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キャリアトランスフォーメーション ~妻一校長、花王から~

茨城県の下妻市(しもつまし)

映画『下妻物語』でも有名な市です。
位置としては、つくば市、
筑波山から西に行ったところにあります。
さらに西に行けば古河市(こがし)。
茨城県の南西部に位置する街です。

ここにあるのが「下妻第一高等学校」

略して下妻一高。
さらに略せば、妻一(つまいち)
下高(しもこう)とも呼ばれる。

2024年の夏の甲子園茨城県予選でも、
いいところまで行ったんですよ。
ベスト8の準々決勝まで勝ち上がり、
惜しくも延長タイブレークで
Aシードのつくば秀英高に敗退しました。
あと一歩、だった。

この「妻一」の応援が、何というか、
実に見応えがありましてね。
「爲櫻應援團」
素晴らしいパフォーマンスで
観客席の皆さんを指揮していました。
…ものものしい漢字ですが、
「いおうおうえんだん」と読みます。

爲櫻=為桜=いおう、とは
妻一の別名でもある。
水戸藩の藤田東湖が詠んだ
漢詩から取ったそうです。
…略称、別名がたくさんある学校!

この「爲櫻應援團」は、
非常にエネルギッシュな
応援をすることでも有名です。
私が個人的にツボにはまったのは
『雷神』と呼ばれる応援曲でした。

非常に自由度が高いことで有名な
RPG(ロールプレイングゲーム)の一つ、
『ロマンシング サ・ガ』の戦闘曲
アレンジしたものなんです。
まさかロマサガ(しかも1)を
高校野球の応援で聞けるとは…!

心の中で感涙しました。
マニアックなネタですみません。
※気になる方は
下部のリンクから動画をぜひ。

…それはさておき妻一=下高=為桜の話。
本記事では、この妻一の
校長先生を紹介したい、と思います。

校長先生の名前は「生井秀一」さんです。
なまいしゅういちさん。
1976年生まれ、2024年には48歳。
茨城県出身で、大学卒業後の
1999年に花王販売株式会社に入社しました。

「…えっ、先生じゃないの?」

ええ、この校長先生は
民間出身の方、なのです。

花王販売とは「花王」商品を扱う会社。
石鹸とか化粧品とか。
花王の製品を販売するお仕事をしていた。
ここで実績を積み上げ、2012年には
花王の本社、花王株式会社に出向。
彼の公式サイトから経歴を引用します。

(ここから引用)

『2012年 エリア営業と大手流通チェーンを担当。
その後ヘアケアブランドのマーケティングを
担当した後、Eコマースの
営業マネジャーとしてECに携わる』

『2018年 全社DX推進をする、
プロジェクト型組織の
先端技術戦略室に在籍』

『2021年 DX戦略推進センター設立
早稲田大学ビジネススクール入学』

『2022年 ECビジネス推進部長として、
EC戦略を統括。経営学修士MBA取得
アントレプレナーシップラボ立ち上げ』

(引用終わり)

…販売、マーケティングなどの仕事をして、
EC(エレクトリックコマース、電子取引)
携わってきて、その上で
DX(デジタルトランスフォーメーション、
情報技術によって変革すること)
の専門家に。

それが異色のキャリアへと
自らをトランスフォーメーション、
つまり「変革」する!
まさにDXならぬ、CXですね。
カスタマーエクスペリエンスにして、
キャリアトランスフォーメーション!

(ここから引用)

『2022年 花王株式会社を退社して、
茨城県内の中高一貫校の校長に就任』

(引用終わり)

厳密に言えば、まず
副校長に就任して経験を積み、
2024年4月1日付で
茨城県立下妻第一高等学校・
附属中学校校長に就任しておられる。

「…ははあ、つまり、
花王でがっちり今どきのビジネスを
していた方が、今度は郷里の茨城県の
学校の校長先生に転職したんですね!
でも、大企業の花王を退職するなんて、
ちょっともったいないなあ」

…そう思いましたか?
いや、このキャリア変革には、
生井さんの様々な
凄く熱い想いがあるのです。

その理由を、彼の岐路について書いた
記事から引用したい、と思います。
引用元記事は下部にリンクを貼りましたので、
興味のある方はぜひお読みください。

(ここから引用)

『そもそも生井さんは、なぜ
茨城県「校長公募」に応募をしたのだろう。
まずは、その理由から伺うことができた。

求人要項に、“起業家的リーダーシップを
育成できる人材を求めている”

といったメッセージがあり、
「まさに私だ!」と運命的なものを感じ、
応募に至りました。

前職、花王に勤めながら、
早稲田大学ビジネススクール
(大学院経営管理研究科)の
「アントレゼミ」に通っていましたし、
自分なりにアントレプレナーシップを
持ちながら働いてきた
自負もありました。

そういった背景もあり、
やってきたことを生徒に
教えられるかもしれないと考えました。

もう一つ、大きかったのが
「学校で教えてくれること」と
「社会に出てから
求められる知識・スキル」の
ギャップに対する課題感
です。

例えば、ファイナンスや
損益計算書(PL)の知識は、
会社で働くにせよ、
個人事業主で働くにせよ、
求められるものですが、

学校では教えてもらうことができません。

さらに、これからは海外企業、
グローバル人材と同じ土俵で
仕事をしていかなければなりません。
強く自己主張ができる、
ハングリー精神を持った
グローバル人材と渡り歩いていけるか。

この先、日本企業がグローバルで
勝ち抜いていくためにも
新しい価値を生み出す、
起業家的リーダーシップ、
アントレプレナーシップを持つ人材が
求められていくはず。


そういった人材の育成に貢献したいと
強く思いました。

しっかりした基盤を持つ
素晴らしい教育現場での学びを、
社会やビジネスに応用できるようにする。
おこがましいかもしれませんが、
その「橋渡し役」になれると考え、
挑戦を決意しました。』

(引用終わり)

…そうなんです。
生井さんは茨城県の「校長公募」に
自ら挑戦、見事に採用されたんです。

◆起業家的リーダーシップを育成する人材
◆これは私のことだ、と運命を感じて応募
◆グローバルで勝ち抜くための起業家教育
◆学びを社会で応用できる「橋渡し役」に


生井さんの新たな挑戦は始まったばかり。

ぜひ、今後の「妻一」に
ご注目いただけましたら幸いです。

最後にまとめます。
本記事では「妻一」と、
その校長先生について紹介してみました。

1897年(明治30年)に開校した、
長い伝統のある学校です。
野球部も強い。
爲櫻應援團という素晴らしい応援団もいる。

この学び舎から『ロマサガ』のように、
自らの選択によって自由度高く、
世界を積極的に冒険していって
自ら世界をつくっていく
ような
起業家たちが育っていく…。

まさに伝統のブラッシュアップ。
良き土台の上に未来の花が咲くことでしょう。

妻一、下高、為桜の生徒たちの、
『雷神』の如き
さらなる活躍
をご期待ください!

※『雷神』の動画はこちら!↓

※茨城県立下妻第一高等学校の
ホームページはこちらから↓

※生井秀一さんの公式サイト↓

※サヌマー 下妻市公式まちメディアさんの
「爲櫻應援團」紹介note記事↓

※下妻一高為桜応援団(爲櫻應援團)の
YouTubeのチャンネルでは、
『雷神』以外にも
『彗星』(逆襲のシャアより)
『不死鳥の如く』『ジョジョ』
『ハイパーユニオン』など、
カッコイイ応援動画がたくさん視聴できます↓

※なお、映画『下妻物語』は
2004年に製作されました↓

※手前味噌ながら、
私がFF(ファイナルファンタジー)と
比較しながらロマサガについて
書いた記事はこちら↓

合わせてぜひどうぞ!

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