『そうだ、ミニマリストになろう。-Day 3: ほんとはお腹いっぱいなんです。』
<30日かけて500個近くのモノを処分する30 day minimalist gameを実践中>
*****
思うに、モノを捨てることがブームになっていったのは、2000年あたりだったのではないかと思う。
経済が行き詰まって数年経ち、本当は不要なものも、マーケティングで売らなければ経済が回らなくなっていった結果、家にはいらないモノばかりになった、ということかな。
フォアグラのような経済活動。
本当はおなか一杯なんだけど、巧みなマーケティングで、これでもかこれでもかと何かを口に詰め込まれる。苦しい。消化できない。でも、止まることのないモノの流れ。
日本のほうが家が狭く、こまごましたモノの商品開発のサイクルが早いので、日本は明らかな片付けブームを迎えたけれど、モノにあふれてアップアップしてるのは、アメリカでも同じ。
アメリカでReal Simpleという雑誌が刊行になったのが2000年。シンプルライフがテーマの雑誌で、当時夢中になって隅から隅まで読んだ記憶がある。(貼り付けたトップ画像はそこのサイトから。)
TVではお片付け番組が作られ、またHoarderと呼ばれる病的にモノをため込む人のすさまじい暮らしぶりが紹介されたりもした。
コロナで不景気になってはいるけれど、私の近所でもいまだ「貸倉庫」が作られている。賃料を払って家に入り切らなくなったモノを詰め込むための場所。アメリカの家は年々巨大化しているにも関わらず、だ。
*****
捨てることは、ダイエットに似ている。
これでもかというぐらい本が出ているのも同じ。ただ、捨てることや片付けには、ダイエットのような多様なメソッドがあるわけではない。基本「いるものといらないものを分別し、いらないものは処理する、いるものは使いやすいように整理整頓する、以上!」という話だから、ここまで本が出ているのは、おそらく「うまく捨てられないけれど、あきらめることができなくて、新しいメソッドを求めて漂流する人」が一定数以上いるってことかな。それもまたダイエットに似ている。
結局は、自分にしっくりくるやり方を見つけるまで、試行錯誤が必要なのだろう。だから、捨てたいけどうまくできない、という人もあきらめずにチャレンジし続けるしかない。今試みている一歩がうまくいかなくてもそれは失敗ではなく、成功へ行くまでの道のりだと考える。
私自身、汚部屋の住民になることはなかったが、それでも一番モノが多かったのは20代だった。なりたい自分に程遠い自分にうんざりして、モノを買うことで変わろうとしていたころだ。ランニングシューズを買ってスリムになる自分を夢見たり、宝石を買って外交的な性格になるのを夢見たり、という風に。
結局は渡米して数年経ったときに「しばらく日本に帰ってきそうにはない」と、一時帰国中にそれまで持っていたモノの8割ほどを罪悪感にまみれながら、泣きながら捨てまくったのだけれど。
「いつか使おう」と大切にとっていた何かに「いつかは来ない」とわかった日。
あれから20年以上が経ち、家の中のモノを見るにつけ、人の経済活動とはほんと大きいものだなと思う。トランク1個でサンフランシスコ空港に降り立ったあの日から、私はまた家族4人分のモノを買い、所有するようになった。お金持ちでもなければ、ため込み屋でもない私ではあるけれど。
みんなモノを買わなくなったら、経済が回らないんじゃない?という意見もあるけれど、どっこいなんだかんだいって、数十年かけて人は多くのモノを所有し、処分していくのだと思う。
30 day minimalist game
Day 3: Binder for Franklin Covey planner, colorful cards, & page turner tabs & hole protecting stickers
30 day minimalist gameとは、
1日目に1個
2日目に2個
・・・
30日目に30個というふうに、モノを処分してくゲームです。
#minsgame
でインスタ検索するとゲームにチャレンジした方の写真がヒットすると思います。
参考までにReal Simpleサイト
https://www.realsimple.com/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?