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私の読書記録

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私が過去に読んだ本の記録です。イベントレポも入っています。また、勉強になったnoteも収録しています。
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記事一覧

モデル化して考える〜MARPSイベントレポ

こんにちは。「売上の地図」の著者・池田さんが主宰されている「MARPS」というマーケティングオンライン学習サービスに参加しました。 今回は、「起業の科学」の著者でいらっしゃる田所さんをゲストにお迎えした回でした。以前私は「起業の科学」を読んでいたこともありとても楽しみにしていましたし新たな学びが多々ありました。 Amazonがなぜ世界の企業になったのか田所さん曰く、結論としてはポジショニングがよかったからだといいます。 Amazonのようなビジネスチャンスを掴む思考法既

Nudge〜人に丁寧に説得する方法

こんにちは。みなさんは、「Nudge」という言葉をご存知でしょうか。 行動理論の意味合いで人々への行動喚起を意味することもあるそうです。 Nudgeは、2008年にノーベル賞受賞経済学者リチャード・セイラー(Richard Thaler)教授の本の出版から始まりました。(本の詳細は後述の「合わせて読みたい」に記載しています。) 私がこの「Nudge」の意味を知ったきっかけは、以前noteでご紹介した"6 mitunites English"という英BBCの英語学習のPod

LTV(顧客生涯価値)の事例をまとめてみた

こんにちは。マーケティングに携わる方は、もう耳にタコだよ…とは思います。今回LTVの事例について、私なりに分析しているnoteです。 LTVとはLTVの用語解説については、こちらの2つのnoteをご覧ください。 簡単にまとめると、Life Time Value=顧客生涯価値と言われ、企業が顧客の取引開始から取引終了までに得られる間に、企業が得られる利益を指します。顧客との取引を1回に帰結するだけでは売上が成り立ちません。事業をより長く継続させるために、企業はLTV向上の施

"LTV"の意味をきちんと理解する〜「LTVの罠」読書感想文(後編)

こんにちは。前回のnoteの後編です。昨今、経営陣(もしくは経営企画部門)やマーケティング部門で言われることが多い「LTV(ライフタイムバリュー)」という言葉。私はこの本を読んでLTVの意味を改めて考えることができました。このnoteでは、「LTVの罠」という本を読んでの私の考察を書いています。 LTVのそもそもの意味LTV(ライフタイムバリュー)は、日本語訳をすると「生涯顧客価値」と訳されます。でも、生涯顧客価値ってパッと言われて意味を理解できる方は果たしてどれくらいいら

マーケティング戦略を考えるときのヒント〜MARPSイベントレポート

こんにちは。「売上の地図」の著者・池田さん主宰の「MARPS(マープス)」というマーケティング講座に参加しました。今回はそのイベントレポートです。 情緒的ベネフィット、自己実現ベネフィットの訴求が一般化している情緒的ベネフィット、自己実現ベネフィットとは 情緒的ベネフィット、自己表現ベネフィットのコモディティ化(一般化) 一番基礎的な機能的ベネフィットを伝えきれていないのでは?という仮説をもとに見直された事例として、資生堂「ELIXIR」が特集されていたようです。 池

"LTV"の意味をきちんと理解する〜「LTVの罠」読書感想文(前編)

こんにちは。マーケターの方は1度はご覧になったであろう「LTVの罠」という本を読みました。昨今、経営陣(もしくは経営企画部門)やマーケティング部門で言われることが多い「LTV(ライフタイムバリュー)」という言葉。私はこの本を読んでLTVの意味を改めて考えることができました。 本の要約LTV向上施策はら長期的に顧客とのコミュニケーションを改善するものが多く、即座に売上や利益に反映されない。また、LTVを分解すると「客単価×購入頻度×継続購入期間」だが検証に時間がかかる。 あ

ファンコミュニティとビジネスを考える〜MARPSイベントレポ

こんにちは。「売上の地図」の池田さんが主宰のMARPS(マープス)に参加したイベントレポートです。 ファンコミュニティの変遷2,000年代初頭ブランドコミュニティのブームがあった。ネットの始まりもコミュニティづくりを加速させた。当初はリピートカスタマーの囲い込みがメインの目的だった。時を経て今の考え方としては、囲い込みではなくつながりを作り続け、他に行かないようにする。 ファンコミュニティを理解している企業は、なぜお客様が自社の商品(サービス)を購入しているかを抽象化、パ

オウンドメディアの運用目的を考える〜オウンドメディア成功の秘訣 イベントレポ

こんにちは。久々にnoteイベントに参加し、イベントレポとしてまとめています。 オウンドメディアの立ち位置以前、マーケティング講座「MARPS」にてオウンドメディアを含めたメディアの特徴をまとめました。もしオウンドメディアについて疑問に思われる方は、こちらもご覧ください。 オウンドメディアって発信するものではないの? 私はMARPSの講義を受けて、そして今回カインズさんのオウンドメディアの事例も踏まえて考えてみました。みなさんが情報発信のイメージとして想起しやすい広告や

ファンマーケティング施策を見直す〜MARPSイベントレポート

こんにちは。「売上の地図」の著者の池田さんが主宰の「MARPS(マープス)」での講義をまとめたnoteです。 講義の内容ファンマーケティングは「最高」「再安」「最愛」で語られがちであることを再度復習しておく。 【最高】市場が成熟化してしまい(S字カーブ)、各社が持っている技術力の差がほとんどなくなってしまった。物理的な消費者のニーズはほぼ応えきった…。→全社の商品がそんなに変わらないなら、安いものを買う。 【最安】利益率が少なくなれば、ビジネスが長続きしない。 【最愛

顧客へのヒアリングの心得~「小規模企業支援の基本」の読書感想文

こんにちは。私は、中小企業診断士の資格取得をなんとなく考えています。今回紹介する本は、中小企業診断士の資格取得のための方法論ではなく、中小企業診断士になったあとの仕事の方法、心得について書かれた本です。決して中小企業診断士にしか分からない話が書かれているわけではありません。主にコンサルやカスタマーサクセスの部署に所属の方も、よく理解できるような内容です。 本の要約資格を取っただけでは、仕事は取れない 中小企業白書を10年分を読み込むと良い。その上で、以下のサイクルを回す。

ファンマーケティング施策にちょっと待った!〜「未顧客理解」読書感想文ver.2

こんにちは。数年前に、「未顧客理解」の本を読んだ感想をnoteに書いていました。しかし前編のまま更新せずにおりました…。 数年経った今、仕事で培った経験もあり、本で書かれていた内容がより身に染みて理解できるようになったので、ver2としてまた書きます。 ◾️前回のnoteをご覧になりたい方は、こちらもどうぞ 本の要約未顧客理解の定義 あなたのプロダクトやサービスに興味関心のない人、今まで買ってくれなかった人 この本の副題「なぜ、買ってくれる人=顧客しか見ないのか?」の

コンテンツマーケティングで気をつけていること。~MARPS講座イベントレポート

こんにちは。MARPSの講座に参加したイベントレポートです。今回のテーマはコンテンツマーケティングとCV獲得について。 前回、動画マーケティングをテーマにした回でした。動画マーケティングという言葉は本来存在しない(違和感のある)言葉です。なぜなら、テキストマーケティングや画像マーケティングという言葉が存在せず、動画マーケティングは動画を使うというマーケティング手段の1つに過ぎないからです。 コンテンツマーケティングも動画マーケティングと同じように、コンテンツを提供するとい

インフルエンサーによって効果測定の方法も変わる。~MARPS講座イベントレポ

こんにちは。今回はマーケターの方向けに開講されている「MARPS」の講座のイベントレポートです。 まず考えてみよう"好きな"インフルエンサーと、"信頼している"インフルエンサーの違い 好きなインフルエンサーにランクインするのはトップインフルエンサー。信頼しているインフルエンサーは、カテゴリーインフルエンサー。 インフルエンサーの影響で購入につながる経緯 広告とは違い、比較検討させている層に購入させる背中を押す役割を担うことがある。 インフルエンサーマーケティングが注

公式SNSアカウントの運用方法は常にアップデート中!〜MARPS講座のイベントレポ

こんにちは。「売上の地図」の著者である池田さんが主宰の「MARPS(マープス)」に参加しました。今回のテーマは"SNS公式アカウント"です。今回のnoteもまとめてはいますが、公式アカウントの運用担当者、KGI・KPIを見直したい方にオススメします。 なぜ企業アカウントをフォローするのか?皆さんは1度考えたことはありますか?どのきっかけで企業アカウントをフォローしましたか? キャンペーンを実施していたから その企業の社長(代表)が好きだから そもそも企業アカウントをフ