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栄養士から売れっ子フォトグラファーへ。「写真を通して気づきを届けたい」| 落合直哉さんインタビュー【前編】

こんにちは!
hitch+(ヒッチプラス)編集部の前田です。
 
hitch+に登録しているクリエイターさんの仕事内容や
弊社との取り組みを紹介するプロジェクト「Creator Story」!
 
今回の主役はフォトグラファーの落合直哉さんです。
 
落合さんは現場を和ますコミュニケーション力と最適な構図のためのディレクション能力が高く、スキルと自信に溢れた成果物がクライアントから絶賛されています。
 
そんな落合さんのグレートな仕事っぷりの秘訣を、
撮影現場に同行したこともある私前田がインタビューしてきました。
 
前編後編の二部構成にてお届けします♪

落合 直哉
Photographer
 
神奈川県藤沢市生まれ 東京都目黒区在住。
元管理栄養士で、フリーのフォトグラファーとしての活動は9年目。
東証プライム企業〜個人事業主のWebサイト撮影を中心に活動中。


管理栄養士からまさかのジョブチェンジ
きっかけは「写真で感謝されたこと」――


前田

まず、フリーランスとして働くようになったきっかけを教えていただけますでしょうか?
 
落合
実はフリーランスとして働こうと思ったわけではなく、フォトグラファーを目指したら自然とフリーランスという働き方をすることになってしまったんです(笑)。もともとはフリーランスや業務委託という言葉もわからないぐらいの状態で、活動を始めました。
 
前田
珍しいパターンですね!それは社会人になってからですか?
 
落合
はい、社会人になってからです。フォトグラファーになる前は管理栄養士として病院に勤めていました。大学を卒業してから新卒で入職したんですが、病院という環境が肌に合わず体調を崩してしまい、4カ月程で退職しました。
 
前田
そのあとすぐにフォトグラファーとして活動をスタートされたのでしょうか?
 
落合
いえ、次の仕事は決めずに退職しました。次は自分が心からやりたいと思えるようなことをしようと思っていたので「本当に好きなことってなんだろう?」と、退職してからは自分自身と向き合っていましたね。
 
そんなとき、大学時代の友人と久々に旅行をすることになり、カメラを持って行ったんです。大学時代から写真を撮ることが好きで、当時は小さなデジカメを持ち歩いてみんなを撮影するのが楽しみのひとつでもありました。写真を撮ることというより、自分が撮影した写真で周りの人が喜んでくれるのが嬉しかったんです。
 
旅行で久しぶりに撮影して、その写真をみんなとシェアして、喜んでくれる仲間の顔や反応をみたときに「自分がやりたいことはこれだ!」という気持ちになりました。撮影した写真で周りの人たちは喜んでくれるし、自分は楽しいし、これが仕事になったら最高じゃん!と思ったのがフォトグラファーを目指すことになったきっかけですね。

アルバイトのつもりで応募するも……
“強制フリーランス”としての生活が開始――


落合

ダイレクトに人が喜んでくれる撮影がしたかったので、結婚式の撮影がいいかなと思ってて。それで、求人情報サイトで結婚式の撮影アルバイトの募集を探して応募し、面接に行きました。その面接で初めて知ったんですが、実はその仕事はアルバイトじゃなくて業務委託の募集だったんです(笑)。勝手にアルバイトだと思い込み、色々と教えてもらう気満々だったのでびっくりしました。しかも業務委託やフリーランスについての知識もまったくない状態で……。
 
でも、フォトグラファーをやってみたい気持ちは変わらなかったので「やります!」とお返事し、フリーランスとしての活動がスタートしました。冒頭でお話しした通り、フリーランスを目指そうと思ったというよりかは、やろうとしたことがたまたまフリーランスでの応募しかなく、やらざるを得なかったということです(笑)。
 
前田
なるほど。めちゃくちゃ勇気ありますね……!
 
落合
無知だからこその飛び込み精神みたいなものはありましたね。ただ、管理栄養士の資格を持っているので、戻りたければいつでも前職に戻れるという安心感もあったと思います。だからこそ、今やりたいことをやらないと絶対に後悔するなと思っていて、迷わず一歩を踏み出せた感じです。
 

撮影中のワンシーン

前田
辞めてから今までのお話ってぎゅっと期間が詰まってますよね。2ヶ月や3ヶ月の話ですか?
 
落合
ぎゅっと詰まってますね。3ヶ月くらいだと思います。6月末くらいに辞めて9月にはフォトグラファーとしての活動を始めていたので。
 
前田
短い期間でスタートを切っていますが、活動前にカメラや機材はすべて揃えていたんでしょうか?
 
落合
まったくです。応募が最初で、その後にフリーランスなんだということに気付き、カメラが必要になったので徐々に揃えていった感じです。小さい一眼レフは持っていましたが仕事用ではなかったため、ひとまずカメラ一台と照明機材一台、クレジットカードの上限ギリギリまで使って購入しました。足りない照明などは会社から借りたりもしました。

わからなくても一歩踏み出し、続けてみる。
すべての知識や技術は現場での経験から――


前田

フォトグラファーとしての知識はどのように身につけていきましたか?
 
落合
最初に応募した業務委託先に先輩フォトグラファーがいて、その人のスタイルを真似しながら学んでいきました。教科書やマニュアルに沿って知識を身に着けるのではなく、現場に入って背中を見て覚えろってやつです(笑)。はじめはオートモードの設定しか知りませんでしたが、専門学校に通うこともなく、現場で知識を身に着け経験を重ねていきました。先輩の見よう見まねの研修期間が1カ月ほどあり、その期間の日給は2,000円でしたね……。
 
前田
えっ!日給2,000円ですか?!生活はどうされてたんでしょうか?
 
落合
実家に戻っていましたので衣食住には困らず。贅沢はせずに暮らしていましたよ。そんな生活なので貯金もほとんどなかったです。リボ払いもしちゃいましたしね(笑)。
 
当時は本当に頭より先に体が動いていたので、この生活スタイルでもフォトグラファーとしての道を諦めることはありませんでした。でも、今みたいに世の中のことを色々知っていたら、リボ払いをしてまでカメラを買わなかったかもしれないし、生活していくためのお金が払えないから別の仕事に早々と切り替えていたかもしれません。
 
前田
フリーランスとして活動するには何事においても「とりあえずやってみよう!」という気持ちが大切かもしれませんね。
 
落合
そうですね!やってみないとわからないですからね。そういうフットワークの軽さみたいなものは昔からあったのかもしれません。


いかがでしたでしょうか?
 
前編では、落合さんがフォトグラファーとしての道を歩み始めたきっかけを深堀りしました。
 
後日公開予定の後編では、このあとお仕事をどう増やしていったかや、仕事をする上で気を付けていること、今後の展望などをお伝えします。
 
次回の更新もお楽しみに♪

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