ラテン語を勉強したらWikipedia編集の波動に目覚めた
皆さん、ラテン語は好きですか?私は好きです。
厨二病を発症すると、ラテン語がかっこいいと思い込むことが多々ありますよね?
そんなラテン語をかっこいいと思い込んだままの厨二病(アラサー)が私とるてぃでございます。
斯くして、「そうだ、ラテン語をやろう」と思い立って早1ヶ月弱。文法書とスマホを片手にカエサル著『ガリア戦記』の原語版を読み進めております。
ところで皆さん、Wikipediaは好きですか?私は読書しながら、わからない固有名詞があるとすぐWikipediaで調べます。
『ガリア戦記』を読んでいる時も、片手にWikipediaです。
しかし、ここで問題が発生しました。なんと、Wikipediaに誤植を見つけてしまったのです!!
これを正さねば、カエサルくんは天国で激おこぷんぷん丸でしょう。
私の中のウィキペディアソウルに火がつきました。
その記事がこちら(既に私が編集しているので、当該誤植はありません)。
ベルガエって何?
(Wikipediaの誤植については次の項目です。飛ばしてもOKです)
ベルガエ人は、かつてローマ帝国の属州に住んでいた民族の名前です。
今のフランスやベルギーあたりの地域に住んでいた人たちです。
高校世界史だと、ガリアは昔のフランスだと習いますが、正確に言うとベルギーやスイス、ドイツの一部なども含むかなり広い範囲になります。
「ベルガエ」はラテン語です。アルファベットだと、Belgaeと書きます。ラテン語は日本語のヘボン式ローマ字と読み方が似ているので読みは簡単ですね。
さて、カタカナで「ベルガエ」と言われても謎の呪文のようですが、アルファベット表記にすると何か気づきませんか?
そう、ベルギー(Belgium)の語源なのです!!
このように、古代ローマ時代につけられた地名が現在も継承されていることが多々あります。
ex) ロンドン(Londinium)
Wikipediaの誤植と『ガリア戦記』
さて、本題です。Wikipediaにはどんな誤植があったのでしょう。
訂正前↓
何が違うのか。『ガリア戦記』の最初の一文を読めばすぐわかります。
ざっくり日本語に翻訳すると、
「全ガリアは3つに分けられる。そこに住んでいる民族1つはベルガエ、2つ目はアクィーターニー、3つ目は私たちの言葉でガリア、彼ら自身の言葉ではケルタエと呼ばれる人々である」
となります。あれれ~おっかしいなあ~(ラテン語警察)
「ケルタエ」とは、ガリアに住んでいる現地人が自分たちが属する民族を指す言葉です。
ところが、Wikipediaでは「カエサルはケルタエと呼ぶ」となっています。
これでは意味が真逆です。
そこで訂正した文章がこちら↓
これでカエサルくんも浮かばれますね。ベルガエ人もにっこりです。
こうして、どうせなら他の記事も修正してやろう!!と火がついたとるてぃなのであった。
そして……たんきゅうのたびは はじまった
1人の厨二病はウィキペディアンとして自らに与えられた使命と待ち受ける日本語版wikiの情報の過疎具合にめまいすら覚えるのだった。
P.S.
よく見たら、「ベルガエ」の記事は2009年に英語版記事を抄訳したのを最後にまともに文章の改訂がされていませんでした。
そりゃガバガバなわけだ。当たり前体操。
最後に、私が好きなベルギービールの画像でも貼って締めます。
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