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親の脳を癒せば子どもの脳は変わる

親の脳も傷ついていた!マルトリーメント(不適切な養育)の連鎖を断つ「ポジティブ能」とは?

NHK出版新書 友田明美著

2019年11月に初版として発売されたこの本は、親である人は必見の新書です!キャリアカウンセリングが専門ではありますが、「機能不全家族」の問題にも手を広げていく過程の中で、虐待の世代連鎖ということは、30年以上前から指摘されてきた問題ということを私自身学んできました。

成育歴を見れば、ほとんどの場合の性格的問題は可視化できますが、自分自身「病んでいる被虐待児」に近しい心理状態に置かれ続けてきたことを、振り返ります。戦争に行きついちゃいますからね、仕方いですよね。。。

この本は昨年出版されたものですけれど、もっと広範囲に「虐待」問題について書かれている本は世の中にはたくさん出版されています。しかし、友田先生の本は、多くの人が納得できる客観的事実に基づいて、医療の立場から冷静に解決手法まで示されています。

一般の家庭で、どうしてこんなに苦しいのか、親の呪縛から逃れられないのか、やきもきしながら苦しんでいる多くの人を見てきました。

一方で、何の苦しみもなく生きている人もいるのも事実ですが、少なくとも私自身は、自分自身が病んでいることを自覚しています。

それくらい育児は過酷です。

人数の問題ではなく、母親の”脳の状態”がどれほど脆く、繊細なものであるのか、支援者不足により、本当にどうしようもありません。頼るべき相手がいないなら、どうしたらいいのかわからなくなります。人は一人では生きていけません。よって立つものが無い人はどうしたらいいのだろうという問いの答えはまだありませんが、無ければ自分で作ろうと思って、ARCA®生きる技術研究会を立ち上げたりしてきました。

人生は、限りなく長い。0歳から生まれて死ぬまでの間、不必要な苦労はしなくていいけれど、「純粋な育ち」を確保できない社会環境は、本当に許せないと思います。

虐待の連鎖は止めたくて止められるものでもありません。

悩んでいても仕方ないのですが、悩むしかない状況の中で、それでも、「イキル」ことに誠実であり続けたい。

そんなことを考えさせられる良書です。

ARCA®の書籍も、10月には出版されます。みんなで、生きよう!

※写真は北海道に家族旅行した時のウサギ。親が癒されないと、子どもはまっとうに育たないよね。親としての責任というか、使命というか、役割は、本当に尽きることがありません。。。3人も生んだんだし、だら~っとしていてもいいと思うんだよね。皆様も働きすぎにはご注意ください☆彡

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