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ネット化に置いてけぼりの組織、そして個人判断

情報の「ネット」ワーク、すなわち情報「網」

これが発達してきたことで、
他のネットワークにもつながり、
自由化され、活用されていますよね。

本記事では様々な「ネット化」のお話を書きます。
まずは情報、モノ、カネ、ヒトのネット化の概要。

①情報

「インターネット」の発達で
情報が自在にやり取りできるようになりました。
最初はマイコン、次いでパソコン、
そしてモバイル、メール・SNSも発達して、
様々な情報が直接やり取りできるようになった。

②モノ

いわゆる「流通網」は
スーパーマーケットなどの時代から
「流通革命」などを経て発達してきました。
これが情報のネットワーク化で、さらに発展。
Amazonをポチっとすれば商品が届く。
コンビニでは全国共通のモノがあふれている…。

③カネ

お金すら、個人的に「ネット上」で
調達をすることができるようになりました。
クラウドファンディング、通称クラファン!
みんなからお金を集められる。募金箱不要。
「お支払い」も「電子決済」が増えました。

④ヒト

ソーシャルリクルーティング!
既存のルートでないネット上での直接人材採用。
オンライン面談なども容易になりました。
就職情報誌を見て、ハガキを書いて、
会社案内を取り寄せて…という、
昔から考えると、いささか隔世の感がある。

さてここまで、①情報のネット化を踏まえて
②モノ、③カネ、④ヒトのネット化

見てきました。

実際にはこれ以外にも、相乗効果で
さまざまな「ネット」(網)が張り巡らされ、
つながってきている。

ここまでの概要を土台にして考えてみたいのは、
「『個人』と『社会』のネットでのつながり」
そしてその間に無数に存在する
様々な『組織』の対応について、です。

本記事における
個人・組織・社会の定義をします。

◆個人:一人一人
◆組織:複数の人による団体(会社、地域…)
◆社会:人類全体

当然ながらネットが無い(使えない)時代、
幅広い活動をしようとする場合には、
「個人」はアナログに「組織」を作って
活動していくしかありませんでした。
例えば採用なら、何らかの関係で、
人や組織と知り合い、参加する・させていく。

いにしえの『三国志』の時代なら、
地縁とか血縁とか知り合いとかで、
主君に「推挙」する、など。
(諸葛孔明も、徐庶が劉備に推挙しました)
運の要素、ガチャ的な面がかなり強かった。

現代においても、ネットが無い時代なら、
普通はハガキで会社案内を取り寄せ情報取集、
あるいはセミナー(説明会)を開いて広報、
などの地道なアナログ作業からでしたよね。

今は、全く違います。

各種のSNSが発達しております。
自分から情報を検索し、自分から探せる。
求人側もネット上で広報して、人材を探せる。
社会、人類全体にアクセスが可能。
逆にネット上に情報が無ければ
「存在しない」のと同じ状態
にすらなっている…。

さて、ここで問題にしたいのは
「組織」によって、このネット化への対応に
「差があり過ぎる」ことです。

つまり、この状況に
「ついていって対応している組織」と、
「そうでない組織」の差が、すごい。
そう言われると、皆様の頭の中にも、
対応している組織、していない組織、
いくつかの事例が思い浮かぶのでは?

どういうことなのか詳しく書きます。

情報のネットワーク化により、
「個人」と「社会」が直接、
結びつくことができるようになりました。

それまでは「個人~組織~社会」と
「組織が媒介」していた部分が多かった。
今は「直接個人から社会全体にアクセス」し、
発信できる。

…多くの「組織」は、ネットワーク化に
「置いてけぼり」を喰らっています。

個人なら自己判断ですぐ動き出せますが、
組織となると複数の人の判断が必要。
どうしても遅くなりがちなのです。

その状況を踏まえて、
組織は必死に対応しているのか?
「DX? そんなの関係ねえ!」とばかりに
旧態依然として動かないのか?

これは、組織の構成メンバー、
特にトップ・経営陣の意識や、
組織自体の仕組みによるところが大きい。


構成メンバーがネットに詳しかったり、
IT業界などそういう業界だったり、
トップが革新的だったりしたら、
(一概に年齢の話だけではありません)
ネットワーク化に対しての抵抗は少ない。

ところが、保守的な人が多い場合、
また、保守的な人が多い業界の場合は?

「無理に変えて一から覚えるの大変だよね…!」
「本音を言えば変えたくない。逃げ切りたい」
こうなりますよ。そりゃそうだ。
その気持ちに共感はできないが、理解はできる。
変革できない。DXなんて夢のまた夢。

組織そのものの仕組みの影響も大きい。
大規模であればあるほど、
対応するためのコストは高くなるものです。
その点、個人商店なら、フットワークは軽い。

また、その組織が「誰を向いて」
活動しているのか、にもよります。

保守的な人や会社が相手・顧客であれば、
当然「ネットに情報があるから見て下さい!」
とは言いづらい。
あえて紙の冊子を作って告知をしたりする。
もし顧客がFAXを使っているなら、
「SNSやチャットアプリで仕事したいのに…」
と思っても、あえてFAXでやり取りする。

このように、組織と言っても千差万別。
「個人的には」ネットに対応しているのに、
「組織的には」アナログ対応です、
という人は、まだ、ごまんといる。


ここから考えられることは何か?

組織がネット化の流れに対応するのを待つ?
それとも、とっとと個人で対応する?

…すでにSNS、リンクトインを使っている方は
「個人での対応」を始めた方だと思います。
ですが、そういう方であっても、
「所属する組織での対応」まで
セットになっているわけではない。

(私もそうです(泣))

繰り返しになりますが、
個人での対応は自己責任で運用できます。
組織での対応は複数の人が関わります。
ゆえに、色んな手続きを経なければ
できないことが多いのです…。

そろそろ、まとめます。

ネット化は時代の潮流。
今後は今まで考えられなかったことも
さらに「ネット化」していくことでしょう。

そこにどう対応していくのか?

「個人としての対応」は必須。しかし、
「組織としても」対応できるか?

組織として対応できるように仕向ける?
組織は放っておき、自分だけで突っ走る?

私は、先ほど「ついていけない」組織のことを
主に書きましたが、逆にチャンスでもあります。

「組織を挙げてついていく」ことで、
他のそうでない組織に差をつけられる。
一人ではできないことでも、
チームを組んで組織的にやれば
絶大な効果が上がったりもします
よね。

読者の皆様の「組織」はどうですか?

…ネット化の波についていけない場合、
「あなた個人」としては、どうしますか?

※集団の強みと弱みはこちらもご参考まで↓

※本記事は以前に書いた記事のリライトです↓
『置いてけぼりを喰らう組織』

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