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#32 歳とともに速まる砂時計

Hisaと申します。

お仕事しながらトイレでふと思ったこと。


「歳とともに速まる砂時計」


なんのこっちゃと自分でツッコミを入れてしまったのだが、
つまるところ、歳を取ると生きる速度がものすごく速まるということだ。

20代後半を迎え、自分もそろそろミドルパーソンのスタートラインに立つ年頃なわけであるが、
歳を重ねるごとに本当に感じるのは、時間の速さなのである。


「気が付いたら、もうこんな歳になってしまったよ…。」

「まだまだ若いと思っていたのにね~。」


そんな言葉をちらつかせる大人たちを自分は子供の時から目撃していたのだが、ただの他人事のよう聞き流しながら今まで生きてきた。

そして現在の歳を迎え、ようやく当時の大人たちの言葉を理解できるようになった。


ここで生まれる感情は、「焦り」なのである。


自分がこの歳になり、
自分よりも若い人たちが徐々に増えていくのを目の当たりにすると、
突然の焦りを感じるようになるのだ。

おそらくこれは、この世の中の大半の人たちが抱く感情なのではないかと思っている。

日本にいれば生きることに苦労することはほとんどないだろうし、
ましてや現代社会ではインターネットや食べ物が豊かであるがゆえに、
今の現状に大きな不満や不安がなければ、その状況に知らず知らずのうちに浸ってしまうものだと思う。

私自身も2・3年前までは同じような感覚に陥っていたなと、今振り返ると思う。徐々に慣れた生活に焦りや不安が薄れてしまい、気が付いたらここまで時が経ってしまった。


こうして振り返るだけでも、
人生というものはぼーっとしているだけでは恐ろしいものなのである。

”まだ大丈夫”なんていう言葉に踊らされていては、
気づいたときには後悔が残り、苦しむのは自分自身なのである。


いつぬるま湯に浸っているかはなかなか気づけないものだ。
ただ、自分の今までを振り返ることで、その状況に陥っているかに気づくことができる。

もしくは、自分に取って絶望的な状況や挫折経験に遭遇した時にも、
自分がもしかしたらぬるま湯に浸かっていたのではないかと気づくときもある。


この文章をここまで書いて

「自分はなんか厳しい人間だな…。」

とふと思ってしまった部分もある。
ただ、そんなことを言って何もしないでいると、気づいたら砂が完全に落ちてしまうのである。

終末を迎えた瞬間にどのような感情を抱いているか。
今の自分の状態では、とてもじゃないが恐ろしくて想像もしたくない。
だからこそ、今を振り返り、そしてこれからをどうしたいか考える。

生き急ぎ過ぎもよくないが、流れに身を任せすぎもこれまたよくない。
常にバランスを保ちながら生きる。
多少の緊張感や不安・焦りは、本当に進むべき方向に導くためのスパイスなのかもしれない。


この感覚を忘れないように今の気持ちを文章に残しておく。
ひとまず今日は疲れたので、シュークリームでも食べて幸せを感じていたい。


Hisa

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