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根気より呑気でたのしむ外国語

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英語をはじめ、外国語のもつ “おかしさ”、“たのしさ”、“おもしろさ” について、のんびり気楽に書き留めていく。雑考。
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#新型コロナウイルス

#55. いまや世界が燃えているのに

#55. いまや世界が燃えているのに

ここ最近よく脳裏に浮かぶ、英語の慣用表現がある。

というのも、この数カ月、英語オタクの呑気なつぶやきがめっきり書けなくなっていて、書こうにもどうも、そういう気分にはなれないのだ。

そういう気持ちになるワケは、次の記事の中でライターの古賀史健さんがキレイに表現してくれている。

古賀さんには目下取りかかっている著書があるのだが、先日その発売を延期することについて考えたらしい。

こういう本をつく

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#54. illness の i が we になるとき

#54. illness の i が we になるとき

久しぶりに鳥肌の立つ感覚を味わった。

世界中の人々がロックダウン下で自宅にいることを強いられる中、YouTube で Virtual Choir(バーチャル合唱団)と呼ばれる動きが起きはじめている。

地球上のさまざまな場所にいる人たちが、自分の歌声を録画して送り、それらが一つに合わさることで、物理的には離れている人々による「合唱」ができあがる。

百聞は一見に如かず。ともかく聴いて、観てほしい

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#53. それでも笑えれば

#53. それでも笑えれば

普段あまり口を開かない父に、「...... あんまり暗くなるな」と言われるほど落ち込んでいた数年前、家族が寝静まってから深夜に独り、布団の中で漫才動画を観ていたのをよく覚えている。

暗い時代を乗り越えるのに、笑いは必要不可欠だ。事態がなにも変わらなくても、笑っているその瞬間だけは、不安や恐怖も忘れられる。



近ごろ憂鬱なニュースが続き、本来ならば、英語オタクのザレ言・タワ言・ヒトリ言を書く

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#52. これから先の英会話

#52. これから先の英会話



ときは 2075 年
「おばあちゃん、どうしてそんなにお外に座ってるのが好きなの?」
わたし「こうすることが、法律で禁止されていた時代があったのよ」

世界の人口の 1/3 がなんらかの移動制限下にあると紹介したのは月曜日だが、それから 4 日が過ぎた今日。とうとう「人類の半数がロックダウンの制限下にある」ということを記事で知る。

前回の記事の冒頭部でも説明したが、コロナウィルスは、人類の住

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#49. ユーモアを生み出さずにはいられない

#49. ユーモアを生み出さずにはいられない

刻一刻と、世界が不穏なニュースに飲み込まれていく。

ヨーロッパがあそこまで悲惨な状態になるとは、つい最近までだれ一人として予想していなかっただろうし、

欧州ばかりに留まらず、アジア・アメリカ・オーストラリア ...... 至るところで街から人の姿が消え、メディアではしきりに「国境封鎖」や「世界恐慌」など、歴史の教科書でしか見たことのないキーワードたちが飛び交っている。

(世界中の主要都市から

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#41. コロナの渦中でぼくがクレープを食べたのは

#41. コロナの渦中でぼくがクレープを食べたのは

来る日も来る日もコロナウィルス。

この新型ウィルスに対する人々の関心があまりに高く、先日書いた「コロナウィルスと闘うビール」という記事の閲覧数が、奇妙な伸びを見せている。

ただこの記事は、端的に言えば「コロナウィルスが話題になったせいで、同じ『コロナ』を名前に含むコロナビールが風評被害を受けているんですよ」という、(言ってしまえば)どうでもいい内容なので、ウィルス対策に深刻な人が読むのにふさわ

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#38. コロナウィルスと闘うビール

#38. コロナウィルスと闘うビール

たぶん自分たちが思っているよりもずっと、ヒトは言葉に頼って毎日生きている。

現在世界を賑わせている新型コロナウィルスが、ビール会社を動かすなんて、一体だれが予想しただろう。



新型コロナウィルスが注目を浴び始めてから数週間、コロナビール(Corona beer)とコロナウィルス(coronavirus)の関連を疑うような検索が、Google で急増したらしい。

(こちらがおなじみコロナウ

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