見出し画像

右手には右手の、左手には左手の分担が、私にはあった件

新年度になると、新しい仕事仲間によく聞かれることが、左利きですか?というもの。
俄然右利きなのだけど、PCのマウスを左手で使っているためにそう見えるらしい。
ううん、右利きだけど、いつも右手ばっかり忙しいから左手が手伝ってるだけ、とよくわかんない、聞いてきた人には面倒だろう回答をして、そうですかはははとなる。
本当に作業効率の向上のためにそうしているだけなんだけど、子供の時に右手と左手の分担の違いみたいなものは、親から教わったことはなかった。
そんなの教わらないのは当たり前なことだとは思うけど、右か左のどちらかに利き手というものがあることを、強く意識してこなかったのかもしれない。

思えば、自分の右手と左手の役割の認識について、他の人と違うのかもと自分でびっくりしたのは、高校生になってからだった。
それは、化粧をするようになったために、気付いたことだった。
ビューラーでまつ毛をカールさせるのだけど、私の場合は右目は右手で、左目は左手でビューラーを使っていたのだ。友達になにそれ?と言われ、なにって、え?となったのが気付いたきっかけ。
みんな利き手だけで、右目も左目もビューラーをしていたらしいことをその時気づいて、びっくりしすぎて、どっちでもできるから、くらいの返事で冷静な様子におさめたのだった。

その時までずっと、子供の時から、右手は私の体の右側全般、左手は私の体の左側全般を担当しているものだと思っていたから、なにそれ?じゃなく、自分にはそれは当然のことだった。
例えばお風呂で体を洗うときは体の右側は右手で洗い、左側は左手で洗う。ただし、腕や背中のできないところは、それぞれ反対の手が協力して目的を実行するイメージ。歯を磨く時も、左右それぞれにエリアを分けて、歯ブラシを左右の手で持ちかえて磨いていた。
右と左で協力して一つの目的をうまく実行するのだと思っていたから。

それから大人になって、いつだったか、利き手である右手の小指をスライサーで盛大に切ってしまったときは、2ヶ月くらい左手が代役として大活躍だった。

でも、ピアノ演奏とかクラッチのあるバイクの運転とか(たぶんドラム演奏も)、両手両足がバラバラの動きをするものは、得意でない。
これは脳の作りの影響なんだろうか。

時は経ち、今朝も、ビューラーは右手だけで両目に使っている。
明日の朝は、久しぶりに右目は右手で、左目は左手で、ビューラーしてみようかな。
たぶん、今でもできると思うの。


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?