

過去の自分と比較して、皆さんご自身は成長されていますか。

私は自分でYESと言えます。失敗したり、生意気な若手社員と思われているかもしれませんが、私は自分のやっていることが間違っていると思っていません。

この本は、そのように私の背中を押してくれました。

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ここ1年、色んな本を読んでまとめています。

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