ポケットマルシェで生産者が自発的に販売できる仕組みづくり~MARPSイベントレポート
こんにちは。マーケティング講座「MARPS(マープス)」を聞いて学んだことをnoteに書いています。今回は、農家さんがD2C(直販)で農作物を販売できるサイト「ポケットマルシェ」さんが登壇された回です。
ポケットマルシェとは
ポケットマルシェの特徴
美味しいという機能的価値をベースに、生産者とのつながり(情緒的価値)を他社との差別化ポイントとしている。完成されていない、人間の体温を感じるサービス。(ユーザー全体の2割くらいの感覚。)
車座座談会をCEOが実施している。やると決めたら実施。人数少ないときもあるが、やる時はやる。
使っているユーザー→効率重視だったが、生産者の人間味あるコミュニケーションに惹かれヘビーユーザーになった方も。
ポケットマルシェが広がったきっかけ
東北食べる通信をやっていたことが、社外に話を聞いてもらえるきっかけだった。
最初は足で生産者を稼いでいた。
ポケットマルシェの運営で大切にしていること
生産者主体であること。
→消費者からのクレームが来た場合。僕たちはやりたくないです、という声を生産者から拾い上げ代行するのは少し違う。生産者自力で力をつけてほしい。勉強会(ポケマル寺子屋)などを実施したり、直接お話するなどして生産者と認識合わせをしている。勉強会でマニュアルを出しているものの、生産者各々の良さを出してもらうように伝えている。
濃いユーザーどうしのコミュニケーションが、コミュニティとなっている。ユーザーが増えていくと、薄まっていくが…。
→直接に届く安心感に共感していくユーザーが残っていくのではと考えている。ポケットマルシェからユーザーへ押し付けるのも良くない。2回目に販売してくれる生産者は、初回に売れてからのコミュニケーションに工夫。初めての体験(=生産者にありがとうと言われる)をポケットマルシェでできることの感動がリピートにつながると考えている。
質の悪い生産者への対応:裏で評価をしており、質の悪い生産者へのフィードバック、指導をしている。
生産者が自発的に販売できる仕組み
私はポケットマルシェの最大の魅力は、生産者が自発的にノウハウを蓄積しながら販売できる仕組みづくりだと考えます。
プラットフォームの会社の雰囲気は、会社によって対応が異なる印象があります。基本的に出店してもらったらあとは自分たちで勉強してね、という冷たいイメージがあります。
しかしポケットマルシェでは、寺子屋を実施しポケットマルシェと生産者間でのつながりを密にしている様子が伺えました。そしてはじめからポケットマルシェに頼んでもらうようにするのではなく、基本的には生産者たちが自分たちで販売できるような意識を持ってもらうことで、ポケットマルシェも生産者もwin-win(どちらかが負担を抱えすぎない)仕組みになっているように感じました。
合わせて読みたい
MARPS仲間ののーどみさんのnote。
読んで下さった皆様の背中を押せるようなコンテンツを発信し続けます。ありがとうございます。