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デジタルマーケティングが注目された背景を知る

マーケティング講座「MARPS(マープス)」の振り返りnoteです。今回は、ターゲットとなる市場と、成熟した市場におけるマーケティングの考え方についてです。

マーケティングについて関心のある方、勉強している方にぜひご覧いただきたいです!


講座の概要

  • 1960年代、商品の品質の均一化・ブランド化を前提としたマーケティング手法であるマスマーケティングがマーケティングである、という認識が定着する。品質の安定化、大量生産が成功の条件とされた。

  • 市場セグメントが細分化されたのは1980年代。マスマーケティングでは、売上をつくりにくいということを多くの企業が気づき始めた。

  • 1990年代後半に1 to 1マーケティングの考え方が現れた。それまでマスマーケティングが主流だったので、この1 to 1マーケティングの考え方は、とても画期的なことだった。マスマーケティングは不特定多数をターゲットにしていたのに対し、1 to 1マーケティングはターゲット顧客の情報を知ることが大事だという考え方だった。ここで初めてマーケットセグメンテーション(市場細分化)の必要性が普及されるようになった。ただ、当時は今ほどネットが発達していないので、メールを送りまくるなど、今考えると、とてもうるさい手法で顧客とコミュニケーションを行っていた。

  • デジタルマーケティングのメリットは、こうした1 to 1マーケティングの過去の手法のデメリットを克服し、マスに対して且つリアルタイムで実行すること。具体例:イオンのデジタルマーケティング

  • マーケットセグメンテーション(市場細分化)の基本的な軸は、1. 人口動態的特性軸(例:年齢や性別の帰属属性と、学歴や所得の達成特性の2つの分類)、2. 社会心理的特性軸(例:生活の価値観、ライフスタイル、興味関心など)の2つに分かれる。この説明だとやや論文調だが、より身近な説明は以下のURLに掲載。
    3つの分析アプローチ(ライフサイクル・アプローチ、ライフスタイル・アプローチ、ライフコース・アプローチについての説明)


引用元

具体的な事例とともに深掘りする

ライフサイクルアプローチで展開している代表的な企業

  • 結婚:結婚前によくCMで流れてくる「ゼクシィ」。

  • 出産、子育て:「たまごクラブ」「ひよこクラブ」

  • 就職、転職:リクルート、マイナビは代表的な企業ですよね。

ライフスタイルアプローチをしている代表的な企業

  • NIKE:NIKEはスポーツをライフスタイルの一部と捉え、ユーザーのフィットネスや健康に対する価値観に基づいたアプローチを行っています。特にトレーニングアプリは、個々の運動習慣を踏まえての提案をしています。

  • IKEA:IKEAは、狭いスペースを有効に使うための収納ソリューションや、環境に配慮したサステナブルな製品を販売。また顧客の生活シーンを想定したショールーム展示を行っていることも有名です。

  • 無印良品:無印良品は、シンプルで飽きの来ないデザインの家具や生活雑貨を提供し、顧客の生活空間をトータルでサポートします。また、定期的に開催される「家づくりセミナー」や「ライフスタイル提案イベント」を通じて、顧客の生活価値を高める提案を行っています。

ライフコースアプローチをしている企業

  • 住友生命:Vitalityは、顧客の健康状態やライフスタイルに基づいてカスタマイズされた健康促進プログラムです。Vitalityは、ライフコースの各段階で異なる健康目標を設定し、達成度に応じて保険料の割引や特典を提供しています。個々に保険をカスタマイズできます。

  • 日産自動車:(Nissan Intelligent Mobility)「Nissan Intelligent Mobility」は、顧客のライフスタイルやニーズに応じた多様なモビリティソリューションを提供しています。

トライブマーケティングを実施している代表的な企業

  • K-POPグループのファンダムネーム

  • サウナ好き

  • バイク好き

  • 鉄道好き(鉄子、乗り鉄、撮り鉄)

例えば、鉄道が好きな人の中でも、乗ることが好きな人もいれば鉄道を撮影する人もいます。一見同じ部族に見えても、実は対立していたり、ほかの部族と親和性が高い場合があります。一概に、鉄道オタクだからといって鉄道に限らないのです。

この話と関連する話題について述べられていたのが、けんすうさんの「物語思考」という本です。人は様々な"顔"を持っているという表現が印象的でした。

マスマーケティングの時代から振り返ると、消費者の個々のニーズに合わせたソリューションの提案が欠かせない時代となりましたね。ただ、これからのマーケティングに求められているのは、SNSそしてAIを活用した提案です。

そしてこの分野は日本ではない海外の企業がシェアをとっている状況で、日本発の企業が真っ向から対抗するのが難しい状況です。

SNSやAIを活用しながら、どう効率的に顧客情報を活用し自社の売上に繋げていくか。世の中には様々な"成功事例"を見ながら改めて振り返ってみると、新たな気づきが得られるかもしれませんよ。

脚注:事例出しにはChatGPTを活用しました。


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