夕凪は新しい未来を運んでくる 「夕凪」 〜 さだまさし
海辺の地域に特有の、風にちなんだ自然現象。
それが「凪(なぎ)」。
読んで字の如し、「風の中に止まる」という字。ここからわかる通り、風が止まった状態をさす言葉。
天気が良い日の朝には海からの風が吹き付け、
夜間には逆に陸からの風が海に吹き抜けていく。
この風の境目。境界線。
海から吹き付けてきた風が、いつのまにか、
海へ吹き抜けていくその狭間の瞬間。
風が収まって、風の音が消え、波だけが穏やかに行き来を繰り返す時間帯が訪れる。
それが「夕凪」と呼ばれる自然現象。
砂浜に今、たたずむ人が、、一人。日が落ちかけた海辺で膝を抱え、砂にまみれ昔を懐かしむ。
「僕には見えなかった未来が、あなたには見えていた。」とぼんやり思いながら。
規則正しい波の音だけが、あたりを包む。
しかし、やがてここにも風は戻ってくる。
新しい風が吹いてくる。
それは、希望と未来の象徴。
夕凪は、新しい希望、未来を運んでくる。
夕凪に希望を託し、想い出という名の砂を払えば、きっと新しい風が吹いてくる。
この記事が参加している募集
いつも読んで下さってありがとうございます。頂いたサポートはいろんな音楽などを聴いてご紹介するチカラになります。あなたに読んでいただき、新たな出会いを楽しんでいただけるよう、大切に使わせて頂きます。よろしくお願いします!